2021年03月04日

日本の農業も地形と風土にマッチして形成された (日本の農業を見直して日本の国土の再生を計る時代に)


日本の農業も地形と風土にマッチして形成された

(日本の農業を見直して日本の国土の再生を計る時代に)

agriright.jpg
これはいい本である
日本の農業がどういうものかわかる


日本は外国の文明でも文化でも取捨選択して取り入れた、奈良時代でも宦官制度などは取り入れなかった、日本に合ったように取捨選択した
それは海を隔てているからそこでそれができたのである
陸続きだとそれはできない、全部強制的に変えられてしまう、その圧力が強烈だからである、だから今中国でもイスラム教でもウィグルとかが弾圧される
言葉でも中国語をしゃべれとか漢字を使用しろとかになりモンゴルでもそういう圧力があり民族独自の文化は否定される

日本だと海に遮られているから一挙に民族移動のように戦争もなかった、異民族が侵略できなかったのである、それが幸いして日本は独自の歴史を作って来た
大陸で作られてきたものがすべていいものとは限らなかったのである
日本は日本独自のものを作ってきた歴史がある
それは島国であり平地が少なく山が多い、そういう中で長い時間をかけてその風土を巧みに利用する文化を作ってきたのである

縄文時代が一万年つづいたとかいうのもそうである
それは日本を深い森が覆っていてそこで採集生活があり縄文土器が発達した
狩猟もあったが牧畜は発達しなかった、日本には牛、馬、羊がいないと魏志倭人伝に記されているからだ、これが日本の特徴なのである
大陸は牛、馬、羊を家畜化して暮らすことが基本だからである
それは最古の文明でもそうである、エジプト文明でもそうであり小麦を作っていたというのもそうである、すでにビールも作っていたからやはり大陸文明は食生活でも共通しているのである

小麦と肉食は必然的に一体化したという、小麦にはタンパク質がたりないとなり肉を食べる必要があった、麦だけはたりなかったのである
日本では米が主食だとするとき米だけ栄養がたりることがありそれに野菜とか魚とかまた味噌とかなど発酵食品でまかなった
世界ではめずらしく漁労民族なのである、海の幸に恵まれた国だった

人間の歴史をみるときいろいろあっても人間の基本が食べることにありそこから文化が生まれ歴史でも作られて来た、だから食生活が大事なのである
体自体が長年の食生活で作られてきたからである
穀物類を主食として多く食べる日本人は腸が長くなった
また肉食中心の欧米人は肉を消化する酵素を体が出すというのもそうである
だから日本人には本当は肉食は向いていないのである
そのために何か日本人の体に異変が起きてあるガンが増えたというのもそうである
それは食べ物の影響なのである

とにかく日本でもやはりその国土に風土にマッチするように営々と努力して来た
日本ははにかく山が70パーセントがあるとか山国の地形である
それで野とあるときもともとこれは傾斜地の意味だというとき納得する
平坦な地ではないのである、それだけ日本は平坦な地が少ないのである
また山というとき谷間にもなる、高い山を意識するより谷間として意識する
その谷間とは山の間から水が流れる場所でありそこが生活の根拠となる


「上農の構え」

上農の住居は背後に山をひかえ、前に水田が広がり、左側に水の流れがあり、右側に畑を配置して先祖伝来の田畑を家の周囲に多く配置するように造るものでそうしないと耕作は思うようにできない

「清良記」によれば

第一に五穀を適宜に栽培しこまごまとした野菜の畑を上手に管理して妻子に野菜や山菜の採り方などを教える

第三に手のかからない木や竹類を植え付けその実を収穫したり、家を修理したりする材料にする

第四に耕作に使役したり肥料をとったりできる、田畑の宝というべき牛馬を飼育し、犬、猫、鶏を飼うこと



これが日本の古来の農家だったとなる

第一こうなったのは日本の風土と地形から必然的にそうなったのである
その文化とか歴史を作るのはその国々の風土であり地形である
それを無視するとき不自然なものとなり何か災いが生まれてくるのである

日本の風景をみているとこの辺でも背後に山がありそれも高くない山である、小山であるそして水が流れているという時小川のようなものが流れている、この辺だと屋形とか大内だとか真野でもそうである
小山にそって農家がありそこには古くから人が住んでいたとなる
台地とかである、日本の平地は原始時代になると平地は湿地帯が多いからである
だから小山を背後にして台地に住んでいたのである

そういう場所は原町の大原ではそうである、背後に山があり脇に新田川が流れている
そこで山の資材を利用できる、山菜などもとれるとなる
そこに前田とあるときそこはその土地の草分けが住んでいい場所だったのである
その大原に住んでいる人を病院で知り合った、でもその人は死んで今は空家になっている
ともかくこうした日本の風土に国土にあったように人間の生活は作られてきたのである
だから自給自足経済が基本である、まわりにあるものを利用して生活していた
何か買うということはあまりなかったのである、それで農家では納豆まで作っていたのである、農家という時そこは何か外から買わなくても自給できる場所としてあった
だから戦後焼野原になったときそこには食べ物があり紙幣は紙屑になり高価な着物と街の人は交換するほかなかったのである

ともかく食生活が基本だという時農業が基本だともなる
だから農業のことを知らなければならないのだが田舎に住んでいても知らない人が今は多いのである、その理由は第一次産業に従事する人がすでに一割にもみたなくなったからである
農業とか漁業とか林業とか第一次産業は衰退産業であり跡継ぎがいないとなりそれで高度成長時代は見捨てられ原発が誘致されたのである
電気工事関係者が千人も原発で働いていたというからそれだけの巨大な会社が東電であり原発だったのである
そのことによって原発事故になり生態系が汚染され住めなくなったのである

なぜ原発事故が起きたのか?

これはこうして日本の歴史をふりかえらないとわからないのである
ただ今農業など一次産業を見直すべきだということである
全体のしめる割合が一割に満たないとしても何かそこを見捨てたというかなおざりにしたというかそれが原発事故の原因にもなったからである
原発に頼りすぎてしまったのである、ある意味で原子力文明にもなっていた
その暗黒面として日本が唯一の被爆国になっていた、そして原発は平和利用と見ていたが実際はそれは生態系を汚染して人を住めなくさせる怖いものだったのである
それが権力者によって「安全神話」が作られて見えなくさせられていたのである
吉田所長が爆発した時、日本の半分に人が住めなくなるとか言ったのは本当にそうなると思ったからである、ただそれは幸運がありとめられただけなのである
そんな危険なものを日本に作ったこと自体が大問題だったけどそれは国民の議論にすらならずアメリカの圧力とかまた読売新聞の正力松太郎などの私益のために作られたから罪深いとなる

このことは被害にあったこの辺だけの問題ではない、日本全体の問題である
それで依然としてこれだけの被害にあっても原発再稼働するとか画策しているのが信じられないのである、それは別に電事連とかでもそうである、左が属する組合でもそうなのである、それはそこで飯を食べているからどうしてもそうなってしまうのである
これだけの被害があり日本にすら住めなくなるという危険なものをまた再稼働してようとしていることはもう国賊である、日本を滅ぼすのかともなるからだ
だから右が原発再稼働とか核武装しろとかいうのも恐ろしいとなる
なぜ原発がやめられないかというと何か背後に核兵器と結びつけるものが原発にありやめられないともなる、プルトニウムが核兵器に利用できるからだともなる
別に原発がなくても石油があり天然ガスがあり電気は作れるからである
それは枯渇しないとされている、だからなぜ原発にそんなにこだわるのか解せないのである