貨幣の謎は深い(2)ー貨幣の成り立ちと貨幣で歪めれた世界
ポロス 古代インド英雄伝
金の謎は言葉と似ていて抽象化されたからである、言葉というのも実際は抽象化されたものであり現実ではない、太陽とか海とか山とか表現しても実物を表現などできない
それと同じように数字化することはさらに抽象化して実体を失うことになる
石があるにしても無数の形と色の石がある、それをただ石とするとき実体とは離れたものである、でも石と人間が表現した時、世界を自然でも表現したとなる
石と岩があり同じようでも違う、自然の認識が言葉によって生まれて世界を表現することになった
貨幣が紙幣がどうして生まれたのか?それは紀元前7世紀とかから生まれたのだから
その起源は古い、どうしても貨幣が生まれねばならないから生まれた
物々交換だとすると米一俵とか羊でも牛でも他の物でも市場に出すとなるとそれを運ぶだけで容易ではない、それで交換を容易にするために貨幣が生まれた
いちいち物を交換していたら自分の欲しいものを買うことがとんでもなくめんどうになるからだ
だから交換する媒介とて貨幣が生まれた、だからメデアでありメデウムとなる媒介するものである
でも貨幣が生まれた時すでに不公平になっていたのである
むしろ物々交換の方が公平だったともなる、なぜならその具体的なものから価値を感じるからである
米俵一俵とかあればこれで当分食べる米はあり心配ないとかなる
でも貨幣からそういう感覚を得られないのである
さらに紙幣になるともうこれはただの紙切れではないかとなりそこに富をあると実感できないのである
貨幣には黄金だったら貨幣自体に価値を感じる、それ意外貨幣には感じないのである
それで貨幣が黄金だったということは理解できるのである
別に貨幣でなくても黄金だったらこの黄金を分けるからその品物をくれとなり貨幣の役割をもつことができたからである
貨幣というのは持ち運び安いということも条件なのである
ただ貨幣の役割をしたのは塩とか米とかでありみんなが使用して価値あるものだとてる
田た塩でも米でも持ち運ぶことはできない、だから貨幣となるのには持ち運び安いものだとなる
中近東とかインドとか遊牧民系では金属で宝飾品で飾りつける
男まで飾りつけている、それはインド英雄伝、ボロスとかでその金ぴかの装飾品を見ることができる、絶えずそれを見せびらかしているからである
インドとかでそうした宝飾品が貨幣の役割を果たしていた、それは貯蔵したり持ち運びができるからである、それが宝となったことがわかる
遊牧民だと絶えず移動しているから富を貯えることができない、農業民族だと蔵に米を貯えたりする、麦でも貯える、でも遊牧民は移動するから貯蔵することができない
だから遊牧民では宝飾品が宝となり貨幣の役割も担っていた
金持ちだということは様々な宝飾品を飾りつけることだとなりあれほど体を飾っているのである
貨幣の不思議はトルコのエフェソスのローマの遺跡は立派である、図書館もあった
そこでローマの貨幣だとか売っていた、でもそれは贋金だった、でもそこで立派な遺跡を見たのでその貨幣が本物に見えたのである
貨幣自体には価値がないかが貨幣を価値づけるものはその背後にある
アメリカのドルを世界の基軸通貨としているのはアメリカが世界の覇権国であり軍事力がありドルが世界でどこでも通用する、エジプトの果てのスーダンに近い所で少年がロバにのりワンドーラーくれというのもそうである
アフリカの果てまでドルは通用している、またドルでしか中東の石油が買えない
それで中国が反発するものもわかる、そのドルが世界の基軸通貨になっていることで世界の富がアメリカに集まる仕組みになっているからだ
そこで数パーセントの金持ちが世界の何十億もの富を所有しているともなる
世界で最も富裕な8人が、最も貧困な36億人分と同じ資産を所有しているとの推計を発表した。
このようなことが可能なのはやはり貨幣が紙幣がまた基軸通貨としてドルがあり成り立つのである、第一そんな巨額の富を貯えることが不可能だからである
