真野川の鉄橋の下の白鳥の写真
氷を割って泳いでいる
薄氷である
氷割り泳ぐ白鳥朝に見ゆ山は雪なり冷えにけるかも
朝の日の光り反射す川面かな白鳥群れて白に白映ゆ
目覚めれば地表は雪や白鳥の五六羽飛びぬ空澄みにけり
今日は真野川の鉄橋の下に白鳥が30羽くらい群れていた
白鳥のいる場所は変わる、田んぼにいるときもある
ここでこんなに数がいたのはめずらしい、ただここで餌をやっていないのである
白鳥はやはり特別寒い時美しく映える、この辺ではあまり寒くならない寒さの中の美は
感じない、でも白鳥はヨ−ロッパでもいる、ということは白鳥はロシアからシベリアから冬に渡ってくるとなる、でもロシアから来たのは攻めてきたのは残酷な軍隊だった
自然ならそこに美があるが人間は美を破壊するのである
写真はやはり場面とカメラの性能に左右される、私のカメラは高いものではない
またレンズにも左右される、レンズが何十万とカメラより高いのである
野馬追いの写真を撮りに来た人は50万とかのカメラをもっていたのである
カメラが趣味の人は多い、ただ写真もその場面に出合い、その一瞬をとらえることがむずかしい、近くだから撮れたが遠くになるとむずかしくなる
とにかく現代は映像の時代である、だから写俳というのが生まれた、そもそも正岡子規は写生の俳句で俳句の革新を計った、だから写真と相性がいいのである
でも俳句は短すぎるから限界を感じる、短歌だとまだ長いから表現の幅がある
俳句と短歌を作っていてもやはり俳句は限界を感じる
ただ芭蕉のような俳句を作れたのか不思議だとなる、芭蕉より優れた俳人は出ていない
またこれからも出ない、なぜなら時代が違っているからである
現代のような風景と時間感覚とかではとても芭蕉の時代とは余りにも違っている
でも不思議のなのは蕪村は絵画的であり現代にも通じている
だから正岡子規は蕪村を良しとして写生俳句を唱えて革新したのである
ともかく今日は寒い、今キーボードを打っていても手が冷たくなる
ただ白鳥は寒さに映える、冬の美の象徴である
雪の中の白鳥
純白の衣の朝日に輝き
光りは水面に跳ねぬ
雪の朝白さ白さの映えて
優雅に水の上に浮かぶ
乱れなくその純潔の美
その高潔なる貴族のごとし
鴨の群れは下々と従う
神は我が意を得たりと
そのイデアは地上に成りぬ
太陽は喜々として輝き
また朝にここに喜び輝きぬ
その翼を広げし飛翔の躍動
白鳥は凍れる夜に星座と輝く
田舎にそ何か見るもののあれ
北風の吹きつけ白鳥の鳴く声がひびく
その凍てる空に弦の音のように響く
ふの触れがたき聖なる鳥よ
神は自然の天然の美を与えぬ
純白の雪に覆われて人は見えず
白と白は互いに映えて美しさを増しぬ
ただ白鳥のみそ映えるべきかな
黙して自然の美を見よ
黙して自然の声を聴け
地も聖なるものとなるべし
【日々の感想(今日の俳句短歌と詩)の最新記事】
- 春の日に飯館村から霊山から梁川へ阿武隈川..
- 春彼岸−墓の役割(白菊の花ー寒さ戻る―雪..
- 春の日に太田神社-岩屋寺- 馬場-高倉-..
- 里に老ゆ(春霞、春満月、梅香る)
- 紅梅の香り気持ちがいい (無垢な幼..
- 春の横峯堤-二宮尊徳の社−梅香る里
- 枯野の海老の浜 津浪で消失した村ー ..
- 橲原村の雪景色-黄金虫、紅梅、冬の灯 ..
- 橲原で見たホオジロの群れの写真 (..
- 春めきて橲原と大原をめぐる (大原..
- 白鳥の写真ー朝日が昇り満月が山に没す
- 冬深む俳句十句 (人間には共有する..
- ダイユーエイトの敷地にある田母神の社 ..
- みちのくに枯野が似合う(枯野の俳句十句)..
- 冬薔薇、冬の灯、冬の空、枯木、冬の暮 ..
- 2023冬の俳句短歌8(冬の暮の庭の石−..
- 2023初春日本列島栄華の詩 (鹿..
- 元旦の海辺で見つけたイソヒヨドリ ..
- 2023年新年短歌30首 本当の栄..
- 2023−新春東海道俳句十句