海に囲まれた日本の地理が日本を作った
(日本とアジアの地政学―太平洋戦争の意味)
学問の基本に地理があることは間違えない、天の時、地の利、人の和が基本にある
地の利が地政学から歴史でも政治でもある
なぜ日本が外国を理解するのにうといのか?
それは日本が特殊な地理にあったからである
自国の地理がどういうことをもたらしたかそれが基本にある
日本は海に囲まれた島国であり一つの隔離された宇宙である
これが日本の最大の特徴である、つまり日本は必ず海で世界が尽きる、それで最果ての地点が人気になる、日本では海で囲まれているからその外は意識しにくいのである
その特殊な地理が日本を作った、まるで世界とは大陸とは別個の純粋培養した世界を作ってきたのである
日本は世界のことを理解しにくい、例えば中国だとそこは一つの世界であり当然中華思想も生れる、中国には食べ物でも南から北かららゆるものがあるからだ
中国にないものはないとなる、だから外国から何か輸入して豊かになるとかの発想がなかった、国内ですべて間に合うからである
そして夜郎自大という諺にも中国がすでに世界であることを示している
夜郎国が漢の国をみくびって戦争に勝つと思い込んでいたのである
その大きさと強さを知らなかったのである、それはアメリカと戦争した日本とも似ていた中国とはそうしてもともと大きいから世界であり中華思想が生れた
そういうことは自然現象にも起きて来る、最近アフリカからバッタが大量に発生して食料となるものを食いつくして中国に移動してきているという、それが脅威となる
それは中国にも過去にありアヒルを大量に放ちバッタを食わせてくいとめたという
アヒルは雑食性だったのである、そのアヒルが中国では食べる、バッタを食べたアヒルはたんぱく質をとるからうまいとしている、アヒルは中国ではどこでもみかける
でも今度は農薬を飛行機とかでまくほかないとしている
つまりこのことを見てもアフリカ大陸からアジアへ大陸はつながっているからこういうことが起きる、それも壮大な移動である、そのことはバッタでも起きているが人間にも起きているのだ、モンゴルのように大陸がつながっているからその大陸を遊牧民が軍隊となり移動する、また中国では流民が問題である、飢饉になると膨大な人間が移動するのだ
それで内乱となる、今中国は食料不足になりそういうことがまた起こりかねないとしている、アメリカから穀物を輸入しているのもそのためである
とにかくここでわかることは
バッタは日本には移動できない→海があるから
まさにこれが日本の地理的特徴なのである、海があってバッタも人も容易に移動できなかったのである、海が障壁となり中国のように万里の長城を作る必要がなかったのである
このことが日本を作ったのである、鎖国など大陸ではできないからである
日本はだからこうした地理によって作られた国である
確かにイギリスなども島国であるがドーバー海峡は30キロくらいで対馬海峡とは違う
泳いで渡る日本人もいたように近いのである
ドイツのケルンの塔からライン川が流れていてそれがオランダからイギリスにも通じていると見た、ヨ−ロッパ大陸とつづいているのかとも見た
そういう距離にあり日本は大陸と隔絶してはいないがその距離は遠いのである
だからイギリスはヨ−ロッパの大陸の歴史とも一帯化している
第一もともとゲルマン人が移住して作った国であることは明確である
ドイツ語が英語の基となっていることがはっきりしているからだ
日本の不思議は日本語がどこから来たものなのか未だに不明なことなのである
それが本当に神秘的なのである、だからもともと日本文明があり日本文化があった
縄文時代が一万年あり日本は中国より前から文明があったという人もでてくる
それは中国とかの大陸とつながっていないからである
日本の太平洋戦争の失敗は日本がどういう位置にあるのか地政学的に見ていなかったからかもしれない、それは中国の大陸の満州にこだわったためである
それは日露戦争の時からそうなっていた、あれだけの犠牲を払って満州を守ったのだから手放せなかった、結果的に満州にこだわりそれがひいてはアメリカとの戦争にもなった
中国もロシアも敵に回すこととなったのである
だから日本は大陸進出するべきではなかった、太平洋戦争というように太平洋の覇権を守るものとしての戦争だったら3百万にも死ぬようなことはなかった
中国の西安のような奥まで日本軍が行っていたことには驚く、あんなに広い中国に入ったらまさにのみこまれてしまうだろう、そんなところまで行って死んだということが信じられないのである
日本は海の国とするとき太平洋連合とか東南アジアくらいまでを連合国とするべきであり中国大陸に深入りしたのが失敗だったのである
それは日本の地理的特性を見ていなかったからである
それで不思議なのは済州島の漢拏山である
「榛名山」と「ハンナ山」
群馬県の榛名山は韓国の漢拏山(ハルラ山・叉ハンナ山)からで渡来人が名称と・・・群馬県立女子大学:熊倉靖氏がほぼ間違いないと言及しています。・・「東国文化シンポジュム」より
金井東裏遺跡(渋川市)出土の甲(よろい)着装人骨や日本のポンペイと言われる渋川市の黒井峯遺跡など、榛名山が大噴火していた6世紀中頃、渡来人が噴火の山をみて、済州島の噴火の山を漢拏山(ハルラ山)に連想して、ハンナ(榛名)山と・・
これは興味深い、なぜなら済州島に私が行って漢拏山(ハルラ山)に上らなかったが
その山は2000メートル級るから高い、そして独立峰である
その山を見たときそれが中国と韓国と日本に通じている、その山がそういう位置にあったことで意識した
地理のつながりとはこうして理屈なしで一体感を感じることなのである
韓国が日本と地理的には一番一体感を感じるのである
日本の延長として韓国があるとなる、ただ韓国は大陸とつながっているから大陸の一部にもなる、でも済州島ともなると何か日本の延長の一部のようにすら思えたのである
この地理的感覚はその場に立たない限りわからない、それは日本でも同じなのである
日本の地理の感覚は島国であり海を通じてつながる、陸を通じてつながるのではない
海を通じてつながる、だからこそニライカナイ信仰が生れた、海の彼方にある理想郷であ海のかなたに母なる国があるとかの信仰である、それも当然なのである
なぜなら日本は海で囲まれているのだから海のかなたをいつも見ているからだ
海によってさえぎられるからである、根の国というときは海の底なのである
ともかく日本は海洋国であり山の国でもあった、本来は海とのつながりが深かった
でも江戸時代の鎖国とかで海とのつながりが希薄化したのである
不思議なのは古代の方が大和朝廷ができる前の方が海とのつながりが深かった
古事記の神話でも海洋民が安曇族とか宗像族がその神話を作ったのである
だから相馬地域になぜこれほど綿津見神社と山津見神社が多いのか
それは海洋民がここに移住して来たからだとなる
その人たちが群馬県にも入りこんで榛名山は韓国の漢拏山(ハルラ山・叉ハンナ山)に由来しているというのもわかるのである
そしてまた日本語がポリネシア系統の言葉に由来するというのもそのためである
アジアの地政学というき中華思想の大陸だけではなく海のアジアがある
その海のアジアの中心が日本なのである、だから太平洋岸から沖縄諸島から中国の海岸線から台湾からと太平洋の島々がつながっている
そういう地政学をもてば一つの連合がありえた
それが満州を基盤に中国大陸に深くは入りこんだことが失敗の元だったのである
人間は地理を離れてありえない、だから政治でも地政学なのである
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