千里疾走する天馬
全身に血潮みなぎり健やかなる時
草原の果てしなく悍馬は千里を疾走する
疲れを知らずどこまでもどこまでも疾走する
北斗七星、妙見菩薩や馬は天をも駆ける
神の巧みに天性の足と筋肉は疾走すべく作られる
草原は果てしなく悍馬は走りたらざれ
アレキサンダ−大王を乗せし名馬よ
そも世界制覇は成らず途上に果てぬ
鳥は休むときも飛んでいる
馬は休むときも走っている
魚は眠るときも泳いでいる
思いがけぬ遠くに駆け抜ける馬よ
草原ははてしなく留めるものはなしも
悍馬は思いのままに疾走する
草原にしばし休めば何の花や雲は流れぬ
全身に血潮みなぎり健やかなる時
馬は疲れを知らず疾走しつづける
糧は草原にありて荷はいらじも
精悍なる血潮みなぎる肢体をはずませ
赤々と血潮のごとく夕陽は草原に映えて沈む
草原にも海にも北辰は変わらぬ座標
妙見信仰の星にして一際輝く
悍馬よ、そはなお走りたらじも