グローバル社会広域社会の弊害
(地方の衰退の大きな原因になっている―津波や原発事故の原因にも)
グロ−バル社会になるとそれが地方とか田舎とは関係ないとかみているが実際は地方の方が影響が大きすぎたのである
まずモノが自由に世界から入ってきてどうなったのか?
地方はそれで衰退した、なぜなら木材を例にすれば外材でまかなうようになったとき日本は森林が多いがただ無用のものとなりそれで山で暮らす人の仕事も収入もなくなった
木材は大きな資源であり家を建てるにも木材でありエネルギーも炭だから木材なしではありえない社会だった
それが実は戦争の原因になっていたのだ、入会権の争いが木材を争うことが戦国時代にまでなったという説がある
この辺では飯館村でも木材をめぐる争いがあり丸森は木材資源が豊富だから米沢藩と伊達藩と相馬藩の三つ巴の争いがあったことは有名である
それだけ木材は今の石油のように重要な資源だったからそうなった
でもグロ−バル社会になると木材は外材になりエネルギーは石油になるとなれば地元の資源は活かせないのである
その影響はあまりにも大きかったのである
食料にしてもそうである、あらゆるものが外国から国内からもいくらで入ってくる
そうすると地元でとれるものに関心もなくなる
食料は地元からとれるのではない、米だっていくらでも全国でとれる
するとスーパーに行けば別に地元のものを食べない、うまい米を買ってしまうのである
そこで起きることは何なのか?
地元でも地方でも田舎でも意外と農業とか第一次産業に無関心になる
もし外部から食料でも何でも入ってこないとなると地元のものでまかなうとなると例え農業にたずさわらない、農民でなくても関心をもつ、なぜなら日々の食料が自分の住んでいる所で供給されなかったから死んでしまうからである
戦前まではそうした自給自足的生活が基本にあった
だからこそ自然の恵みに感謝していたのである
そういう祭りさえ消失したのは別に地元で食料が得られなくても外国からでも全国からいくらでも食料は入ってくるというなかで実際に日々生活しているからである
ではそこで起きたことは何なのか?
東京とかでは地方とか田舎は非効率的であり無駄だとかになる、地方交付税は東京に住んでいる人が払っている、そんな地方や田舎はいらない、特に限界集落などはインフラに金がかかるだけであり潰すべきであるとなる
食料は外国からいくらでたも入ってくるとなっているからそうなる
現実に日本では一番食料の自給率が世界で低いのである
日本で大事なのはトヨタのような車を世界に売ることでありそうして外貨を稼げばいくらでも世界から食料でも買えるとなっている
だから地方とか田舎は経済的に無駄だとなってしまうのである
そしてそうなると何が大事なのか?
金だとなる、金があれば外部からいくらでも世界から物も買えるとなるからだ
つまり外部に頼る時金が重要なものとなってくる
江戸時代辺りだとまだ地元で生産されるもので暮らしているから金はそれほど大事にはならない、土地をもって食料を生産していれば食べてはいけるとはなるからだ
グロ−バル経済になると金が異常なほど重要になる、外部から世界から入ってくるものを得るのには金になるからだ
その金を産みだすのはなにかとなると日本では工業製品とか車とかなりそれが国家を支えるものだとなる、江戸時代は米経済だから米が一番重要なものだった
米を中心に経済が回っていたがグロ−バル経済では世界に売れる物を作ることが食料でも得ることになる
何かこういうことはグロ−バル経済は意識しないがその中にどんな辺鄙な地域でもその中に組み込まれて生活しているのである
そしてグロ−バル経済の影響をもっとも受けたのは地方であり田舎だったのである
地方とか田舎の価値が極端に低下したのである
その弊害は原発事故にも現れたのである
なぜなら漁業組合がなぜ東電に漁業権を売り渡したのか?
