コロナウィルスで問われたこと(2)
グロ−バル広域経済の見直し-東京と地方(福島)
富めりとも翁の身には知らざらん木の間のけむり絶えずのぼりて
炭焼きというのはどこの山で盛んであった。信州の山の中を旅したら次から次と炭俵背負った女性とあったとか炭は生活の中心にあった。子供のころ炭を使っていたから信じられない、炭で栗なんか焼いていたのである。その囲炉裏で親父というのはどかっと座っていて存在感あるものだった。
おちこち(紀行文集)(明治) 大和田建樹を読んで
富めりとも・・・とは山で炭焼きして暮らす人には外のことは都会のことはわからない
ただこの山里に住を焼いて暮らしている、その煙は絶えることがないという意味である
この歌の象徴していることは何なのか?
つまり戦前から戦後十年くらいは自給自足の生活だったのである
私の家は小さな一万くらいの街中でも囲炉裏があった、炭を燃料として利用していた
水は井戸水をもらっていた、水道もなかったのである、電気は裸電球一つとかである
家にあるものは飯台一つとかである
それはみんなそうだったのである、戦争に負けてから日本はみんな平等に貧乏だったからである
でも不思議なのはこの歌のように外部のこと都会のことは自分には関係ない、山里で炭を焼き暮らしていればいいとなっていた
それは外部の人に都会の人に頼ることもないで自立しているという誇りの歌でもあったのだ
だから今になるとそういう心情になっていることが不思議なのである
その生活があまりにも違ったものとなってしまったからだ
誰も山で暮らして農村でも俺たちは都会の人に頼らないとはならないからだ
地方交付税が道路とか電気とかのインフラに東京の人たちが税金から払っているとか不満である、つまり東京の人に頼っているということになるからだ
電気でも水道でもガスでも道路でもなんでも別に山里でも自給自足していれば都会の人になにやかやと文句は言われないからだ
結果的に現代の地方というのはどうなったかというともう地方だけでぱ田舎だけでぱ生活できない状態になった
さらに一次産業は衰退した、農業でも漁業でも林業でも今度はグロ−バル経済で衰退した林業でも外材があり日本は森林が多く木材があるのに使われないのである
それでなぜ原発が双葉とか大熊地域にできたのか?
そこは浜通りでも前の原町市とか5万とか大きくて工場などあったがその辺はなかった
それで出稼ぎに出ていたが地元で仕事して暮らしたいとなり東電の原発を積極的に誘致したのである
ここで考えなければならないのは東京というのは一見地方で田舎で暮らしていると関係ないように見ている
でも実際は東京には周辺でも何千万の人口がありそれを経済的効果からみると巨大なのである、だからその巨大な経済の圧力が実は地方にもその周辺に及んでくる
電気にしても莫大な電気の量が必要になる、すると東京に作ると危険だからと福島に作られた、福島は東京から離れているようで近いのである
現実にいわき市まで東京までの通勤電車でている
私は節約のためにその通勤電車に乗ったことがあるからだ
だからいわき市までさらに東京まで近いとなるのだ
東京圏がこれだけ巨大な政治経済都市となっているとき実はグロ−バル広域社会になると福島の田舎でも無関係ではなかった
俺たちは東京と関係ない、炭を焼いて燃料にして暮らしている、東京の人がいくら豊かに暮らしていても関係ないとはならない
現実にそもそも電気でもガスでもそうだけどそれなくして暮らしていけない
炭焼いてだけではもう生活が成りたたないからだ
またみんな車をもっているしガソリンでも入らなくなると生活できなくなる
東京というのはそれだけ周りに福島でも重圧となっていた、昔のように都会は都会で田舎は田舎でそれぞれ自立して生活していればいいとはならなくなっていた
これは江戸時代も江戸は百万都市と言われて大消費地だったから伊達藩では米を作り米を商品作物としてそこに特化して生産量をあげて石巻から船で江戸に運んで売った
そして東北の飢饉はそうして江戸に送る商品作物の米ばかり生産していろいろなものを作っていないから飢饉になったとしている
それはアフリカ辺りでコーヒーばかりを商品にするために作り他の作物を作らないでコーヒーがとれなくなったり売れなくなったりして飢饉になったとにている
それは大量消費地の江戸が優先されて地方はそのために商品作物の基地とされることにより飢饉になったのである、冷害があったとしてもそこに人災という側面も大きかったのである
だからそういうことが歴史でもありやはりカルマとなってくりかえされる
江戸は東京となりさらに巨大化したからである、するとその東京の影響が全国にも及ぶ
地方でも田舎でも関係ないとならない、密接に一体化してゆく
それは日本だけではない、グロ−バル経済は中国のコロナウィルスでわかったように中国に生産も消費でも頼る、そうするとそれが今回のようにたたれると甚大な影響を受ける
不思議なのはもし自給自足生活をしてしいたら貧しいにしても影響を受けないのである
だから何か経済を見直すことがこのコロナウィルス騒動で起きたのである
そうは言っても昔のようにもどることはできない、でも人間の本来の生活はまず地元であるものを供給して消費することが基本としてある、商業とか貿易は限定的なものとして発展してきたのである、貨幣自体が実は貝が貨幣であったように外部の珍奇なものを手に入れるために貨幣が生まれた
つまり生活の基本は江戸時代は貨幣は米だったように貨幣はそれほど通用していなかったのである、米があれば安心だとなっていたのである
貨幣というのは何かあると紙きれになる、だから今預金封鎖だとかなんとかもう金があっても安心な時代ではなくなった、だから貨幣の価値は今までのようにならない
いつ紙切れになるかわからなくなったのである
ともかくコロナウィルス騒動は様々なものを見直す結果となっていることが不思議なのである、何かグロ−バル経済はいいようでもそれが人間の基本的生活に反するものがあった中国に生産でも消費でも頼れば中国が東京のようになる
その影響力が巨大化して中国無しで日本はありえないとなりやがては中国の属国化する
観光でも中国人が来ないとやっていけないとなり政府にた助けてくれとなり中国政府に忖度して中国人の観光客の入国拒否できなかった
それで対策が遅れたり甚大な被害を受けることにもなるところだった
だから日本の経済は内需中心にすべきだとか経済通が言うこともわかる
このようにコロナウィルスの影響は悪いことばかりではない、グロ−バル広域社会とか
そ危険性を見直すとかを強いられたからである
コロナウィルス騒動を契機に一時痛みがあってもノーマルな経済体制が作られる契機となる、いろいろな今の社会を変える契機となる、それは社会全般にグローバルに起きているから不思議なのである、これも天の意志なのか作用なのかとなってしまうのである
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