グローバル資本主義やTPPについての「心の青雲」主張の矛盾 (2)
(青森のリンゴが高くなり食べられないから考えた)
農家に「転作奨励金という補助金」を支給するシステムにしたのは、農水省官僚と政府(自民党も元民主党も)である。
、なぜ農水省は企業や国民の負担を増やしてまで、小麦貿易に強制介入する必要があるのか。こちらの答えも単純だ。それは財源と天下り先を確保するためである。
心に青雲では官僚を常に批判している、それは同調する、日本の小麦はうまくないというときこれは本当だろう。スーパーで日本製の小麦のパンは確かにうまくない。
外国の小麦がうまいしTPPで安く輸入できるというのもわかる。
おそらくこういうことは政策中心の議論をするとデベートが必要になるだろう。
デベートすると賛成するにしろ反対するにしろ何が問題なのか争点が何なのかなどが明確になるからだ。
そもそもTPPの議論をするときグローバル資本主義を押しすすめば当然関税のない貿易を目指すことになるのだ。つまりグローバル資本主義の問題も追求することになる。
日本の農業が保護されているということは確かであるが外国でも日本以上にやはり保護されているとある。
そうしなければどこでも農業を維持できないからそうなっている
そしてここには東京とか都会と地方などの対立も関係してくる、特に限界集落などに金を税金を使う必要がないという意見もそうである。
今はインフラ整備だけでも80倍の金がかかるとかなっているからである。
東京の人が国に税金を払い地方のそうした限界集落でも支えているとなるから常に言われるである。
そうなったのは戦後十年くらいからかもしれない、その時は第一生活保護もないし地方は地方で貧乏でもそれなりにまかなってゆくほかなかったのである。
その時は都会と地方の対立もないのである。
都会と地方の格差はあっても対立はなかったとなる
富めりとも翁の身には知らざらん木の間のけむり絶えずのぼりて 大和田建樹
今高い野菜のことで田舎と都会を考える (原発事故も田舎と都会の差から作られた)
富んでいる都会のこと東京のことは知らない、この山の村で炭を焼いて独立して生活している、それで満足だとなる
こうなってれば都会の人から東京の人から文句言われなかったのである。
それは原発事故とも関係していた。原発という危険なものを地方にはいらないともなったのである。
ただそうなると現代では誰も容認しないとなる、電気がない生活など考えられなくなっているからである。炭焼きとなるとそれは原始的な生活にもどるのかとなり誰も賛成しない
でもグローバル資本主義は関税のない世界、国境のない経済を推進する、そういう社会は実際は社会全体に影響する、金が最大の力となりなんでも金がものいう社会になる、現実になっている。金のないもの死ねとまでなっている
そして借金までしてみんないい生活をしようとしている、それより貧乏になっても今や借金で維持しようとしている、事業に失敗しても以前として生活を落とせないから借金を自分に要求してくる、おばちゃんは金あるんだから金でめんどうみろとか金でなんでもまかないという社会である。金のないものは誰も見向きもしないとなる
人間の付き合いは金がかかわり金なしではなにもありえない世界となってしまっている
グローバル資本主義でTPPではアメリカが必ずしも得するわけではないから反対もしていた。むしろ日本が車を売るからかえってアメリカは損だということにもなる
そこでトランプ大統領候補は本音を言って喝采をあびたのである。
グローバル資本主義は何か詩にしたけど「内なる力」の衰退になる
それはそれぞれの国の歴史とか文化を無視して経済合理性の原理だけですすめるから矛盾してくる、その弊害も大きくなってくる、世界貿易を否定しているのではなくなにかそれが極端になっている
それが農業問題とかに顕著に現れているのである。
もちろん官僚だけが既得権を維持するためにtppに反対するとかは問題である。
でも現実問題として官僚だけの問題でもないだろう。その辺は詳しくないし自分でもデベートできるほどの知識がない、でも庶民感覚というか常識的にリンゴの問題で書いたように変だなとなる、こんなことでいいのか、何か人間として常識的にありえないことをしている、そんなことで人間が幸福になるのかという疑問である。
