原発事故でも肝心なことは知らされていなかった
(10メートル以上の津浪が来ることは東電で試算されていた)
不思議なのは東電では津浪が来ると予想していた,それも10メートル以上の津浪が来ることを予想していた,でもそれを知っている人は東電のみでありそこに住んでいる人は知らない,知らないというより知らせられない
肝心の情報が知らされない
今回の原発事故でその前に肝心な情報は知らせられない,事故が起きたときもスピーディで計測されたが知らせられない,浪江町は知らせられないから津島に逃げることを町長が決断した,そこは一番放射線量が高くなる場所だったのである。
ところが東電の社員がいてその人は放射性物質がどう流れるか知っていたのである。
それで街の方に引き返した方がいいと言ってみんなそれに従ったのである。
つまり街とか海岸地帯は放射線量は高くなかった,原発の煙突が見える請戸港などでも
0・5マイクロシーベルとだったのである。
山の方に避難するより街に留まっていた方が良かったのである。
要するに事前に放射能のことなど何にも知らされていなし地元の人はわからなかった
教えてももらえないしまず「安全神話」が作られていたのだから危険ということばタブーになっていたのである。
それは戦争で負けるという言葉がタブーとなっていたのと同じである。
原発というのはとにかくもともと教えられても理解するものがむずかしすぎる
すると専門家は素人にわからないものとして教えないし重大なことも知らせないのであるマスコミも莫大な宣伝費をもらっているから追及しないし重大なことも知らせない
福島民報は県で半分株をもっている官報なのである。福島民友でも原発のことは何も言わない,推進派になっているだけだったのである。
自分の住んでいるところなど30キロ圏外だから遠いから原発にそれほど関心をもっていなかった,ところが小高に東北電力で原発を建てることが決まっていたのである。
すでに工事がはじまるところだったが今回の事故でとりやめになった
小高に原発を建つことを知らなかった
実は意外とこれも小高となればすぐ近くでも東北電力で原発を建てること知らない人が
多かったのである。その時小高は合併前だから南相馬市ではなかった
ただ大工さんが原発建つから景気良くなると言っていたのはそのことだったと今ではふりかえる,その人は津浪で家は半分浸水して今は住んでいない
現代は情報化社会でも肝心なことが知らされないことがある
なぜ東電が科学者のチームで10メートル以上の津浪が来るということを予測していたのにそのことが報道されなかったのか?
それは原発はもともと隠蔽体質があり「安全神話」が作られていて重大なこと危険なことなど知らされなかったのである。
10メートル以上の津浪が来る
もしこれを知っていたならこの辺ではそんな津浪が来るのかと警戒したかもしれない
浜通りでは津浪は三陸の方にきてもここには来ないと確信すようにまでなっていた
まず津浪のことなど話題にもならない,チリ地震津浪は経験していてその時は海に見にゆくくらいだからそんなものとして意識されていなかったのである。
郷土史で津浪の後に津浪の伝説があったとか相馬藩政記に生波(津浪)で700人溺死とか二行ばかり記されていたがそれを知っている人などいなかった
津浪には全く関心がなかったのである。
だから東電で10メートル以上の津浪が来ると予測していたことは科学者はやはり今の時代では頼りになるものだと思った。
ただそれを知っていても備えなかったのである。
そして知らせなかったのである。
津浪のことでは相馬市で街の近くまでボーリング調査してその辺まで津浪が来ていたという報告が自分も時事問題の深層に書いていた。
それは津浪が来る前の7年前だった,でもそれは別に危機感があって書いてわけでもない
そんなことがあったのかという軽い気持ちであり津浪が来るなど予想しない
それは貞観津浪の時代のものだったらしい,慶長津浪のことは良くわかっていなかった
原発は「安全神話」で隠蔽されていたし報道関係も巨額の宣伝費で真実を伝えなかった
だから肝心なことを知らされなかったのである。
もし東電の10メートルの津浪が来るということをみんなが知って危機感を覚えたらそんな高い津浪がこの辺に来るのだと危機感をもちいち早く逃げて助かる人もいたかもしれないあんな高い津浪が来るなどこの辺では誰も予想しなかったし第一津浪はこの辺ではこないと思っていたのである。それは確信にもなっていたのである。
「安全神話」であらゆる危険情報を隠蔽していた
そさを知らせるものはいなかった,知り得ようがなかった
それは国家もかかわっていたから国家的機密ともなり知らされなかったのである。
もし10メートルの津浪が来ると東電が試算したとなると大騒ぎになる
でもその大騒ぎになることでこの辺でもそんな高い津浪が来ると警戒するから津浪に対する備えをするようになっていたかもしれないのだ。
もしそうなっていたら東電に今度は感謝したとなる
もちろん事故に対してはそうではないにしろ津浪のことを警戒して死ぬ人が減っていたかもしれないのである。その情報は命にかかわることだったのである。
ともかく民主主義は情報の公開義務がありそれがなされないと今回のような重大事故になっても事前にとめることもできない
「安全神話」になれば危険情報は一切出てこないからである。
そうなると事故がないのだから避難訓練などする必要もない
もし避難訓練などすれば原発は危険だとなり原発はやめろとなるからだ
ただ都政でも小池知事が情報公開を約束したが守られないないとか隠蔽される
権力があるところは真実を隠蔽する,警察などでもそうである。
そうなると誰も責めることができない,マスコミなどの使命はそうして真実を報道する義務があるのだが宣伝費をもらっているからできないとかその使命を果たしていないのである。それで民主主義も機能していない
そして肝心なことを報道しないでどうでもいいことを報道しているのである。
それぞれの職業にはそうした社会的役割使命が課せられている,でもそれが守られていない,金でゆがめられたりその使命が果たせないのである。
だから民主主義も機能しないから大事故にもなり誰かが責任をとらされる
今回は地元の人が否応なく責任をとらされたのである。
戦争のときは3百万人が死んで国民が責任をとらされたのである。
政治家とか官僚とか東電の幹部などは責任をとらない,戦争のときもそうである。
それで最近死んだ都築詠一氏が昭和天皇は責め続けていたこともわかる
一番の責任は天皇にあったともなるからだ,ただこれもタブーになっているから誰も責めないのである。
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