人権意識というのがどこから生まれたのか?
(カトリックからの宗教支配からの脱却から起きた)
1790年8月3日、政府はユダヤ人の権利を全面的に認めた。1792年5月から1794年10月まで、キリスト教は徹底的に弾圧された。当時カトリック教会の聖職者は特権階級に属していた。革命勃発以来、聖職者追放と教会への略奪・破壊がなされ、1793年11月には全国レベルでミサの禁止と教会の閉鎖が実施され、祭具類がことごとく没収されて造幣局に集められ、溶かされた
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フランス全土に網の目のように張り巡らされた教区教会は、1667年のルイ法典(フランス語版)(民事王令)以降、教区司祭のもとで洗礼証書・婚姻証書・埋葬証書の認証という形式によって戸籍業務を一手に担い、教区内住民の生誕、結婚、死や葬送に関する一切の記録を納めていた
「恐怖政治」の時期には多くの聖職者が処刑され、追放された。教会は閉鎖され、多くの建造物は破壊されて美術品も売りに出された。こうした「非キリスト教化運動」(反キリスト教運動、キリスト教否定運動)が特に激しかったのは、1793年秋から1794年春にかけてであった。この運動は、知識人の反宗教感情と国民一般の反教権主義とが結びついたもので、宣誓を拒否する聖職者は「反革命的狂信者」と断罪された[
恐怖政治」の時期には多くの聖職者が処刑され、追放された。教会は閉鎖され、多くの建造物は破壊されて美術品も売りに出された。こうした「非キリスト教化運動」(反キリスト教運動、キリスト教否定運動)が特に激しかったのは、1793年秋から1794年春にかけてであった。この運動は、知識人の反宗教感情と国民一般の反教権主義とが結びついたもので、宣誓を拒否する聖職者は「反革命的狂信者」と断罪された
フランスの人権主義はカトリック支配の反発から生まれた、その反発は凄まじいものだったのである、聖職者が革命の標的となり多数の聖職者は追放された
そして社会は世俗化して博愛、自由、平等のフランス革命の標語になった
この博愛は宗教的なものでない、人権としての博愛である
つまりキリスト教徒だから愛すとかではない、宗教にかかわらず博愛になる、広く愛すということことである、こういうことはすでに仏教でもキリスト教でも起きていた
ヒンズー教ではカースト制があり奴隷階級もあってそこには博愛はない
宗教によって縛られ奴隷にされていたのである、それをシャカが破ってカースト制で差別せずにあらゆる人間を愛すとなりアジアに広まったのである
キリスト教でも最初はユダヤ民族のためのものでありイスラエルのためのものであり他に適用されないものだった、それで異民族の善きソマリア人の例えで万民を愛すものとして広まったのである
あるサマリヤ人が旅をしてこの人のところを通りかかり、彼を見て気の毒に思い、
近寄ってきてその傷にオリブ油とぶどう酒とを注いでほうたいをしてやり、自分の家畜に乗せ、宿屋に連れて行って介抱した。
翌日、デナリ二つを取り出して宿屋の主人に手渡し、『この人を見てやってください。費用がよけいにかかったら、帰りがけに、わたしが支払います』と言った
この三人のうち、だれが強盗に襲われた人の隣り人になったと思うか」
愛をもって接した人は隣人でありその隣人が異邦人であれ黄色人種であれ黒人であれ関係ないということである
でも現実にあなたは何教ですか?イスラム教です
では私はキリスト教だから助けません
そうなったら愛はキリスト教の人だけに限られてしまうのである
アメリカても実際は黄色人種をアジア人を差別しているし黒人はもともと差別されて今でも差別されている、アメリカには根強く人種差別がある
それでなぜ日本に原子爆弾を落としたのかというと黄色人種だから人種差別があったからヨ−ロッパには落とさなかった、また白人の先祖がヨ−ロッパ人だからドイツには落とさなかったとしている,アメリカはそもそも差別の国なのである
ヨ−ロッパ人もそうである、アジア人を黄色人種を一段低いものとして差別しているから植民地にもしたとなる、それで今度は中国人の下につくようになるときヨ−ロッパ人は下位にたたされる、イスラムが栄えていたときは白人がヨ−ロッパが奴隷として女性も売られていたのである、裸にされて市場で売られていた
オスマントトルコではそうして奴隷にされた女性がハーレム中に置かれたのである
日本では奴隷にされた歴史はない、それは日本は異民族との熾烈な争いがなかったからである、日本が一つの世界であり直接民族同士の熾烈な争いを経験していないからである
