ハマニガナ、夏菊、秋の蝉 名月(晩夏、初秋の故郷)
ハマニガナ
しじみとる場所が上流になった
今日は日曜日で人が多かった
空家の大岩
この車に夏菊が映えるとき確かに美があった
写真で見たらこれが写っていた、肉眼ではわからなかった
雨しとと慣れにし道に秋の蝶
夏菊の白い車に映えにけり
ハマニガナ砂地に根はるも家はなし
尼蛙我部屋のぞき月の出る
名月のしばし映えしも雲隠れ
しじみとる人の増えしも真野川や土手草深く月見草咲く
朝静か街中にひびく秋の蝉その一匹の声に聞き入る
大きなる岩一つ残し空家かなその重みにそ秋は来にけり
朝曇っていた、雲に陽射しがさえぎられていても暑くなっている
昨日も陽射しが強かった、だから庭の剪定してもらっても暑いと思った
確かに秋になっているが今年は何か陽射しが強い、陽射しをあびると疲れる
そして私が恐れているのは熱中症なのである
だから陽射しが強い時は外には出ないようになった
今日は右田浜の方に行ったが釣りする人はいた、でも砂浜でも狭いし後見えるのは風車である、あまりにも変わりすぎたのである、家もなくなったし淋しい
ただそこにハマニガナが咲いていた、これは砂地でも根をはる、砂に栄養があるのかとなる、それも不思議である
真野川には日曜日でしじみとる人が増えた、結構しじみがとれるようになったのかもしれない、震災前は自分も良くしじみをとっていた、津浪以降はしじみとる人はなかった
でも三年前くらいからとる人が増えたようだ
真野川のしじみはいいしじみだった、大きな蜆もとれたのである
ここで良くなったのは土手にサイクリング道路ができたことである
これが意外といい、前は舗装されていなかった、舗装した結果自転車で走り安くなったのである
景色自体が人工的にも変わるし自然の影響でも変わる、常に変化してゆくのである
ただ山は変わらない、海は前から変わりやすかったのである
中秋の名月は昨日なのか確かに満月が見えた、その前は一時現れ雲に隠れた
街は静かであり秋の蝉の声が一匹ひびき聞き入る、一万くらいの町だと自然が色濃く反映するからいいのである、ただ足りないものがありそれで不便なのである
人間は住む場所に相当に影響される
空家に一つの大きな岩が残された、あの岩は貫禄がある、一応人が住まなくても地震があり手入れしていた、とにかく空家が多いしこれからも増える
一応大きな岩が残って依然として重くその家に残っている、つまりすぐにはそうして人がいなくなっても消えるわけではない、その岩は重く依然として残ってこの家を語っているともなる
家がなくなった跡地に一本の松が残った時もそうだった、その松が最後にその家があったことを示していたのである
近くの家の庭に白い車がありそこに夏菊が映えている、私は車は好きではないけど
これは美的なものがあると見た、俳句とは写生だというときありのままを写す写真と相性がいいのである、ここにむずかしく作るものはなくただそのありのままを写真のようにとるのが写生俳句なのである
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