自分はリンゴは好きだからリンゴは食べたいとなるが他の果物はがまんしてもいいとなるただ自分は果物が好きだから本当は外国のものでも食べたいが日本が自立するなら外国に頼りリンゴまで高くなり食べられなくなるならがまんするとなる
もうそんなにいろいろなものを食べる必要があるのかともなる、もちろん自分自身も矛盾である。外国の株ではないが外国に投資しているということが矛盾なのである。
日本がだめなら外国に投資して外国がもうければ日本などどうでもいいとまでなる
もう金持ちは日本脱出だとかなる、それがグローバル資本主義なのである。
つまり国への愛着とか愛国心とか故郷への愛着とか愛郷心とかさらに家族への愛着心とか家族愛さえなくなり解体してゆく、そしてみんな孤立化してゆく、金さえあればいい、金でなんでもまかなう社会だからである。
それはグローバル資本主義をおしすすめればそうなってゆく、都会と地方の対立もグローバル資本主義と関係している、都会の人は別に国内でも外国でも安くていいものが入ればいいとなる、米すらそうである。日本人でも地方を切り離して食糧も外国から安いいいものが入る方がいいとなる
それで限界集落とか切り捨てて地方にはもう金を使わないとなる
都会では食糧は外国から買う、日本の高い食糧は買わないとなる。
地方は地方で外国に青森のリンゴを一個千円で売り貧乏な日本人には地元でも売らないとなる。
そして青森の地元の人すら「一個千円のリンゴだと買えないな、地元にいて地元のリンゴも食べられないのか」と不満になる
リンゴ農家が金持ちになっているのをうらやむ、それがグローバル資本主義だとなる。
こうして金をもうけるのが勝ち組で負け組は地元のリンゴさえ食べられなくなる
地元でもそこで仲違いになり共同体に軋轢が生じて融和しなくなる
現実に社会でも地域でも家族すらそうして解体して孤立化して最後は一人暮らしで孤死だとかなってしまう。
そういうこともグローバル資本主義と関係して起きてくる。
これはデベートすれば自分の弱点とか問題点も明らかにされる
だからいちがいには言えない問題である。
でも経済の問題でもなんでもそうだが人間は身近な問題から大きな問題にかかわる
大きなことを言われてもなかなか理解できないからである。
青森のリンゴが高くなり食べられなくなるということを知ってショックだからそれがどうしてそうなるのかというときグローバル資本主義やTPPと関係していたのである。
もちろん官僚の問題もある、ただそういうものは是正すべきである。
それでも大きな流れとしてグローバル資本主義がそうさせてゆくのである。
「心の青雲」では絶えず愛国心とか国家が強くならねばならないと説くけど日本国が日本人が東京都と地方で対立して
和がないとき国難に共同して立ち向かえるのか?
「心の青雲」の矛盾はグローバル資本主義の推進、TPPの推進でありそれはユダヤ人の支配下に入ることである。
ユダヤ人に操作されることになる、それをいつもユダヤ人が世界を操作しているというけどグローバル資本主義を推進する立場になれば
ユダヤ人を批判する矛盾がててくる
つまりグローバル資本主義は国をなくして愛国心とかもなくすからである。
いろいろ共感することがあっても対立することも見えてくる
ただなぜそうして人間が現代で対立が生まれかとなるとまず都会と地方で対立するというだけではない、職業が違えば対立することも対立する。
そういう対立があるがその対立の中で明確に見えてくるものがある。
要するに都会に住んでいること自体グローバル資本主義の推進になる、そもそも国内でも外国でも食糧は安くていいものが入ればいいとなっているからだ。
そういう国で人間がまとまるのか、和がなければ国難には対処できない、つまりそもそも愛国心とは何かとなると
愛郷心とかその国の自然に基づいた生活であり文化があり愛国心が生れる
まず国家ありきとかでは愛国心は生れないのである。それは強制された愛国心になる。
だからそういう点では「心の青雲」は矛盾している、それは根本的には東京と地方という立場の相違から起きているの出てある。
タグ:グローバル経済 TPP
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