その争いをヨ−ロッパがアジアに進出した時、経験したのである
要するに宗教は民族が違うと通用しない、ある国家とか民族だけのものなら世界宗教にはならないのである、だから人権主義が生まれたのはキリスト教の宗教の否定から生まれたのは宗教によって人間の自由が奪われていたからである
仏教が日本では江戸時代に戸籍係になっていたと同じようにカトリックでもなっていた
それでプロテスタントと結婚したとも認められなかった、戸籍を作れなかったからだ
カトリックはすべて宗教で縛り権力をもったために反発された
そのために宗教からの自由を求めてフランス革命が起きたのである
宗教からの自由を求めたのである、キリスト教だけを信じることを強制されることからの解放として革命があった、思想信教の自由を求めたのである
カトリックになるとキリスト教しか許されない、でもプロテスタントは抗議するということであり今までの社会をすみずみまで支配していたカトリック社会を解放したのである
カトリックは十分の一税を強制的に徴集していた、その税金も今度は国家へ納めることになったのである、政教分離になったのである
こうしてフランス革命からみればイスラム教など政教一致だから宗教の自由はない、また無神論も認められない、アラーの神を否定することは殺されるとなっている
そこに信教の自由はない、仏教であれキリスト教であれ宗教を選ぶことはできないのである、そこにフランス革命から政教分離になった意義があった
なぜイスラム社会が停滞しているのか?その原因は宗教にもある、イスラム社会の規範がありそれを旧弊としてあってもアフガニスタンとかでは厳格にタリバンは守る
そうなるとフランス革命で起きたような自由は極端に制限される
女性の人権も無視され抑圧され弾圧される、だから女性にも職業に就く自由をと訴える時命がけになる、殺されることもあるし現実にあるからだ
ただイスラム社会は政教分離は起こらない、それが近代化できない遅れたものになっているともみる
なぜならイスラム社会はカトリックのように強力な宗教規範が世俗を支配しているからである、信教の自由もないし女性の服装の自由もない、言論の自由もない、教育の自由すらない、女性の教育すら認めていないのである
だからイスラム社会は停滞している、でも世界と接する時、グロ−バル化社会ではそういう社会がまるで取り残された社会となる、部族が日本の江戸時代のように藩のように個々に支配している、統一国家ではない、民族のモザイクのなかで反発し合っている
言えることは宗教は強制されるべきではないことである、自主的に求めて信仰すべきものである、だから何を信じるのも自由だともなる、人に危害を加えない限り自由だとなる
しかし自由には責任がともなっている、無神論でもいい、でも本当に責任を持って言えるのか?
ただ無責任に深い考えもなく言っている、もし本当にドストフェススキーのように深刻に悩んでもう神を否定すると人間でありえないとかまでなればいい、ただ軽い気持ちで神を否定することが恰好いいとかだけで主張しているのが多いのである
とにかく圧力団体となりそれが政治と一体化して創価のようになるのは政教一致であり
王仏冥合とかの中世的思想で政治権力と一体化することは現代では危険なのである
その自由の制約が社会を停滞させるのである、権力一体化することはカトリックと同じだからである
だから創価が公明党が権力を持てば危険になる、カトリックのように社会の隅々まで権力で支配することになるからだ、そこて力を持つのは聖職者でありその宗教団体で地位をもったものが社会でも地位をもつようになる
民衆を権力で操作して宗教で操作する、地獄に落ちるとか罰当たるとかで脅し権力をもてば実効力があり支配できるからである
それがイスラム社会ではタリバンのように宗教規範に反するものは即銃殺になる
だから命がけで女性の就職の権利を主張している
つまり権力と宗教が一体化することは危険なのである
なぜなら天国は心の中にあるというときこの世の権力を得ることではないからだ
でもみんな実際の生活では権力をもとめている
それを目的として創価では日々選挙運動しかないからである
つまり宗教と政治が一体化することは危険なのである、日本でも天皇が現人神(あらひとかみ)となり宗教戦争ともなったからである、日本は神国だから絶対に勝つとなってそれを信じて戦い3百万人も死んだとなるからだ
