過去は美化されのはなぜか?
(死者は美化されるのはなぜか―利害関係がなくなるのから)
なぜ過去が美化されるのか、過去はいいように見やすいのか?
過去は別にそこに今生きている人が生きる訳ではない、結局過去にいろいろなことがあったとしてもそれが今生きている自分に直接影響することはない
そこがどんなに恐ろしい過酷な世界でも過去のことであり今生きている人間には影響しないから過去はいいものだとなる
過去に残酷な戦争があったとしてもドラマを見て楽しんでいるだけだともなる
でもそこに生きていたらか無惨に殺されたりするのだから過酷なのである
何かただ過去が美化されるとき実際のことはわからなくなっている
不思議なのは過去の残酷なことや汚いことは見えなくなりいいようにイメージするのである、昔は人情に厚かったから良かった、今の人間は義理人情もないとかなる
人間関係が金だけの関係となり索漠としているとかなる
それは確かにそういうことがあってもその時代を生きていた人はそういうことを意識されない、当たり前のこととなっている
でも時代が変わるとそういう時代には日本人は金だけではない、助け合っていたとか見直されるのである、でもその時代に生きれば必ずしもそうとはなっていないかもしれない
ただそういう日本人がいたということは平均的にみればそうなっている
なぜ時代が違うと人間まで違った来るのか、それでアメリカ人でもそうだった、クラークの時代のアメリカ人はただ金を追求しているだけの人ではなかったとはいうときそうである、ホイットマンが讃美したような開拓者像があった
腕一本に生きるとか江戸時代の職人気質とかと通じたものがあった
つまり外国でも時代が違うと人間が違ってくるということである
それは戦前の人間と戦後の人間はまるで違った人間となったことと同じである
そして昔は人間はこんなでなかったと嘆くのである
例えばその人は眼が悪いから手術した、それも仙台市まで行って手術した
それで直った、眼科の医療は進歩しているから白内障とかだと治り安い
それで江戸時代は眼が悪い人が多かったのは栄養が悪いからだったとしている
また医療も進歩していないからからだった
そしてその女性は金もないのになぜそれだけの手術とかできたのか、福祉の世話になっているからできたとなる、でも江戸時代になるとにかく金がないから治療もできなかった
それで眼が悪い女性は遠くの優秀な医者に診てもらうために関所を越えたとか記録が残っている、遠くに行かなければ直せない、でもそこまで行くのが大変になる
交通も発達していないから行けないともなる、でも今ならこの辺では優秀なまた設備を整えた医者がいなくても仙台市なら高度な手術もできるのである
ではなぜ医は仁術になったのか?
そもそも江戸時代では病気は直せないものと一般人は見ていた、するとどうなるのか?
医者は別に病気を直せなくてもしかたないとみる
医者で大事なのは医は仁術であり情をかける、愛情を与えることが先決になる
だかち仁術にとなる、するとそれは宗教家の役目をしていたともなる
でも現代では病気は直せるものと思っているからただ情をかけられただけでは患者は満足しない、治ることを望むのである、直せない医者はそもそも相手にしないのである
ここで何が問題なのか、つまり過去はこうしていいものではない、でも確かにいいものが逆にあった、直せないから患者に情をかける、医者に情がありこ医は仁術となったいたのである
ところが今医者は仁術では通用しない、とにかく病気を直せない医者はそもそも相手にされないのである、病気は直せるものとして患者も望んでいるからである
やさしくされたり情をかけるだけなら誰でもできるとなるからだ
そして金のないものは見ないというときもそうである
医は算術となるとき病気を直す代価として報酬を金を要求するのは当然だとなる
なぜなら設備費でも金がかかっているから当然だとなる
ただ金のない人は福祉の援助を受けてしているとなる
つまり江戸時代にあたっ医は仁術は情をかけることはそういう事情があって生まれたとなる、だからその時代を見る時、そういう時代背景があってそうなったことを見ないと誤解するのである
でも逆に今医療とかでも欠けているのは情がない、医者は人間を物のように機械のように人間を診ていると不満にもなる
人間は確かに何かを得ると何かを失っている、科学技術が進歩していいことなのだが情的な面では索漠としている、非情を感じる
人間はただ金としか見ないというのそうである、まさに人間砂漠のような状態になっている、そうなると江戸時代の人情篤い社会を見直すとなる