米俵にしても蔵に積むにしても限界がある、何か貯えるにしても貯えることに限界がある何兆円をもっていたとしてもそれを物で貯えることはできないのである
でも金なら貨幣なら紙幣ならまた黄金でも貯えることができる
そこで黄金が貨幣になったというのは米とか物ではなくても貯えられるからである
そして今や貨幣は数字になるときその数字はいくらでも増やすことができる
何兆円でも増やすことができる、ただゼロを増やすだけだからである
ここに大きな不公平が生まれたのである
それができたのは物々交換のようではない、物の価値を数字で抽象化できるようになったからである
その抽象化によって物の実感が消失してただ数字として計算されるようになり本来の価値が歪められるようになった
どうしても紙幣とかからは価値を感じないのである
それで自分の家のことを書いてきたが家には単なる建物ではなく様々な付加価値があり
それは他から価値とされないものだがそこに住む者にとっては大きな価値がある
それは具体的に目に見えないものとなっているがその価値は大きいのである
そもそも貨幣が人間社会を歪めたのは貯えることにもあった
神殿とかはもともと麦を貯蔵したとか貯蔵の役割があった
つまり倉庫でもあったとなる、食料でも貯蔵できればそれが貨幣の役割にもなり人民を支配できる、食料を貯蔵して配ることができるからである
貨幣で配るより現物がありそれを貯えていて配る、すると人民を支配する王が権力を持つとなるのである
権力は貯えることから生まれたという経過もある、そこで格差社会とか階級社会も生れた人間がどうして権力を得るのか権力が生まれたのかそれが歴史の大きなテーマなのである
自分の宝を地上に蓄えるのはやめなさい。そこでは虫と錆びで、
傷物になり、また盗人が穴をあけて盗みます。
自分の宝は、天にた蓄えなさい。そこでは、虫も錆びもつかず、
盗人が穴をあけて盗むこともありません。
あなたの宝のあるところに、あなたの心もあるからです。
貯えることを戒めている、地上にいくら貯えても無駄だと説いている
貯えることは神から見れば堕落にも見える、貯えることによって格差が生まれ階級が生まれたりしたからである
でも貯える技術が生まれて人類は進歩したともなる
塩漬けにして腐食を防いだり乾燥したり食料でも貯えることができるようになり食料不足に苦しまないようにしたからである
貨幣には貯蔵することができるから富を貯えることができる
でも実際は貨幣をいくら貯えてもそれが実質的に富となるとは限らない
ましてや紙幣だったら本当に紙くずになったことがあるのだから安心などできないのである
預金封鎖があるというとき貯金に税金をかけられてもう利息三文にもなる
それなら米でも他の物でも貯えていた方が安心だとなる
そもそも貨幣でも紙幣でもそれ時代には黄金ではないのだから価値はないのである
株だったらその会社に価値があるのであり金にはない、だから会社が存続してその価値が低下しないなら株を持っていた方がいいとなる
ただ株式となると素人にはむずかしすぎるのである
でも株の方が会社に価値あるものとして持っているので紙幣で貯金しているよりは安心だとなる
要するに貨幣とか紙幣自体には価値がないからである
ここは抑えておく必要がある
何か価値あるというとき貨幣とか紙幣自体にはない、だから価値あるものに投資すべきだとなる、絵画でも貨幣や紙幣より価値あるとなる、その絵画によるにしろそうなる
貨幣と紙幣でももっているだけでは価値は生まれないのである
別に貧しい人がいたらその人にでも金を与えたら価値が生まれている
ただ貯金していても価値が生まれないのである
金に貯蔵の役割があるにしてもその貯蔵するということでも貨幣の価値は変動する
紙幣ならゼロになる、紙くずになるからである、現実そうなった人がいるからである
金は貯える点でも安心はない、インフラになり物価が馬鹿高くなったら物で持っていた方が良かったとなるからだ、でも物だと貯蔵するに限界がありできない
それで本質的に人間は貯えることができないともなる
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