金の貸し借りの不思議
(借りた方が優位になる、借りたものは自分のものとも思う)
金を貸したり返したりすることの不思議がある
ここでAがCに金を貸したのだが実際はBが仲介者であり
Aの貸した金はBに一端払われてAに返ってくる構図になっている
実際はBが金がない、Cは返す能力がある、だからBはCを通じてAから金を借りた
AもBなら金を返してくれると貸したのである
つまりCの信用を通じてBはAから金をCへ借りさせたのである
その借りた金は今度はC⇒B⇒Aと回って返ってくる
これはAとCとの貸し借りなのだがそこに仲介者が入りややこくしなった
何もAとCとのやりとりだけで良かったのである
でもCはBを通じてAから金を借りた結果ややこしくなった
つまりCは金を返す能力がある、Bはない、だからCに頼んで借りたとなる
もしBが直接Aに金を貸してくれと頼んでも貸せない、Bはもともと支払い能力がないからである
もともとはCがAに金を直接借りてBに与えればいいものだった、それがBが仲介者になったことでややこしくなった
ただ金を貸すということは信用がない相手には貸さない
Cは信用があるから貸した、Bは信用がないから貸せないのである
返すあてもないからである
となると金の貸し借りでも信用が大事になる、信用がないものには貸せない
返すあてがないものにも貸せない、金をくれるならいいけど返すことを前提にしていたらそうなる
何か不思議なのはここでBは金を返す信用もない、でもCは信用がある
それでCを通じて借りたとなる
それで不思議なのはCが金を返すからとしてまたAから金を借りる
もともとその金はAのものだった
でも金を貸した結果、AからCへそしてBへと回りややこしくなった
何か金を貸すことは損なのである、金を貸すことはくれるともなる
金は他者に一端与えられるとそれがその人の金のような感覚になる
借りた金でもそうである、物でも借りるとそれが自分のもののような錯覚にもなる
つまり金を借りるのでもまた物を借りるでも借りた方が優位になる
貸す行為は何か貸す方が損になることがある
だから借りた方は金でもそれが自分のもののような錯覚になる
借りたことで所有権が移動した感覚にもなる
それは理屈ではなくそうなるのである
だから金でも借りた方が優位になり貸した方が低姿勢になりなんとか返してくださいと頼むことになる、それができないときは強制するために暴力にまでなる
金を貸すことはそれだけリスクがあるとなる
例えば銀行にあづけた金でもそれが銀行のもののようになる感覚になる
もしタンス預金が危険でも自分で金を所有していればそういうことはないのである
一端他者に金を保管してもらうだけで金が他人のもののようにもなる
実際に借りた金を返さないというのはそういう人間の心理が働いているからだとなる
金を貸したらかえって不利な立場になる、一端借りた金は人は返したくなくなる
借りた金は自分のもののように思うからである
ところが銀行は金を貸すことが商売である、でも金を貸して利子をつけるが金を借りて何か事業でも商売でもしてもうけてれる人がいなければ金は活きてこないのである
それは銀行に貯金しても利子が今はつかないのは金を借りてでももうけくれる人がいないからである
そもそも資本主義は常に投資して利益をだすということを前提にしている
ただ銀行に金があっても何もならない、利益を出さないからだ
今銀行に金をあずけても利子もつかない、するとただ金の安全な保管場所になっている
そうならそうした貸金庫のようなものに銀行はなるだけであり誰でもできるとなる
そこで安全保証すればできる、盗まれた場合などは保険をかけるとかになる
ともかく金を貸すことが優位になるようでそうではない、なぜなら貸した金を返さない人がいると取り立てるためにものすごく苦労する
遂には暴力でとりたてるほかなくなる、それが犯罪人にされてしまうのである
だから一概にサラ金とか消費者金融とかが悪者にされるが貸した方にすれば貸した金を利子をつけて返してほしいとなるだけである、それは約束だからである
まず親しい仲とか友達同士だと金の貸し借りがあるともう返してもらうことはできなくなる、法的な縛りもないし裁判にするのもめんどうになるからである
金をくれるならいいが金の貸し借りはしない方がいいというのはそのためである
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