終末期鎮静(クローズアップ現代)
(人間は意識があれば生きている)
終末期の鎮静 後編「本音」
このサイトはNHKに出演した医者のサイトだった。そこでは医者が終末期鎮静を選ぶ葛藤が記されている。医者も終末期鎮静をどうしていいかわからないのである。
だからこれは非常にむずかいし問題になる。
痛みに苦しむのをみて家族が楽に死なせたいというのもわかる。
一方でそうして死なせたとき家族でも後悔が残ったとかいろいろある。
そもそもなぜそうなるのか、それは個々の人間の相違によるのである。
家族の相違にもよる。それは医者でもその家族の関係がどういうものかわからない
家族といってもその人の生い立ちでも複雑なのがある
まず自分の家族も外から見てわかりようがない、ただ一人自分だけがその事情を知っていてその家族の責任が最後に自分に負わされたのである。
家族の宿命みたいなものがありそれを最後に自分が負わされたのである。
最初に自分は姉の認知症の介護をした。その時母は92才とかなりまだ元気だったがすぐに母も介護状態になった。姉はその前に死んだから助かったのである。
姉の認知症は最初から暴力になったりせん妄になったり重症だった。
でも自分は必死になって姉の認知症の介護の介護をした。
自分は姉には一番良くされたし家も支えてくれたからである。
でも脳出血で入院したときは苦しんでいたから早く死んだ方が本人も楽だろうなと何度も思った。
ともかく苦しみがひどいと本人でも他から見ていてもそう思うのである。
苦しい状態を見ていられないともなる
それなら一層鎮静で楽に死なせてやりたいとなるし本人も望むことがある
姉の死にざまは最悪だったかもしれない、姉は意識不明になったとき鎮静させて死なせるべきだった。目も死んでいたし完全に脳も死んでいたのである。
意識不明の状態でありもう回復することは不可能だったから意識不明になったとき鎮静するべきだったともなる、ただもうその時は死んでいたが一カ月で本当に死んだ。
ただ自分が姉の死や母の死を看取ったとき大事なことは家族のことや個々の人間のことは医者も看護師もわからない、家族のことはその家族しかわからないことがある
自分の家族は自分しかわからない、そして自分が家族の宿命を一身に背負ったのである。その時なんの援助も誰の助けもなかったのである。
むしろそうして弱者化したとき借金とかいろいろ責められただけだったのである。
でも姉が脳出血で入院して苦しんだが最後に母を病院に連れて言ったとき首を下げてうなづいた。そこに家族の和解が最後にあった。
そのあと姉は意識不明になり意志が通じなくなった。
認知症でも本当に正気になることがある、それは最期を迎えたときに正気になる
これだけは知っていた方がいい、これは人間の不思議というほかない
母は最期に孫に金をやってくれと一カ月前頃に大声で言ったことには驚いた。
力をふりしぼるようにして言ったのである。
そのあとはやはり入院して一カ月くらいで死んだ。
母の場合は死の三日前くらいまで意識があった。
自分が来たよと言うとわかっていたのである。
姉は一カ月は全くわからず意識不明でありもう脳は死んでいたのである。
人間は意識があるかぎり生きているのだ。
いくら癌で痛いといっても意識があれば生きている
そしてにこっと笑って死んだというとき家族が救われた感じになることもある
それは本当である。自分も認知症でわからなくなったと思っていたが
最期にうなづいてわかってくれたなと思い救われたのである。
なぜらな家族が和解したということであとも一緒の墓には入るのだから自分が供養するのだから救われたとなる
夫婦でも夫の墓に入りたくないというとき子供が困るのである。
和解していないで死ぬと子供が供養しなければならないのだから親が別々になると困るのである。
こういうふうにともかく週末期をどうするか、どう死を迎えさせるかは本当にむずかしい自分は悔いのない死を迎えさせたということで何かほっとしている。
安楽死とか週末期鎮静には何か悔いが残ることはありうる
だから医者の判断だけでは簡単にはできない、それは家族とか個々人がみんな違っているからなのである。それを簡単に理解はできないからである。
自分の姉は姉といっても25才も離れているから姉というものでもなかったからである
こういう関係は他からとても理解しにくいのである。
そして人間の最期の時は重い、最期に何かその家族とか人生の決算のようなことが起きてくる。だから母が遺言のように最期に言い残したことを守らないと怖いと本当に思った。別に法律とは関係ない、人間の最期の言葉は重いのである。それを無下にすることはできないのである。
だから親戚の女性が恨みの言葉を自分に残して死んだがそれも怖いことだと思った。
何であれ最期にそういう恨みを残して死んだらこれから生きる人への影響が大きい
それ故に人間の最期はどう迎えるのか迎えさせるのかはむずかしいのである。
タグ:週末期鎮静
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