それは死者にも言えるのだ、死者は何かとなると本当に謎である
要するに死者は今生きている人によってどうにでも解釈できる、家族が死んで残された遺族が家族をどうみるのか、それだ不思議なのである
まず死者は別に今生きている人に何も望まない、何かしてくれとも言わない、何か要求しないのである
でも生きている時はとにかく親子でも子供は親に何かしてくれと金をくれとかでも欲求することが多い、それで嫌になることがある
でも死んでしまえば何も親に要求できないのである
そして親自体も今度は子供に何も要求しない、生きている時は逆に親は子供に要求する
何か自分の子供自慢したいとかいろいろ実際は子供に要求する
それで子供は親野ために利用されるともなる、ただ奇妙なのは障害児となるかと何も自慢するものもない、ただ一方的な親の愛を与える存在なのである
それも苦労が多いのである、そこに何ら報いがないのである
そうして50とまで世話している親が普通に多くいるのである
その愛は報われない愛である、一方は貧乏な家でも医者になった息子がいる、一方は50まで障害者のままで今も世話しているとなる、その差も大きいと見た
いづれにしろ死者は美化され安いのは過去が美化されやすいのと似ているのである
何かもう過去は人を害することはない、過去の人は人を害を与えないからいい人が多かったとかなるのである、親でも実際生きている時は嫌な面があった
でも死んでみるとそうした嫌な面は消失する
ただ何か今残され生きている人はやさしく見ているだけだとなる
それは何も生者に対して要求しないからである、また何かを与えてくれとも要求しないのである、するとそういう存在はあるとしたら美化されやすい、観音様のようだとかなる
これも不思議なの現象なのである
つまり死者と生者の関係には利害関係はなくなる、何らか人間は利害関係で生きている
利害なしの関係はない、今なら金の関係しかないとなり嘆く
つまり人間は生きている限り利害関係から離れられないのである
地獄の沙汰 (さた) も金次第 (かねしだい) [=銭次第 (ぜにしだい) ]. 地獄で受ける裁判も金を出せば有利になるというくらいだから、ましてこの世では、金さえあれば何事も思うがままだというたとえ
こういうことは昔からあった、今でも同じである、人間の問題は利害関係とか金勘定から離れられないのである、金によっていかに人間が冷酷になるか
そういうことを親の介護で自分の病気でも経験して来た、人間が弱くなるとその弱みをみて責められてきた、金をくれればめんどうみるとかなる
その女性は世話になったとか言って最初は世話していたが実際は金にならないとなると
突き放す、冷酷になる、氷のように冷たくなる
そういう人が自分の病気の時来たから自分は悲惨だった、そのことを忘れられないのである人間の非情さを嫌というほど味わった
でも必ずしも金を与えても人は何かをしたとしてもいつか本心が現れてくるのが怖い
相手を突き放して捨てるとまでなる、それが親でも子を捨てる子でも今度は親を捨てるとなっている家族遺棄社会になる
現代はこうして非情化している、金だけの人間関係になることで怖いのである
それは昔からあったにしろ現代はもう極端化しているのである
人間の理想はつくづく利害関係を離れた世界である、だから友情は学生時代にあるが社会に出るとないとしている、社会は利害関係で結ばれているからである
利害関係ない世界でしか真の友情とか愛情などありえなからである
だから不思議なのは死者と生者の関係にはもう利害関係がないのである
死者が何かを生者に要求することもない、また生者が死者に要求できない、要求しても答えもないからである、そこでかえって純粋な愛の関係がありうるともなる
それで死者が美化され遺影でもやさしく生者を見ていると感じるのである
ただもはや死者は親でも何もししてくれないし答えもないのである
ここに苦しんて助けを求める人がいる、通りがかりの人はこの人を言う、金をよこしたら助ける、まず有り金全部よこせ、そしたら助ける
金をもらったら今度はお前はもう用はないからそのまま見捨てる
こんなふうになっているのが現代の金だけの関係になった社会である
そういう非情を経験してきたから現代を嫌悪して江戸時代の義理人情に篤い社会が良かったとなかる、現代はいろいろ便利になったとしても情なき社会となり殺伐としているとなるから江戸時代を今度は美化しているのである
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