2016年07月18日

駅名と野馬追い (歴史を知らないと旅もつまらない)


駅名と野馬追い


(歴史を知らないと旅もつまらない)


相馬藩六万石
城跡古りぬ相馬駅
代々の殿の今につづく
野馬追いの出陣は
侍の血の蘇りて
ここより法螺貝ひびく

鹿島駅は北郷の地
宇多郷と合体して
一石坂(いちごくさか)を上り
雲雀が原に勇み向かふ

機関区の原町駅
物資はここより運ばれぬ
原紡の引き込み線
新たに女性の職場かな
新しき街、無線塔の威容
野馬追いの雲雀が原
五〇〇騎の旗翻る

磐城太田駅に神社あり
相馬氏の先祖祭らる

小高駅城跡のあり
ここは相馬藩の礎の城
古式に野馬掛け
野馬追いの始め



野馬追いの見方は雲雀が原で神旗争奪戦の前から始まっている、相馬の城跡があったところから始まって
いる、一日目が相馬市で出陣の行列がはじまり、二日目は南相馬市の鹿島区で北郷と宇多郷が合体して雲雀が原
に向かう、三日目が神旗争奪戦になる。
駅でも地名でもやはり歴史を知らないと旅をしても通りすぎるだけだとなる
必ずそこには歴史がありその歴史を知らないと浅薄な見方しかできないのである。
各地にある祭りは歴史を凝縮したものとしてあるからだ。
特に野馬追いは歴史そのものなのである、新しい旗は二三作ってもほとんどは先祖伝来の旗になるからだ
その旗にも何か由来があったのだがなかなかわかりにくのが問題である。

駅といっても他から来たらここまで知る人はいない、野馬追いでも外から来たとしてもこういう基礎的
歴史を知らないと祭りの醍醐味がわからない。
相馬市だとそこに城跡があるから城下町だったということは一応わかる
その他はなかなかわかりにくい、電車が好きで旅をしてもここまで駅から歴史をふりかえることはできない
要するに昔の街道を歩いて旅すれば自ずと歴史をたどることになるからわかるが電車だと駅を過ぎてゆく
だけだからわからない
それが現代の旅をつまらないものにしているのである。
新幹線で平泉まで行っても途中がないのだからつまらない、歴史もわからないのである。

こうして駅から歴史を偲ぶのは地元だからであり外から来たらそんなことまるで感じないのである。
そこに電車の旅の問題があった。実際は明治に汽車が電車が通ったとき江戸時代の街道は廃れた。
たいがい駅はそうした江戸時代の街道沿いから離れた所に作られたからである。
町の中心より郊外に作られた、前の原町市はまさにそうだった。
原町機関区であり駅前から発展したのである。街道沿いは廃れたのである。
その時無線塔がそびえ原町紡績があり大正生まれの自分の母も働いていた。
無線塔はその後もずいぶん原町のシンボルとして立っていたのである。

明治以降は城跡のある相馬市から原町へ中心が移ったのである。
人口も一万以上原町が多かったのである。だから小高と原町市と鹿島が合併するとき南相馬市になったけ
ど新相馬市がふさわしかったかもしれない、
地名にはどこでも古町と新町がある、すぐ近くでも古町があるということは狭い区域でも世の中が変わり
栄えた所がさびれて古町になる。
相馬藩内では城跡のある相馬市は古町になった。原町は新町になった。だから新相馬市という名前でも良
かったのかもしれない。
南相馬市は何か方角だけでありものたりないのである。

ただ津波とか原発事故の混乱で相馬藩内はまた見直される、再生の南相馬市を目指しても何か縮小したも
のになる
小高はもう二千人規模でありすでに縮小してしまったからである。何か街の勢いがそがれてしまったので
ある。
相馬市として将来合併するかもしれない、人口が減少してコンパクトシティ化してくる
それはここだけの問題ではない、全国的に少子高齢化で市町村でもさらなる合併が推進される
そうしないとインフラさえ維持できなくなる。
小高のように一万から二千人になったらどうなるのか?街自体維持できないのである。


桑名の駅(中原中他)


この詩は東海道の桑名と現代が結びついているから味わい深いとなる
桑名駅におりたてば東海道の桑名をふりかえることができる
焼き蛤が名物であり旅の味として記憶に残るのである。
駅と歴史はなかなかこういうふうに結びつかない

思い出すのは新地駅である。あそこで帰るとき六分くらい待ち合わせでとまる、新地駅からは海が見える
満月が海から昇り虫が鳴いていた。

五六分ホームにおりたち虫の声

五六分ホームにおりて待つ時間があったことが記憶に残るのである。まず新幹線だったらこんなことがないから旅はつまらないとなる。
今になると新地駅は津波に流されてないからその経験はと貴重だったとなる。
本当に秋までに仙台まで常磐線が開通するのか?でもその時は前の新地駅はないし海辺の町もないのである。
津波除けの高い土手を見るとなってしまう。この変わり方もあまりに大きいものだったのである。
posted by 老鶯 at 16:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 野馬追い関係