2008年06月05日

夏つばめ−南相馬原町の病院の七階からの視点

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病院の七階からの視点


病院の回り歩くや夏つばめ

六号線にビルの七階夏つばめ

ビルの上鴎飛びゆく夏の朝

病院や看護師と泊まる夏の夜

新しき道の駅にも蠅と蚊や

黄の薔薇や今日も泊まるや原町に



朝目覚め青葉に風のそよぐかな南相馬の道の駅に来る

病床によりそい夏の夜ふけぬ原町に今日も我が泊まるかな

骨になる話ばかりや病院に老人あえなく今日も死せしと

道の駅南相馬に今日もより誰か遠くより夏の夕暮

道の駅親しくなりぬ石三つ置かれし庭や夏の日暮れぬ


 
原町の病院には泊まる部屋があるから便利だ。この前も二日泊まった。夜も看護して泊まっている人がいた。ベッドの脇に泊まっている。ベッドの脇だと病人も安心する。夜は淋しく不安になるからだ。今度の部屋は二人で一人は瀕死の状態でありしゃべることも笑うことも泣くこともない、ただ口をポカ−ンとあけてやっと生きているだけである。笑い泣くだけでしゃべれないのも悲惨だと思ったけどもっと悲惨な人がいた。人間としての表情がまるでないのだ。何か人間としてコミニケ−ションすることができないのである。まだしゃべれない人でも泣いて笑っていれば表情があったからましだった。人間は喜怒哀楽の表情がなくなると死人のようになってしまう。あの部屋ではしゃべったりする相手もいないし一人では淋しくなる。今日は酸素マスクを試験的にとったりしているから回復に向かっているのだろう?
 
今日も84才の老人が骨折から別な方が悪くなり病院を移されて死んだという。骨折の方ばかり見ていて別な方が悪くなっていたのを医者が見ていなかったのである。明らかに医者のミスなのだが年齢もあり訴えることもないという。老人だとそうなるのが多いのかもしれない、人間の体は複雑であり全部をみれる医者はいないのである。私も認知症のことばかりに気をとられて体のことをみていなかったために脳出血にしてしまった。老人は明らかに体の管理をしていないと脳出血など他の病気になりやすいのだ。温度とか食事とか様々な管理が必要なのだができなかったのである。
 
夜勤で看護師と一緒だった。看護師というと男をイメ−ジする。看護婦だと女性だが男が入ってきて看護師となった。でもまだ圧倒的に看護婦が多いし看護は女性が一番あっている職業である。でも男性も必要であり男性でもできる。医者はなかなかなれない、金がかかることやむずかしすぎるためである。だから医療に従事したいなら看護師とか理学療法士とか他にもいろいろある。そうした医者の補佐役でも医療に従事できるしそういう人をもっとふやせば医者の負担も少なくなる。
 
七階のビルの上からながめる景色もかなり違っている。こういう経験をしたことがなかった。高いビルに泊まっても一回くらいだと高いビルにいることがどういうことかわからない、半年も通うと高いビルの上からながめる世界は異質だった。高いところは見晴らしがいいし気持ちいいのだ。回りに高いビルがないせいもある。マンションなどでも高い所は気持ちがいいことが体験でわかった。つばめが飛び交い鴎が飛んだのも海が近いからである。これは高いビルから見た視点であり人間は視点が変わると見えるものが違ってくる。でも何回も上って見ないとわからない、一回くらいではわからないのである。人間はその土地でも高い視点での体験も積み重ねないとなかなかわからない、同じことでも同じ道でも毎日変わっているからそうなる。
 
病院と南相馬の道の駅はすぐそばだから利用している。あそこの道の駅の効用としてはすぐ前のビジネスホテルに湯がありトラック運転手が利用していた。道の駅には相乗効果がある。私は車で道の駅を利用しているのではなく近くにあるので利用している。六号線沿いにはいろいろあるので便利である。原町に泊まると街は違ったものに見えるしただ一時たちよるのとは違ってくる。つまり近くでも泊まることはそこで生活に密着することだからその土地に深くコンタクトすることになることに気づいたのである。遠くばかり旅していたから近くも旅になることに気づかなかったのである。だから近くでも丸森でも浪江でも飯館でも泊まってみると違ってみえる、より身近なものとなる。江戸時代なら距離的に一日40キロくらいしかいけないから点々と宿場に泊まるからその土地と土地と密接なコンタクトがあった。今は通りすぎてしまうから近くでもその土地に街が身近なものにならないのである。
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