函館の思い出ー矢車の花、フランス菊―啄木の歌にロシア人の墓
矢車の花は函館に合う花である、それは啄木が歌にしたからそうなった
でも何か函館はハイカラな街であり街全体がヨ−ロッパ風にもなっているエキゾシズムがある
やはりあの坂がいいのだろう、坂を上ったり下りたりして港がある、船がある
その風景は独特である、だから函館に魅せられて何回か行った
北海道には十回くらい行っている
北海道が外国人に人気があるのもわかる、やはり外国人でも魅力を感じる場所なのであるただ北海道のような風景は外国に多い、でも外国人は北海道に魅せられるから来ていたのである
立待岬に浜百合咲き轟ける波の音かな啄木の墓
外人墓地大きな岩にロシア人ここに埋もると鉄の十字架
函館の街の西の端にある「外国人墓地」は、日米和親条約が締結され(1854年)、半年後の開港が決まっていた函館の港を視察に訪れたペリー艦隊の一行の中の水兵2名が死亡し、彼らの埋葬場所として提供したことに端を発する。この一帯が正式に外国人墓地に定められたのは、米、英、デンマーク、ロシア、ポルトガルの在函五カ国領事が開拓長官に外国人墓地の永久保全を求める願書を提出し、それが認められた明治3(1870)年のことだ。
1913年11月14日付『函新』は、函館税関では、漁期になると数千人のロシア人が往来するため、商船学校嘱託の露語教師浪江良平を講師に招き、税関職員に対して翌年3月までの4か月間、毎日午前11時から1時間、露語講習会を開くことになった、と報じている。
あの岩の墓はロシア人のものだった、千人も来たというのも驚きである
つまり函館が栄えていたとき相当の外国人が実際にここに来ていたのである
外国人を入れる窓口となっていた、それは横浜と同じだったのである
旅の問題はその時そこの歴史とかがわからないことである、後で調べたりするがなかなかわからない、30年前以上になると記憶も定かでなくなる
でもインタ−ネットができて記憶をたどりやくなった
この歴史を知ると知らないでは相当に印象が違ってくる
なぜデンマークとかポルトガルの人までここに来ていたのか?これもやはりそれだけ函館がその当時国際的な港だったことを証明している
これは前にも書いたがここで付け足してまた書き直す必要がある
旅は旅する前と旅している時、旅をふりかえることがある
ただこの旅をふりかえることがむずかしい、忘れるからである
30年過ぎて思い出すとなるとむずかしくなるからだ
ただ立待岬に啄木の墓があり崖に浪の音がとどろく、それがふさわしい場所だったとなるなぜなら啄木の一生は苛烈であり27歳で死んだからである
それで立待岬に波が打ち付けてその墓にも轟いているとなる
啄木も明治という時代が生んだ天才だった、明治は日本がにとって特別な時代だったのである、その後は何か大正でも昭和でも戦前は日本は領土でも拡張するのだが時代としては暗く感じる、それは戦争で負けたからそうなったのである
明治時代は日露戦争にも勝っていたから高揚した時代、日本の夜明けの時代だったのである、ただ日露戦争で奢りとなって太平洋戦争では負けたともなる
結局人間は時代の子である、これをまねがれえようがない、時代時代を生きるのが人間である、ここで運不運も生れる、戦後だと団塊の世代は高度成長時代を生き氷河期世代は非正規となり恵まれない時代を生きざるをえなかったとかある
これからも時代に運不運がありそれは逃れようがないのである
戦争では才能ある有為な生年もえなく戦場の露と消えたからである
とにかく函館には矢車の花があっている、また北海道にいろいろな花が咲いている
高山植物も平地に咲いている、ハクサンチドリが宗谷岬にも咲いていたからである
高山地帯に咲く花が平地に咲いているのが特徴である
北海道は電車でも行ったし自転車でも行ったから思い出の地だとなる
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