ウクライナの歴史ー国境からみる世界史
(遊牧民を知らないと理解できない)
●境界から国境から見る歴史
2014年4月1日までに約3,000人の住民がクリミア半島から逃れたとされ、その80%はクリミア・タタール人だったとされる
現在クリミア・タタール、ヴォルガ・タタール、シベリア・タタールと呼ばれるような民族が形成されていった。タタールの中には、ロシアやルーマニアに移住して、キリスト教を受け入れて現地に同化する者も多く現われており
歴史で大事なのは国境なのである、なぜ国境ができたのかを知る必要がある
●自然地理的境界
●歴史的民族的境界
●行政的境界
自然地理的境界というときわかりやすい、基本的には自然の境界だからである
山とか海とか河が境界になる、それは地理的なものとして認識しやすいのである
そしてこれは地球ができたときからあり変わらないのである
地理を人間の力では変えられないのである、山を削って平にするとか川を埋めるとか海をなくすことができないからである
だからそれは人間の歴史が始まる前からあったのである
例えば自分の住んでいる所は福島県の浜通りでありどうしても山脈にさえぎられているから福島県といっても一体感を感じないのである
議員選挙区でも同じでも福島市とは山で遮られてそこは見えないのである
第一福島県とは明治以降の人工的に行政区域として作られた、廃藩置県がもともとの自然境界を無視して作られたのである
だから福島県というと地理的一体感がないのである
会津となると地理的にも歴史的にも古代から別個の大きな国だったのである
そうしてそもそも地形とか変わらないから会津は福島県でも気候的にも雪国であり山に囲まれていて別個の大きな一つの国だとなる
だから阿武隈山脈が高原が実際は依然として境となり障壁となってて一体感が福島県では感じないのである、これは自然を変えられないからどうにもならないのである
この自然境界から世界をみればヨ−ロッパだとフランスとスペインの境はピレネー山脈でありライン河はラテン民族のローマ帝国の進出をゲルマン民族がとめた河だとなる
ゲルマン民族は強固なアイディンティティを形成した民族である
だから今回でも自然的境界からみればウクライナだとドニエプル河をはさんで境界となり別個の国があっとなる、それでドニエプル河を挟んでロシアが東部を支配して西部をヨ−ロッパ側が支配するともなる、そうみればわかりやすいのである
●ウクライナとロシアの国境
でもなぜウクライナとロシアの国境があるのか?
これがわかりにくい、ロシア系とウクライナ系で民族抗争があり紛争になり人もかなり死んでいるのである、だからどうしてその国境が作られたのか?それを知るべきだとなる
確かなことはロシアであれトルコであれタタール人の末裔だとなる
トルコは突厥でありタタールはもともと韃靼人(だったん)人である
東欧系はモンゴルなど平原とか砂漠とか広大な遊牧民の地域から移住してきたのである
羊を飼い馬の操作にたけた民族である、だからこそ移動しやすいから天幕を張り家自体が移動するからヨ−ロッパにも押し寄せて来たとなる
そこで複雑な国家形成となった、東欧の諸国なの成立ちはこうした中央アジアからモンゴルから移動してきた末裔だとなる
一般にはスラブ民族だとしている
民族的にはゲルマン民族のドイツとスラブ民族は別である、またフランスはラテン系民族だとなる、そしてドイツとイギリスはアングロサクソンである
それで宗教でもラテン系のカトリックと後にプロテスタントに分かれたのである
要するに西欧と東欧は歴史的にも民族的にも違っていたのである
だからロシアは東欧は民族的に同一であり歴史を共有しているともなる
ウクライナ人がロシア人とは兄弟関係にあるというのもそうである
ただ同じ民族だとしてもそれでアイディンティティが作れるとはならない
宗教でアイディンティティを作ってきた歴史がある、民族といってもそれも複雑だからである、日本民族でもさまざまな民族がこの列島に移住して形成されたからもう民族のことなどわからないのである
ただ地理的なものから自然の境界からみると国はわかりやすいのである、そのために国境が重要になるのである、日本に国境意識が希薄なのは海が自然境界となっていたからである大陸だとそうした境界がないから万里長城ができたのである
それも山の尾根にそって作られていた、すると山からでもモンゴルの遊牧民が侵入して来たとなる、確かなことは遊牧民は常に移動するから戦争にはたけていた
ゲルが天幕がそのまま移動するのだから移動しやすいからそれが軍隊ともなるからである
ただ移動するときやはり山とか河とか天候でも障害となる、それでロシアは今は雪で凍っているから戦車が通れるが溶けるとぬかまみになり戦車が移動できない
だから冬にナポレオンでもナチスドイツでもロシアに攻めたが雪と寒さで撤退したのである、気候が影響してそうなったのである、地理とか気候は変えられない、それが人間の歴史を作ってきたともなる
とにかく中央アジアとか平原とか砂漠地帯とかは遊牧民の世界でありそこで常に民族抗争があり帝国が生まれては消えていったのである
その境界でも変わりやすいのが遊牧民地帯なのである、日本では魏志倭人伝に日本には
馬、羊なしと記されていた、それが日本の特徴だったのである
中国から来た人がそのことに一番感じたのは常に羊とか馬とともに暮らす人達から見たら奇異に映ったからである
日本は世界でもめずらしい漁労民族でもあったからだ、海の幸の民族たったともなるからだ
●コロナウィルスでも今世界でも国境が境が見直された
コロナウィルスでもそうだったが意外とこの国境が問題になった
