変わらぬ石(詩)-橲原(じさばら)への道
(写真からよみとれるもの)
今日はここに小さな石があった、これは孫石となづけた
そして一方の道は家に通じているのがいい
ここに人が住んでいるのがなんともいえぬ人間的なものを生みだしている
道が曲がっているのもいいのである。
人間が住んでこの石も生きているのである
それは写真を見て発見したのである。
だから写真には奥深いものがある
デジタル時代は写真の時代であり写真の芸術の時代である。
人間はなんでもない普通の場所に何か深いものがある
それがなかなか住んでいて発見できないのである。
これは英語にするとこうなるかもしれない
The stone on the way at home
在宅して、在宅日で、自国で、本国で、気楽に、くつろいで、(…に)慣れて、精通して、熟達して、ホームグラウンドで
この家に通じる道はそういう感じなのである。なんでもないがこれは人が住んでいるからなのだ
前に八木沢峠の下の大葦とかに住んでいた家の道も空家になったが
人が住んでいたということで at homeに感じたのである。
人のぬくもりを感じた道になっていたのである。
それはなんともいえぬ不思議な感覚である。
立目石から菖蒲が咲いているのが見える
写真で見ると大きな石に見えるから不思議である。
違った表情の石に見える
そこに写真の不思議がある
浪江の高瀬川近くの石-皺のように表面がなっている
それで皺石と名付けた
これは一回しか見てないけどいい石である。
これも人が住んでいないと活きないのである。
変わらぬ石
木陰の道が通じている
山の奥の村に
そこに一つの石がある
その石は変わらずある
確かに変わらずある
そこに安らぎがある
奥の村に変わらず
その石はある
どっしりと動かずある
そこに留まり安らぐ
菖蒲が木隠れに咲いている
昔のままにある村
そこに老いれば安らぐ
そこに石のように眠りたい
変わることに疲れる
変わらぬものに安心がある
深い安らぎがある
橲原の方に行った、木陰の道がつづいていて気持ちいい、ただあそこも変わった、高速ができたことが一番変わった、その影響も大きい、前の感覚は高速ができて相当に変わった隠された村のようにあったがそういう感じではない
一つの道路ができたりソーラーパネルとかできると相当に感覚的に変わる
最近この辺では変わることに疲れていないだろうか?
特に避難解除になった小高とか浪江とか変わりすぎたのである。
今まであったものがなくなる、街すらなくなる、村もなくなるということが信じられない想像すらできないことだった
津浪と原発事故はあまりもにも大きな変化であり対処できないのである。
特に老人は変化に弱いから対処できない
要するに変わらない石のように安らぎたいとなる
そこに変わらない石があることが救いなのである。
自分がテーマとしたの石が多い、だから石の詩は百くらいすでに書いているのである。
道でも木陰が反映される道は安らぐ、道が広いとまた違ってくる、木陰が反映しにくいのである。だから小池の道は脇道の方が木陰があり涼しい
でもあそこはダンプが通るから危険なのである。
道一杯にダンプが通る、この辺はいつになったら元の平穏な世界にもどるのかと思う
ただそれで小池のコモドインのホテルで今日もランチのカレーライスを食べたのである。橲原の立目石は鹿島区では象徴的な石である。
浪江では一回だけ見た石は「皺石」となづけたけどあれもいい石だった
でも浪江には人は住んでいないからその石も活きないのである。
自然でも人が住むと人間化した石になるのである。
それは庭の石がそうである。今避難解除された区域でも空家が多い
すると庭の石を見ると淋しい感じになる、なんともいえぬ寂寥感がある
それは近くの空家の庭の石でもそうなのである。
一端人が住む石まで人間化していたからそう感じたのである。
浪江の皺石(詩) (一つの石の存在感についての考察)
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