雲雀(五年すぎた右田浜ー植えられた松の苗)
松の苗またここに植え右田浜育つ日待ちぬ雲雀なくかな
松の苗育つを待ちぬ長きかな春の夕日の山に没るかな
一本松ここに残りぬ春の日の夕日のさして雲雀なくかな
一本松残り春の日昼の月平和もどらむ我がよりにけり
一本松春の日さして我がよりぬ津波の跡の形見なるかな
大きる根のみ残りて大木の今はなしかも春の日くれぬ
右田浜も工事が進んでいた。この辺は一年くらい立つと変化する
これだけ変化することは経験していない
右田の松原がなくなりここにまた松の苗を植えていた。松だけではない、他もある
でもこれが育つのは時間がかかる、五〇年後くらいとしたらとても生きているうちは見れない、それよりも本当に育つのだろうかということもある
これを見れのは今二〇才くらいの人までは見れるかもしれない、でもあまりにも先が長いだから本当にその時ここが前のような松原か森になっているのかわからない
でも木蔭がないということが困る、自分は暑いとき松原の木蔭で休んでいた。
海の風がすずしいからである。天然のクーラーだった
それが根こそぎなくなった。
津波に残った一本松はなお生きるのか、これもわからない
やはり残ったら奇跡的だとなる
大木があったがそれをも切られて根だけが残っていた。
あそこには道をはさんで門のように大きな木が立っていたのだ。
三本の木は残るのか、何か名残を残してほしいということもある
ともかくこの辺の復興の先は長い、松を植えたとしても五〇年も育つのにかかるのであるおそらく五〇年後にこの辺は復興したとなるかもしれない
それだけの大災害だったのである。
その時はもう自分はこの世にない、でもあの世から成長した松原や森を見たいとはなる
その時のんびりと昼の月となっているのが自分かもしれない
昼の月のように平和な時が長くつづいたがこの辺は一変してしまったのである。
ただこの辺では津波の被害があった所には家はない、とするともうあのくらいの津波が来ても被害はないとなる
ということは津波の災害はこの辺ではない、でもあとどういう災害に見舞われるのか?
それより大きな津波がくるのか?やはり何か必ず災害はある、それは予測できないのである。
タグ:右田浜
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