南相馬市の鹿島区の溜池除染
(除染費用は莫大であり無駄?)
放射性物質を取り除くための除染作業の予算はどんどん積み増されてきた。2014年度予算案には4924億円が計上され、これまでの総額は1兆8899億円にのぼる。しかし、除染作業は計画通りに進んでおらず、費用の総額は5兆円以上になるとの試算も出ている。
単純作業を繰り返して年間1ミリシーベルト以下という目標値を目指していくのだが、「雨が降れば道路や排水溝などは再除染が必要になる」(同前)といったことはざら。つまり1ミリシーベルト以下は“終わりのない旅”なのである。
「作業員はみんな、『なんでこんな無駄なことをしているんだろう?』
●大熊町/清水建設・大林組などのJV、契約額151億2000万円
●南相馬市/大成建設などのJV、241億2900万円
●富岡町/鹿島建設などのJV、573億3000万円
単純作業ばかりの巨額事業、競争相手もいない入札で業者はボロ儲けできる仕組みなのだ
※SAPIO2014年4月号
水無河原を下り小山田に出る細道の小さい溜池で除染がはじまる
そこで驚いたのはその除染する期間である
来年の3月までする!
そこの溜池は本当に小さいのである、四方5メートルくらいしかないかもしれない
だからそこがため池とも見えなかったのである
ただの沼かとも見ていた、それほど溜池にも見えなかったのである
それに8月からはじめて来年の三月までかかる
それが信じられなかった
こんな小さな溜池にそんなに時間がかかるのか?
溜池は大きなものがある、あまり大きなものは除染はしない、できないのである
そして溜池は本当に多い、大小の溜池が無数にある
この前は屋形の方で溜池除染していた、そこは隠れたよう場所にあった
だからわからない場所にも日本では溜池がある
でもここよりは大きいのである
そもそも溜池の除染は有効なのだろうか?それに疑問を呈している人もいる
放射線を計ったら減っていなかったとか郡山市でも300億円かけて減っていないとか報告している
それを私が感じたのはここは良く通る秘密の場所でもあった
お気に入りの場所でもあった、小高い丘がありそこに樅の木が立っていて実はそこは荒れているが鹿島区ではいい場所なのである、でもそれを発見したのは最近だったのである
別にこの道を舗装するとかではない、ただ来年の3月までかかることに驚いた
そんなに時間をかけることは費用もかかる
それでこんな小さな溜池を除染する意味があるのか?効果があるのか?
それは結局人間はその場に立ち実地に見なかいかぎり実際はわからいと思った
その溜池がいかに小さいかは実感できないのである
それはテレビで写してもわかりにくい、それでテレビの放送は常に映像で誤った情報を流しているのである
その場のことはその場に住んでいるか立ってみないと実感できないのである
広い場所でもテレビでみるのは狭い画面だけだからである
狭い場所でも広い場所と勘違いすることもある
とにかくいかに場が重要なのか、それは「場の現象学」を読んで納得した
報道でもなぜ誤解が生まれるのか、それはその場を実感できないことから起きていたのである
場とは一部を切り取ったものでもない、全体から意識しないとわからない
部分を映してもわからないのである、何か事件があって一部分を映してもその周りは実は何もない日常の風景がある、でも一部分だけを取り上げるとそれがわからなくなる
全体が甚大な被害に見えてしまうのである
それがイラク戦争で油まみれの海鳥一羽を映しただけで世界に大反響がありイラク憎しとなったのである
ところが回りは何も石油に汚染されていなかったのである
それも作られた映像だったのである、テレビの報道はこれだけ誤解されやすいのである
でも影響力が大きいから問題になるのである、それでテレビの報道を鵜呑みにするなとなった、まさに鵜が海鳥一羽の油にまみれた映像が世界にイラク憎しという印象を植え付けたからである、つまり映像の時代は映像に左右される、それが誤解を生むのである
いづれにしろそこの溜池がいかに小さいか実地にその場所に立たない限りわからない
自分自身もこんな小さな溜池を半年以上も除染作業するのかと驚いたからである
その費用も大きい、ここだけではない除染費用は莫大なものになった
それで潤ったのは大手のゼネコンでありまたその下請も恩恵にあづかった
でも必ずしも除染として効果があったかどうかは疑問なのである
するとなぜそんな莫大な金を国で税金で使ったのかということ疑問になる
除染という目的よりゼネコンに仕事を与えて金をくれるかとまでなる
除染だけではない、何か国で使う金は巨大な無駄がある
オリッピック自体が無駄であるともなっていた
ではなぜオリッピックをするのか?
