青森の青からイメージされるもの
(青森は姥捨て山ではないとコメントがあったが・・・)
東京都港区にある「青山霊園」の「青山」とは、美濃国郡上藩主の青山家の下屋敷に由来するもので、霊園はその屋敷跡に造営されたものだ。偶然ではあるが、「青山」はまさに墓地にふさわしい地名であった。福島県会津坂下町の青津には、亀ヶ森古墳と鎮守森古墳があり、隣接して青木もあり、墓地の意味の「青」だ。
ところで「青」の地名が日本海側に集中していることは早くから注目されてきた。谷川氏は、「青」地名は埋葬場所との関連とともに、古代海人族の居住地でもあることを示唆し、日本海側に集中しているのは、彼らが対馬海流に乗って移動した結果だという。
青というのは墓を意味している、そして日本海側に青とつく地名が多いという時青森は日本海を通じて交流がありその影響があったとなる
恐山とかの霊場とかイタコもいるのもそうかもしれない
何か青森とは神秘的にもなる、福島県というとき名前が良くなかった
なぜ福島県なのか皆目その由来もわからない、だから地域性がない
人間は地名が問題になるのは地名から人間はイメージする、言葉からその場でもイメージするからである、青森県は何なのだろうとなるとまず青森に注目する
岩手県だと岩手という言葉に注目してイメージする
言葉の喚起力が意外と印象を決めることがあるからなのだ
それで名は体を表すともなる
青旗(あをはた)の木幡(こはた)の上をかよふとは目には見れども直(ただ)に逢はぬかも
天智天皇が崩御の前後に倭大后(やまとのおほきさき)が詠んだ三首の歌のうちのひとつ
人魂の さ青《を》なる君が ただひとり 逢へりし雨夜の 葉非左(???)し思ほゆ
〜作者未詳 『万葉集』 巻16-3889 雑歌
青は森をイメージもしているが人魂のさ青・・・となるとこれは死者をイメージしている、青には何かそうしたし死をイメージするものがある
つまり青森からイメージするのはこうしたものであり神秘的になるのだ
青森は日本海と縄文時代から関係している、丸山三内遺跡でもヒスイが発見された
それは約600km離れた新潟県糸魚川周辺から運ばれた。
青森はもともと日本海沿岸と交流があり青という地名がついたのはそうした由来があってだとなる
いづれにしろ青森は最果ての地にふさわしい名である、だから姥捨て山なのかとなるとき恐山とか霊場としてあるのもわかる
日本は実際は東北でも多様な地域性がある、日本の列島の端となると長崎とかなるが青森とは全く正反対の地域である、そこは出島があったごとく江戸時代に外国との貿易があり先進地域だったからである
人間は何か最果ての地にひかれる、それが青森なのである
でも北海道の函館となると全く明治以降のいち早く近代化された港であり都市だから違っている、アイヌがいたとして全く違った都市なのである
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