みちのくの真野の草原(かやはら)は気候の境界線
(照葉樹林の南限の地点)
4月に寒気がおりてきたがそれがやはりみちのくの真野が境になっている
寒気はここまでしかおりないから照葉樹林でありえた
これ以上寒くなると温帯の生物は植物でも維持できないからだ
これも森林植生で南と北の境目が真野の草原の地点なのである
これも真野の地点が境目になっている
これも温度の境目でありそれが真野の地点になっている
海の水温でも真野の草原の地点が境目である
あたたかいのである
黒潮の関係でそうなっている
原町の多珂神社の近くのスダシイである、これも照葉樹林帯なのである
みちのくの真野の草原遠けれど面影にしてみというものを 笠女郎
この歌の真野の草原を考察してきたが石巻の真野の萱原が江戸時代まではこの歌の地点だとなっていた、それは地名があったからそうなったのである
ただそこはあまりにも遠いからありえないとなった
ただこれまで考察したようにそれなりの根拠があった
真野氏が産鉄族でありその木簡も発見されているし鰐山というとき和邇(ワニ)氏の一族に真野氏がいたからである、だからそこが全く根拠がないものではない
ここで考察するのは真野という地域が何か気候の境界になっている
それは南相馬市の鹿島区の海老村がマルハシャリンバイの南限の地として自生する場所となっているからだ
つまりここは暖かいから奄美大島に自生しているマルハシャリンバイの種がが黒潮にのって流れ着いたとなる
でも気候に影響されるから温かくなければ育たないのである
その限界地点が真野の草原の地点だとみる
草原(かやはら)は萱(かや)とは関係ない、一つの地名である、それは追求してきた
縄文海進とかありさらに古生代になるとフタバスズキ竜が海をお泳いでいたという時暖かい地域としてあった、また黒潮と親潮の境目でもあった
海の温度でも地図をみると丁度この地点が境目になっている
森林分布でも温暖地帯にある照葉樹林帯にありそれら中国と連なり同じ文化圏にあるという指摘でもそうである、人間にとって生物にとっても気候の影響が大きいのである
だからその気候によって植生も違ってくる
ただ現代から過去をみるとき気候も違っている、縄文海進時代は相当に今より暖かい時代だったのである、だからこそ海が奥までは入りこんでいた
この辺では塩崎に船着とあるようにあそこまで実際に今回の津波で海になったことでもわかる、船着とあるのはまさにあそこまで船が来ていたことを津波が証明したのである
この地名は化石地名のようになっていたのである、それだけ地名は古いのである
真野の草原の地点が南系統の照葉樹林と亜寒帯の樹林帯の境目になっていることは地図から明確
真野の草原の石巻説があるが気候から地質学的に見たときここが有力だとなる証拠なのである
橲原とか真野川の奥にサンゴの化石とかいわき方面でアンモナイトの化石とか久ノ浜から奥で発見されていてそこで保存されている
フタバスズキ竜でも暖かいから生きられたのである
ともかく郷土史は総合的な学問でありそこには地質学からあらゆる学問が関係しているのである
ただそうなると一人の手には負えないとなる
この裏付けが地質学とか気候から何か科学的証拠となっている、それでこの裏付けは科学が関係しているから信じられるとなる
やはり歴史でも科学的裏付けがないと今はなかなか証拠となりにくい、その辺は苦手だがこういうふうに地図でもそろえてゆくと
何か具体的に見えてくるのもがある
なぜこれほど真野の草原の地点と一致しているのか?
これはただの偶然なのか?そうではない、それがこの地点が真野の草原が南と北の境目にありそれが真野の草原を示す地点だという有力な裏付けとなるのである
綾の照葉樹林帯
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