冬銀河、冬菜
(土地で作られたもらった野菜の料理は情がこもっていた)
冬銀河閃光のごと流れ星
冬銀河宇宙の塵も星となる
冬銀河星とならざるもののなし
冬銀河みな光りあう宇宙かな
もらいにし冬菜にあたたむ田舎かな
昨日は双子座流星群を見た、それより冬銀河であり空が住んでいたから濃密な星雲が見えた。星の数は限りがない、宇宙となれば塵まで星となる、地上だったちどうしても汚れる二個だけみたが大きな流星だった。あのように流れ星になって消えたら気持いいだろう。二個だげでは物足りなかったが胃腸が悪くなって帰った
人間はその土地がいいというとき、まぶ回りの環境がある。自然環境があればいい、ただ自然環境なら田舎ならどこでもあるのだ。仙台ですら山が見えるし自然環境はある。
もう一つ重要なものがそこに住んでいる人間なのである。
田舎の人はかえって性が悪いというのも実際にある。
農家の人は汚いというのもある。田舎の人間はやはり何か閉鎖的でありとっつきにくいことがある。
田舎の人間はがそういうときそれは今でもポリネシアとかの島々では人間の原始状態が残っているから見知らぬ人をよせつけないというのはそういう閉鎖的環境で暮らしてきた名残である。
ただ現代は広域社会なったとき、どうしても金の力が田舎でも大きくなってしまった。
昔の村だったらとても金だけではその村では生活できない、原始状態の共同性があるからできない、そこでは金が否定される、ボリネシアなどでも貨幣がなかったことでもわかる貨幣ができると人間の関係は非情に冷たいものとなる。中世で商売は無縁の場を選び行われた。無縁化したとき共同体の拘束がなくなり商売ができたのである。そこには貨幣も生まれやすい。貨幣とは無縁化するものとして作られたのである。
その女性は小さな畑で野菜を作っていても趣味とほとんど変わらない、それでもほうれん草の料理をもってきてくれたときそれが買うのと何か違っていた。
スーバーで買うものには何か物に情がない、ただ買うだけである。
そのほうれん草の料理には情がこもっていた。それは何か家族が出す料理とにていた。
貨幣で買うものには人間の情を感じないのである。
畑でとってそれを料理して食べてみろといわれて食べてみるとそこに土地の情とか人間の情が感じられるのも不思議である。
そういうものが田舎ですら喪失したのが現代である。
その女性でも実際は貧乏の一生だから貧乏性になり問題が生まれた。あまりにも貧乏だとそこにも必ず貧乏故のマイナスの面が自然と身についてしまっているのだ。
何かちょっとごまかすとか工面するのはいいのだが嘘ついてごまかしたりする。
それはあまりにも貧乏な故にそういう性分になってしまったのである。
自分の母親もそういう性分がぬけなかった。だから花にも何にも興味を示さず働くだけだったのである。これも異常だったのである。
いづれにしろ田舎に人情があるというときそれはその人だけでのことではなくやはり昔の村がそういう人情を育んでいたのである。広域社会になると物はいくらでも入ってきてもその物に何か人の情が感じない、味は感じるけど人間の情を感じることができないのである。そこに現代の社会の問題がある。
グローバルな貨幣経済は情なき無縁化の社会にするのである。
そうはいっても金の力を大きくなったときそれも無視できないし否定もできないのである自分にしてもアメリカの株に投資しているということはグローバル経済の一員になっている。そこからまた払うものも払うとなっているのだ。
これも深刻な現代社会の矛盾なのでありそれはこのままつづかない、やがてグローバル経済は限界が来てしまう。またそうあるべきなのかもしれない、情なき人間社会もまた異常だからである。
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