グロ−バル化して国境はかえって邪魔なもののようにされていた、でも感染病では国境で水際作戦をするとか江戸時代の関所すらそれは邪魔なものではなく人間の歴史で必要なものとして認識されたのである
関所だと不便になるから無駄だとなるのではない、やはり何か歴史的に作られたものには何でも意味があったとなる、だから世界から国境をとりのぞけとか国境はいらないとかにはならない、むしろ人間は国境があってこそ自分たちのアイディンティティを作るやすいのである、そこで一体感が生れ独自の文化でも形成されやすいのである
そもそも文化とは地理とか土地の多様性から生まれるからである、それで文化はcultureはcultivate(耕す)から来ているのである
いろいろな農産物でも天候とか自然の地理とか土地の状態で違ってくる
ワインでも葡萄でも湖とか河の光りの反射が影響してうまいものができるとかもある
農産物はどうしても土地とか天候の影響を受けやすいからそうなる
それで多様性が生まれるのである
本来、栄養をたっぷりと必要とするような植物が多いなか、ブドウはさほど栄養を極端に必要としないのです。さらに、逆に栄養過多、窒素過多となると出来の悪いブドウが生まれます。
ミネラリティを感じる土壌、といわれているのが石灰質土壌です。
炭酸カルシウムが含まれた土壌であり、大変水はけが良いと言われていますが、保水性もあるために高品質なブドウを作ることができます。
ヨ−ロッパの水にはミネラルが多いとか石灰質だとかされる、つまりワイン文化が生まれたのはそうした適した土地が原因していたのである
ブドウの着色および果実品質向上のためには,着房数を通常より少なくするなどの対応策が必要で,収量を減らさざるをえない状況となっています。
そこで,生産者の収益性の改善を図るために,地表面に光反射シートを敷いて棚下を明るくし,品質および収量を改善する光反射マルチ栽培の技術を開発してきました。
これは人工的に光りの反射を作っているから天然の光りではない、でも光りが影響している、もちろんいろいろな風と日照とかも影響するのである
つまりワイン文化が生まれたのはまさに土壌が適していたからだとなる
日本で日本酒が生まれたのもそうである、農産物は必ず自然の影響を受けるからである
また世界の歴史でも必ず地理の影響を自然の影響を受けているのである
国境はだから大事なのである、自然が境界となり文化が作られ国が作れてきたからであるただ世界となるとその地理が天候でも簡単にわからないのである
ウクライナは比較的暖かい地域であり黒海に地中海に出る港がありそこをロシアが必要としたことは分る、そこが地理的要衝となったからである
またウクライナは山がなく平坦な地域であり日本の1・6倍あるとしても平坦な地域がほとんどなのだからその広さを理解しにくくなる、だから穀倉地帯となりその量は世界も輸出するから影響がある、とにかく日本では広大な大陸の地理が理解できないことがアキレスアキレス腱になっているのだ
結局地理は地図を見ただけでぱわからない、実感できないからである
●境界があって育まれる文化のアイディンティティ
鉄の境界の中にあって
苦しみつつ掟を勝ちとったものは
ヘルペスの娘たちの開花のように
すみやかに移ろわぬ善へと、成熟ししてゆくでしょう
定めた居住区の
境界の範囲の内を
彼は喜んで見て回り
そして休息する、つつましく幸福を味わいながら
(ヘルダーリン詩集より)
鉄の境界というときその境界を死守して国を守ることに通じている
ウクライナでも自国を守という時、その国境を守るということである
そこで国の歴史がアイディンティティが作られてゆく
そこに国を守る戦いがありそうして国の歴史が形成される
ただ人工的強制的圧政的に作られた境界は境界ではない
大陸だとだとその境界がわかりにくいのである
国というとき会津とかだと認識しやすい、また飯館村とかでも小さくても一つの国のように意識しやすい、盆地だと山に囲まれているからもともと日本ではそこが国のまほろばになっていた、それが奈良だったのである
国の中心がどこかなのかも問題になる、ウクライナならキエフである、キエフ公国があったからだ、今のウクライナはまた違った国である、そこでロシア人が多い地域がなぜ国境になったのか、それがわかりにくいのである
タグ:国とは何か ウクライナの歴史 東欧の歴史 キエフ公国 文化の起源 国境が国を造る 遊牧民に国境がない 遊牧民の世界 タタールのくびき ウクライナの風土 スラブ民族の歴史 東欧と西欧 境界の河 感染症と国境
【時事問題の深層の最新記事】
- 一軒の家がまだ壊される (増える空き家の..
- 内堀福島県知事は総務省の工作員だった! ..
- 今地球に何が起きているのか―リビアの洪水..
- 悪は権力によって隠蔽される (ジャ..
- 介護施設経営の人の犯罪は青森の人だった ..
- なぜ日本は貧困になり衰退したのか? ..
- なぜ日本人の悪いことばかり今言われるのか..
- 井戸水は安全なのか? (沸騰すれば..
- 日大大麻問題「検事上りの日大副学長と警視..
- 氷河期世代を見放したことが少子高齢化の原..
- 川を挟んで戦争が継続した歴史-ウクライナ..
- 戦後70年を振り返る (縮小化..
- 東北列藩同盟(会津)をプロイセンが支援 ..
- 加治将一氏から戦後の歴史を振り返る―経験..
- 情報戦争時代で判断できない (..
- 世代間の差と職業の相違で互いに理解できな..
- 少子高齢化は全て悪いものなのか? ..
- 縮小化する日本の象徴が原発避難区域に具体..
- 真野川に残された一羽の白鳥 (毎日..
- 街に記憶された一軒の自転車屋 (場..