日本軍の組織の上官と下士官は封建制から引き継がれたものか
(アメリカは平民の国であり上と下を差別しなかった)
幕末にアメリカの船に乗った仙台の一藩士がその船の中で死んだ、そこで艦長以下すべてがその水兵を上官が下士官の弔いに自らでてきて悲しんでいる。このことにひどく感動した。それに比べると日本では足軽が死んだって、犬馬をと同じ扱いだった。
「故に上下の情日に薄く、却って彼に恥じること多し。」やたらややこしい礼儀作法などやっていてけどいたに上と下が信頼関係で結ばれているか、だからこそ、「緊急の節は、各力を尽くして身を忘る、。その国盛んなるもまた故あるなり」(樋口陽一-個人と国家)より
日本の軍隊は上官と下士官の差が厳然としていて封建時代の武士と足軽のような関係にあった。学徒出陣した学生も「お前らより弾丸の玉の方が大事だと・・」か言われたり日本軍には上下の信頼関係が希薄だった。何か上からの一方的押しつけが強制が大きかったのだ。日本軍が負けた原因はいろいろ言う人がいるし立派な上官もいた。ただ江戸時代からの日本人の伝統がなお生きていたのかアメリカ人のような平民的感覚はなかった。侍の世界は一面、格式とか礼儀作法がうるさい自由のない社会だった。これは江戸時代の否定的側面である。必ず社会にはいい面と悪い面がでてくるのだ。
結局日本軍の士気は実際は強制されたものであり上官と下士官の乖離は信頼関係がなかったことはその当時の体験者が語っているから間違いない、アメリカ軍の方が実際は士気が高いことが敗北の原因の一つだった。戦争とかには技術力だけではない士気がかなり影響している。それを示したのがベトナム戦争だったからだ。真珠湾攻撃からアメリカ軍の士気が高いし日本軍は実際は自主的に戦争に参加した人は一部の軍部出身者でありそれらは国民を強制的に徴集して奴隷のごとく戦争させたのである。
ベトナム戦争でアメリカが負けたのは「地獄の黙示録」の映画のようになんのために戦っているのかわからなくなった
ただ人を殺すだけであり人心が荒廃してジャングルで地獄化していったのである。
ベトナム戦争でアメリカが負けたのは「地獄の黙示録」の映画のようになんのために戦っているのかわからなくなった
ただ人を殺すだけであり人心が荒廃してジャングルで地獄化していったのである。
日本はやはり江戸時代の身分制が尾をひいていたのか?
新しく編成された戸籍のうち、昭和13年以降は華族、士族の俗称は戸籍に記
載されましたが平民の俗称は記載しないことになりました。
載されましたが平民の俗称は記載しないことになりました。
昭和十三年まで華族や士族が戸籍に記載されていた。明治から継続していたのである。
平民と記されなくなっても華族や士族は身分制として戸籍に一応残っていたのである。
足軽とかは江戸時代は人間扱いされていなかったのだろう。
そういう封建制的なものが昭和まで太平洋戦争でも継続されたのか?
明治維新では下級武士が革命の主体となったのは侍のなかでも身分制の影響があった。
下級武士は封建制の中ではいつまでも下級武士であり上には上れない仕組みになっていたそういう不満が鬱積してくると時代の変わり目に爆発して革命になる。
平民と記されなくなっても華族や士族は身分制として戸籍に一応残っていたのである。
足軽とかは江戸時代は人間扱いされていなかったのだろう。
そういう封建制的なものが昭和まで太平洋戦争でも継続されたのか?
明治維新では下級武士が革命の主体となったのは侍のなかでも身分制の影響があった。
下級武士は封建制の中ではいつまでも下級武士であり上には上れない仕組みになっていたそういう不満が鬱積してくると時代の変わり目に爆発して革命になる。
上官と下士官は身分制のようなものだったのか?
ともかくアメリカ人は平民の国であり貴族はいない、日本兵が死んで人間としてみんなで葬ったとなる。
一方でまた人種差別の国でアジア人差別はあった。それはこのときはそうした戦争になる前の話でありここでは日本人でも人間扱いされて同等の待遇を受けたとなる。
身分制というとき、貴族はヨーロッパやロシアには支配階級としてつづいていた。
日本は比較的そうしたあからさまな差別がない、平等の国とされてきた。
でも形だけでも戸籍に華族とか士族を残していたのである。
日本軍の敗因はいろいろ言われるがアメリカは平民の国でありヨーロッパやロシアや中東でもサウジアラビアなどは極端な一部の氏族が支配している階級社会である。
アメリカはただ金があるものが支配するが貴族はない社会だった。
物資が豊富だとかも敗因になったがその国の成り立ちとか国民がどういう仕組みの中で生きていたかも関係していたかもしれない
良く「天の時、地の利、人の和」が勝利の原因になるというとき日本は天の時がまちがっていた。
日本は戦争する力をもっていなかった。そして人の和もなかったから負けたとなる。
結局天の時というのも大事である。時代がはずれると英雄的な天才的な人でも活かされないのである。三島由紀夫が何か一人芝居で終わったように英雄になれなかった。
でも今の時期になると中国の台頭とかで集団的自衛権が通るように別なものになって時代を動かしたということもありうる。
人間はやはり時代の影響が大きいのである。その時代がまたどういう時代なのかというのもあとになってはみないとわからないのは人生でも同じである。
青春時代には青春時代にしかできないことがありその時期を過ぎるともうできなくなる
時代でもそうでありその時代にしかできないことがあり時代が変わると価値があったことでも意味のないものとなってしまう。
時代は常に変わっている、高度成長時代を生きたものはやはりその時代の恩恵に欲している、平和の中で生きられたということは戦争があったときと比べれば恵まれたことだったなぜならまた不穏な時代になりつつあるからだ。
今になると自分が自由に旅できたことは相当に恵まれていた。なぜなら今は海外でも円安でありしにくいし国内も外国人が多くなりビジネスでもホテルがとれないとなると相当に旅行しにくい時代になったと思うからである。
要するに旅すらその時代にあわないとしにくくなるということがある
何か社会は時代は常に変わるからその時できることをしないとあとはできなくなる。
ふりかえれば時間は限られたものだから余計にそうなる。
外国人が旅行するにはいいが日本人が旅行しにくい時代になったのである。
それは海外旅行熱になったことと逆の現象になったのである。
貧乏な国は観光で稼ぐというのが多いからである。日本も貧乏になりそれとにてきたともなるからだ。
ともかく日本のいいときは終わった。高度成長時代のようなことは起こらない
だから中国の脅威がましてくるしアメリカの安保条約でも見直される
つまり中国とかアメリカの力関係で日本は窮地に追い込まれる
朝鮮半島の悲劇が日本で起こらないと限らない、すでに沖縄は中国の属国化が進行しているとか言われるからである。すでに日本国自体が分断化されることが現実化しているのである。
この文は時事問題の深層に加筆したものです
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