創価の初代会長は牧ロ 常三郎は天皇に反対して戦時中獄死したのである、それは政教分離されないためにそうなったから戦後はあくまでも天皇は政治権力にはタッチしない象徴天皇となったのである
とにかくフランス革命で目指したものはあらゆる自由だったのである、宗教からの自由であり貴族が支配した身分制からの自由であり人種とかでも差別されない自由であり言論の自由もある
ただ本当に自由が実現されているかとなるとされていない、報道の自由は日本では世界的に下位である、インタ−ネットが生まれてやっと言論の自由が生まれた、それもまだまだであるがマスコミにテレズなら六局に牛耳られていた時よりは弱小な個人でも一応発言できるということで進んではいる
ただ人間には全面的自由はありえない、自由といっても必ずなんから制約される
その制約が外部のものとして宗教とかの制約ではなく内面的良心的制約ならいいのであるそういう精神的なもの内面的なものからの制約は強制されたものではないから容認される権力で内面と精神的自由を制約するのが問題なのである
そしてすべてを自由にはできない、宗教団体でも政教一致の団体は制約すべきである
信教は自由である、個々人では自由である、でも団体化して政治化して権力化して社会を宗教で支配することは危険である、その歴史がカトリックの歴史だったのである
それでフランス革命では聖人像とかまで破壊され教会の中にあった宗教的な遺産も破壊されたのである、それは度を越えたものとなった
明治維新に優遇されていた寺が国家神道になったとき仏像が破壊されたのと似ている
宗教が組織化団体化すると宗教の権力争いとなる、イスラム教でもみんな統一されているかとなるスンニ派とか熾烈な争いがあり統一されていない
その憎しみは骨肉の争いと同じである、どうしてもイスラム社会が停滞しているのは政教分離ができないためだとみる
タリバン支配になったアフガニスタンは宗教の制約が厳しくて経済でも発展しにくいとなる、女性が就職もできないとなると社会の発展もない、経済の発展もありえないとなる
不思議なのはなぜ中国が経済的にあれだけ急速に発展したのか?
それはイスラム社会とは違い宗教の縛りがないためのかとも見る
中国はもともと現世主義であり宗教的なものを拒否する社会だったからである
ヨ−ロッパが発展したのはカトリック支配からプロテスタントになり現代の先進国となった、でもカトリックが支配した南米とかアジアでもフィリピンなとは近代化に遅れたのは宗教のためかともみる、宗教が社会全般に影響するからそうなるともみる
ともかくアメリカは人権人権というがそもそもアメリカが人権を言う権利があるのだろうか?人権を言うならばとても原爆なと落とせないのである、そこには人種差別があり落としたともなる、人権を言う人が戦争になればアメリカは容赦なく殺してきた
ベトナムでもイラクでもアフガニスタンでも容赦なく殺してきた
まさになんであれ相手の人権を無視するからそういうことができる
つまり何であれ人を殺すことは人権をの最大の無視なのである
人権を言うなら内政干渉をしたりしない、その国の人はその国を造るのでありその国の人を殺すようなことはしないのである
いづれにしろ何であれ相手を殺すことは最大の人権の無視なのである
だから最大の悪は戦争だとなる、戦争になれば理由は何であれ殺すことが正当化されるからである
中国もウィグルで人権が無視されている、でもアメリカもまた人権を言うが無視しているのである,アメリカ内部でも人種差別が根強くあり人権を無視しているとなる
何か人権至上主義も実際は強い者が弱い者の人権を認めないということで共通している
力があるかないかで人権も得られるとなる、弱い者には人権もないのである
アメリカでアフガニスタンで人権を無視しているからアメリカが与えるというときも無理がある、人権はそれぞれの国で自主的に獲得しないかぎり得られないともなる
でもアフガニスタンで女性の権利を主張したことはやはり外部からの刺激でそれを主張するようにはなったのである、だから外部の刺激で目覚めたということはある
いづれにしろいくら人権といってもそれが通用するのは強い国であり強い者だけである
弱い者は人権は得られないのである,貧富の差があっても得られない、貧乏な人は人権もないのである、金がなくて医者にかかれないとかありいくら医者にかかれる人権があるとしてもできないとなるからだ、そういうことは他にいくらでもある
人権を主張しても強い者はできるが弱い者はできない、自由も得られないのである
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