それは電通とか様々な会社組織団体が金になるからだとなる、もちろん観光でも外国人を呼べるということもあった
オリッピックで景気を良くするという狙いがあった
でも別に福島の復興とかは関係なかったのである、福島を聖火ランナーを走っても別に福島がそれで復興したとはならないからである
ともかく今回のコロナウィルスでも金の使い方が無駄だったと指摘される
GO TO キャンペーンも旅行する人もそれを受け入れるや旅館でもとまどった
それも自民党が観光業者から献金されるからそれで予算から金を与えたともなる
だから何か国の事業でも無駄がある、その無駄は巨額になるのが国の事業なのである
そもそも原発自体が国の事業として必要だったのか?
それ自体必要ないものだったのである、だから肝心なことに金は使われず莫大な無駄なものに金が使われて効果を発揮しないのである
それは飯館村でもそうだった、5人の生徒のために50億円の立派な建物を建てても村の復興にならないとかなった
だから金をいくら使っても必ずしも効果があるとはならないのである
医師会の会長なのかテレビで言っていた、いくら装置とか機械とか病院という建物を用意してもそこで働く医師と看護師とかがいなければ何にもできない、そのためにはそういう人の訓練ができていてできる
予算で建物とか機械を用意してもそれ利用する人間が問題だと言っているのも同じである
ただ政治は利権で動く、予算を金を回して自民党の有利なようにする
それが権力をもつものの役得だとなる
人間はこうして巨額な無駄には気づかない、毎日十円でも損だとか心配しても気をつけてもこれだけ巨額な金の無駄使いには注意しないのである
そしてまた人間は自分自身が得か損かしか関心がない、得になればいいしかない
だから原発は得になる金になるということで誘致されたからである
そこに政治の問題がある
報道するというときやはり現場からその土地に住んでいる人から報道するのが効果的である
そこで「相馬新報」の意義がある、外から見えないものが見える
もちろん外の人がかえって見えるものがある、でも実地にその場を踏まないと実感できない、これだけは確かである、旅でもその場に立たない限りその場のことがわからないからだ、地域としても多様でありわからないことがある
ただ溜池の除染は他でもしていた、でもこんな小さな溜池で半年以上も除染の仕事をしていることに驚いたのである
一か月くらいで終わるとも見たからである
ただ水で放射線を遮蔽するとかそこをコンクリートにするとか放射線を防ぐ工事は無駄とは言えないだろう、そうしないと依然として放射性物質からの放射線を止めることができないからだ
屋根の除染などは効果的だった、なぜなら樋の下の土が7マイクロシーベルトとかあったからである、屋根には雨とともに放射性物資がたまったていたのである
それにしてもその除染費用があまりにも莫大なことに驚く、それで他から来た人が別なものに復興のために使うべきだったということもわかる
新しい街作りとかにである、ただその人も事業に失敗した人でありそんな街作りができるのかとなれば疑問ではあった、でも何か復興とかで莫大な除染費用は必要だったのかは言える、それより卑近になるのが南相馬市で補償金とかで鹿島区は差別された
10年間小高、原町は医療費無料であり高速も無料だったのである
それは30キロで区切ったからそうなる、同じ南相馬市でも鹿島区は半月で医療費無料は打ち切られたのである、だからこの差は大きかった
ただこのことを言えばきりがなくなる、福島県全体が被害にあっても補償金はみんなに
払われなかったからである、必ずこうして不公平が生れるのが政治なのである
南相馬市復興事業協同組合 の入札結果・落札情報(落札の傾向)
これがネットでていた、発注したのは南相馬市と福島県だった
でもその金はやはり国の事業として出ているのだろう
環境省の管轄でありそこで予算から配分されて県と自治体にでる
ただ地元の会社だということは大手のゼネコンではないから
地元に金が回っているということが違っているみたいだ