夏から秋の変化の短歌十首(海老の浜)
クリック拡大(沖に船が見える)
クリック拡大ー白い花が何なのか、
浜木綿(はまゆう)とにている
でも違っているみたいだ
こういう花をここでは見たことがなかった
津浪の後の変化なのかもしれない、津波で生物でも植物で死んだり再生したりしているからだ
津浪にも残った松ーその下に松が茂っている
めずらしい虫、葉は何か、海老浜はマルハシャリンバイの南限の地として有名
つまり南国性の植物が生える場所だとなる
朝の蝉六号線を急ぐかな
夏の日に釣りする人や波しぶき
雷鳴りて後にすずやか月光る
大平洋波打ちしぶき沖に船揚羽のここに舞い去りにけり
珍しき虫の一つや海老の浜八年過ぎし津波の後かな
津波にもなおも残れる松ありて新しく育つ松も頼もし
津浪より8年過ぎて育つ松繁げるや海老に秋の海見ゆ
鴎群れ大海原の波にゆれ沖に船行く秋の海老浜
ふるさとの小径にここに分かれけりいづくに行かむ秋の日暮れる
水無しの河原に露草あまた咲き今日清らかに水の流れぬ
(南朝語る)
只野氏の南朝語りしきり鳴く蝉の声かな故郷の暮る
南朝を語りし友や秋の蝉ひびきてあわれともに老いゆく
ひぐらしの森の奥よりひびきけり影なす道の行く人もなし
(月)
今日もまた月の窓のぞき我を母の見つつありなむいともは静かに
母もいて姉もありなむ争わず我が家にむつみあうなれ月の光りぬ
別れてもまた会う人や故郷の木陰の道や今日も行きにき
月満ちて明るさ増しておとろえぬ我が老ゆとも智は冴えにけり
山の端に月の傾き光るかな故郷に住み老いゆく我かな
この三日くらいは天候が次々に変わった、日本の天候は本当に変わりやすい
最初は雨がふって夕べ虹がでた、それから台風がきて昨日は雷が鳴った
その雷もやんだと思ったからまた鳴った、秋の雷となるが昨日は暑かった
この天候の変化の中で海老の浜に行ったりした
そこで古墳が発見されたとか松が意外と高く茂っていたとか変化があった
あそこは風力発電の風車がないからいい、家もなくなったので見晴らしが良くなった
右田の松原はなくなったので鹿島区では海を見る場所としてはあそこが一番いいとなる
つまりビューポイントなのである
雄大な大海原(おおうなばら)に鴎の群れが波にゆれている、何かきもちいい
しかしふりかえると海は怖いものだったなとつくづく思う
その海が見える後ろでは避難して30人が死んだ
そこは高台だから津波の避難所として指定されていたからだ
これも悲劇だった、でもあそこは海を見るにはいい場所として残った
ふるさとで出会うのは同級生の人でありその人は本当に霊山を落ち延びた南朝の末裔の只野氏だったのである、とにかくこの辺は只野氏がやたら多いのである
只野氏一族の町だともなる
ただ南北朝の争いは日本全国にその傷痕を残した、どこでもその争いが伝えられているからだ、それは小さな村でもそうである
それだけこの南北朝の争いは日本の歴史にどれだけ影響したかわかる
天皇が二人になったときどれだけその影響が日本では大きいことを示した歴史だったのである
月は秋の季語である、月がだんだん満ちて明るく輝く、でも今は夏から秋になる時期である、そして夏と秋がある、最近は暑いから余計にそうなっている
何か何度も言っているが不思議なのは今になって知性が冴えている
本でも一か月に10冊とかアマゾンの古本で買っている
だから書評を私はできる、この本が何を言おうとしているから一読してわかるからだ
ただ残念だったのはこんなに本があっても知らなかったし読めなかったのである
本というのは自分の知的関心から買うものだからインタ−ネットのキーワードで関心あることを調べそこで深く知りたいとき本を調べ買う
また誰かの文を読んで紹介されて買うとういことが多くなった
そういう買い方が良かったのである、それが今まではできなかった
そこで田舎ではまず本を買うことができなかったのである
仙台まで行って買うにしてもそこでも本が少なかったのである
すると肝心の本が買えないから知の分野では本当に不利だった
今はインタ−ネットで学者の論文でも読めるから素人でも学者ともなれるとなる
なぜなら文献とか論文とか本を読まない限りプロにはなれないからである
老人は体力は衰えても知性はかえって冴えてくる、人間は死をまじかにすると精神でも相当に鋭敏になってゆく、末期の目で見るようになるからだ
だから老人は知的な世界では充実してくる、私がこれだけてプログで書いていることでもわかる,書くことがいくらでもある、その内容も深く濃いのである
月数(よ)めばいまだ冬なりしかすがに霞たなびく春立ちぬとか 万葉集4492
こういう感覚は万葉時代にもあった、明確に月を数えてもよんでも辺りの景色は冬と思っても春となっているし秋と思っても夏となっているとかある
今は季節が一か月くらいずれている
今日は秋なのかでもまだ日ざしは強い、ただ今日あたりからは秋らしくなってゆくようだ
【日々の感想(今日の俳句短歌と詩)の最新記事】
- 春の日に飯館村から霊山から梁川へ阿武隈川..
- 春彼岸−墓の役割(白菊の花ー寒さ戻る―雪..
- 春の日に太田神社-岩屋寺- 馬場-高倉-..
- 里に老ゆ(春霞、春満月、梅香る)
- 紅梅の香り気持ちがいい (無垢な幼..
- 春の横峯堤-二宮尊徳の社−梅香る里
- 枯野の海老の浜 津浪で消失した村ー ..
- 橲原村の雪景色-黄金虫、紅梅、冬の灯 ..
- 橲原で見たホオジロの群れの写真 (..
- 春めきて橲原と大原をめぐる (大原..
- 白鳥の写真ー朝日が昇り満月が山に没す
- 冬深む俳句十句 (人間には共有する..
- ダイユーエイトの敷地にある田母神の社 ..
- 真野川の鉄橋の下の白鳥の写真
- みちのくに枯野が似合う(枯野の俳句十句)..
- 冬薔薇、冬の灯、冬の空、枯木、冬の暮 ..
- 2023冬の俳句短歌8(冬の暮の庭の石−..
- 2023初春日本列島栄華の詩 (鹿..
- 元旦の海辺で見つけたイソヒヨドリ ..
- 2023年新年短歌30首 本当の栄..