それは漁業でも農業でも林業でもグロ−バル化で衰退して跡継ぎもいないと金にならないということで衰退した
すると原発で金になるのがいい、補償金でももらえるのがいいとなったのである
現実に漁業組合とか船主では原発事故前も豊富な補償金をもらい原発御殿が建っていたとかうらやましがられていたし事故後も立派な邸宅を建てていたのである
つまり補償金でこれからも困ることがないからである
ここに象徴されているようにグロ−バル経済では金が異常なほど重要になる
そのためには原発のリスクなど考えなくなっていたし地方に暮らす人でも漁業とか農業とか林業とか第一次産業を軽んじる、第一それに従事する人は一割にもみたないからであるするとどうなるのか?地方でも田舎でも自然との関係でも希薄化する
それで一匹の魚を軽んじた結果として津波をが起きたということが伝説に残っている
その土地の実りとか自然に感謝しないのである
むしろ原発とか今なら今度はソーラーパネルとかそうした科学技術こそ富をもたらすものだとなってしまう、自然ではない科学技術こそ恵みをもたらすとなると神の如くなるのが科学技術者である、その人たちは実際に現代の神官になっている
神様のごとくなっている、今一番尊敬されているのが医者であることでもわかる
でも科学技術者でも一挙に原発事故でその権威を地位を失ったのである
私は何か景観というのも異常に気にしている、ただ田舎でも景観からしか見ていない
そこで食料をとれるとか見ていなかった、だから自分自身も実は田舎の農業とか林業とか漁業でも無関心だったのである、そういう景観を作っていたのは実際に米を作るとか野菜を作るとか魚をとるとかの暮らしがあて景観もあったのである
だから極端なのは八沢浦が津波で入り江なにったときそこで死んだ人がいるのにその景観を見て喜んでいたのでしかられたというのも当然だったのである
つまり自分自身が本当に八沢浦で米を作っていたのにそこに価値を置いていなかったのである
だからあそこが入り江だったらどれほど美しかったろうといつもイメージしていたのである
それが現実になった時ほど驚いたことはないから奇跡だと見た
そこで実際に米を作っていることなど無関心だった、米などいくらでもどこでもとれるし入ってくるという感覚になっているし地元の米を食べる訳ではないからである
もし地元でとれる米でしか生活できないとなれば違っていたのである
それは自分自身の生死にもかかわってくるからである
自分にとっては地元でとれる米より景観の方を大事にして見ていたのである
だからソーラーパネルなどは景観を壊すから嫌だと見ているのである
いづれにしろ田舎に地方に住んでいても意外とその土地のことについて無関心になっているのが現実なのである
まずいくらでも食料が世界からでも入ってくるとなると地元で苦労してとれたものに感謝もしない、それを作る農民でも軽んじることになる
日本全国で見ても一番大事なのは車でも外国に売れることになり外貨を稼ぎ食料を外国から買うということになるからだ、ただそれは今までは電機製品が外国に売れていたときはできる、外国に売るものがなくなってくると日本は苦しくなり現実になっているのであるそして日本は貧困化している、でもこういうグロ−バル化社会というのは本来の生活からすればありえない異常なことでもあった
だからこそ津波とか原発事故でも起きた原因にもなっていた
それはあまりにれ科学技術とかグロ−バル化経済に傾きすぎた結果だったのである
何か変なんだけど
津波跡ブロッコリー畑や冬の暮
今日を見ゆ田舎に冬菜暮らしかな
こんな俳句を作るとき、津波の跡にもブロッコリーを作っている、自分も毎日食べているここで作っていたのかとなるのが一応田舎である
でもまたこのブロッコリーでも外国産のものを安いから買っていいるときがある
それがまた現代なのである、、メキシコ産のとかあるからだ
そんなに遠くから入ってくるのでも今は不思議で何でもない、普通である
でもそれだけ地元とというのも直接的につながらないものとなる
地元のことを軽んじることになる、盛んに絆のことを言われたがその絆も外部との絆が意識されたが内部では補償金で金でももめて争い絆がなくなったことでも同じである
内部での絆はかえって金で分断されたのもグロ−バル広域社会が影響していたのである
いい面もあるが外部からの協力を得られることもあったが内部ではそうした絆すらなくなっていたのである、それはそういう日常グロ−バル広域社会に生きていたからそれがそういう結果を必然的に産んだとなっていたのである
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