日本の船旅(俳句20句)
(九州)
長崎に大船去りぬ春の暮
たたずみぬ出島やあわれ春の雨
開聞岳春夕焼けの染めにけり
(瀬戸内海)
船の行く沖の小島や春の暮
港古る瀬戸内あわれ春の暮
春の瀬戸汽笛ひびきぬ海峡に
明石の戸船の行き来やつつじ咲く
春夕日明石城染め船の行く
また一つ渡れる島や日永かな
大阪へ春の陽昇る四国沖
春富士や魚跳ねたり駿河湾
鎌倉へ伊豆七島や秋の海
船一艘みちのくに見ゆ冬の海
北の果野辺地に咲きぬエドヒガン
野辺地駅積もれる雪に常夜塔
苫小牧白波よせて夏に来ぬ
函館にロシア人の墓や冬の暮
浪しぶき夏の日めぐる北海道
船に寄る函館の夏外人墓地
船の旅も日本だったらほとんど乗った、ただ日本海は回りは乗っていない
とにかく最初は電車の旅であり全国の路線をほとんど乗った
船もほとんどのった、電車でも船でも旅情がある
それから自転車の旅になった、乗り物が違うと見える風景も違うのである
自分がしていないのは自動車の旅である、これは運転できないからできない
それでいいなと見ていたのがキャンピングカーなのである
あれは一か所に落ち着いて見るのにいいと思った
カメラをもって写真撮るのにはいい、写真はやはり定点観測が必要になるからだ
冬はこうして回想するのに向いている、ほとんど遠くに出なかった
仙台にも行かない、じっとして家にいるだけである
そして記憶をたどる旅をしている、日本は海に囲まれているから船旅がある
中国だと大河と運河の旅になる
船の旅となると時間がないとできない、東京から沖縄まで一週間かかったことがある
それは客船ではなく貨物だったのである
それだけ暇でない旅はできない、何か旅となると金がないとできないと思っているが
むしろ時間が必要なのである、こんな自由な旅をしていたらもはや社会からはずれた人になってしまうからである
現代では旅というとき旅人はいない、ホテルでグルメだとか何か旅とは違うのである
また交通の便が良すぎて旅が消失したのである
それでも電車の旅と船旅と自転車の旅は旅になる
正直自転車の旅は辛かった、山登りをしたがこれも体力がないのでやめた
山登りより自転車は楽である
というのは北海道を旅した時、二日休んでやっとまた進んで行った
要するに自転車は休めるからいいのである、疲れたら休む、そしてまた進む
それでなんとか行けたのである
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