木枯らしに時雨(川子の御堂)
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ジャンパーにぽつぽつ音して時雨かな
柿なりて御堂一つや旧き家
冬の蝶隠れて見えず飛び去りぬ
明和の碑川子の御堂や銀杏散る
風樹々をゆすり吹き鳴り時雨ふる木の葉も舞いて飛び散りにけり
風鳴りて木の葉吹きちり時雨ふる山頭火の影遠く消えさる
最初ぽつぽつとジャンパーに時雨の音がした,それから木枯らしが吹いて木の葉が吹き上がり舞い散った,川子に御堂があった,何の御堂かわからない,でもその脇の碑には明和とあった,戒名だから死んだ僧侶なのだろう
あそこが意外と古かったのである。なぜなら天明より前だからである。
その前に家があり柿がなっていて落ち着いた風景になる
ただあの辺は家が少ない,だから一部落があったのかとなる
とにかく今年の天気は本当に変わりやすい,急激に冬が来たのである。
時雨というとぽつぽつと降るのが時雨と思っていたが一雨降った
でも明らかに時雨の雨だったのである。
時雨というとき山頭火が時雨を俳句にしていた
後ろ姿のしぐれてゆくか
音はしぐれか
大樟も私も犬もしぐれつゝ 山頭火
犬もしぐれつというとき山頭火らしいとなる,野良犬のように旅したからそうなった
ただ時雨というとき静寂の中にぽつりと音がして時雨をイメージする
ところが今日のように時雨のときは雲がかたまり流れて嵐のようになるときもある
木枯らしと時を同じくして時雨になる,だから今日の時雨は一所雨になったのである。
雨が風とともにふり樹々をゆすり風が唸り木の葉が舞い上がったのである。
だから急激に冬が来たのを肌で感じた,家では二階にいたら下から木の葉が吹き上げられた
今日一日の変化は激しかった,電車も一時遅れたらしい,それで二両の電車の写真を撮ろうとしたがとれなかった,代わりに時雨と木枯らしの写真をとったのである。
これは動画ではないから良くわからないが時雨の雨が筋になって写っている
ともかく冬が急激に襲うように来たのである。
山頭火の時雨の句の意味 (旅人になれない現代)
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