

春光のまぶしや走るBD1
大石に腰を下ろしていぬふぐり
五六つ石に春日や山の茶屋
一村の眠れる墓や梅香る
さえづりに瀬音や奥の山の村
木の影の巌に張りつき春の谷
ひさびさに奥の山の村たずぬ春の雲浮きつつがなきかな
BD1で浪江から葛尾(かつろう)に行ってきた。原町から磐城太田へでて山の方へ上っていく道で津島の手前を行ったら葛尾にでてきた。意外と近かったのは津島までトンネルが二つできたからだろう。そうでないと遠回りになっていた。葛尾は私の父の出て村なので因縁のある場所だった。それはさておき最初のトンネルをぬけたところに焼き餅を売っている茶屋がある。ここにはいつも寄っている。その前に川が流れ石がいくつかありそこで休むのが習わしになっている。車の時代になってもそういう場所ができる。
車だと簡単に行けるけど自転車だとなかなか行けないからひさびさに春の日訪れたとなりなんともいえぬ幸福感に満たされた。なかなか行けないからこそ行けない場所だからこそそこに行けるということが価値を帯びてくるのだ。簡単にしょっちゅう行けるなら別にそこに来たという感慨もないだろう。交通の便が発達しすぎた時代は便利すぎて価値がなくなることがあるのだ。いつでも行けるとなると価値はなくなるが一生に一回しか行けなくなるとなると価値がでてくる。これは老人になると二度と見れなくなるというのが現実化してくるからあらゆるものの価値が若者とは違ってくるのだ。
ともかく今日は気持ちのいい日だった。BD1は気持ちよく走るし坂を上るのも上りやすい、軽いのと小回りがきくからである。それでも帰りは電車で帰ってきた。やはり自転車だと長距離は疲れるし最近私は家事をまかせられているので負担が大きいから体力的に遠くへ行くことはできなくなっている。帰ってから買うだけでも食事の用意をするのが大変なのである。
でも春になったから一日くらいはまた出かけるのが楽しみである。

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