春の阿武隈川を下る(詩)
(川張の地名伝説ー船運もあった)
残雪の吾妻嶺光り
囀る鳥の山に響き
広がる信達平野を進み行く
梁川の要とあるや
その中世の館の跡の古しも
阿武隈川の悠々と
蛇行し滾ちうねり流れ下る
川張の伝説や山の民の住む
その棚田の奥深く営みのあり
水運の港あり物資運ばれる
荒浜へ物資は江戸へ運ばれぬ
伊達政宗の領地拡大
若き日に初陣を飾る丸森や
山元町の磯山に座る石
正宗の雄想は太平洋を渡り
欧州までもその視界は大なり
赤々と椿映えて波の打ち寄す
山と平野と海をつなぐ阿武隈川
滔々と泡立ち激して流れぬ
草の萌え再び大地は耕されぬ
「川張石と砥石 弘仁元年(810年)、背に苔がむし松や杉の木が生えている3メートルもある大猪がすんでいた。この大猪は村内はおろか近隣の村々の田畑を荒らして人々は困っていた。これを退治しようと京より小野篁が番二、番三という二人の猟師を引き連れて下向し、虚空蔵様のお力を借りて退治した。このとき使用した鏃(やじり)を砥いだ石が砥石であり、大猪の皮をはいで張り付けた石が皮張石である。それゆえ、皮張村と称したが、いつのころからか「皮」が「川」になった。」(丸森町文化財辞典より)
この伝説は興味深い。狩猟を生活にしていた時代のことは彷彿とさせる伝説である。
なぜか私の父親はイタチ取りをしていたのであるそれで家の小屋にその罠となる道具が置いてあった
戦後日本は戦争に負けて仕事がなくなりそんな原始的な仕事でもしたとなる。近くの堀で洗濯して水道もなく井戸がある家から水をもらい父親の手つくりの風呂に入りその鉄砲風呂の焚き付け近くの材木屋のバタで新聞紙を燃やしてしていたそれが自分の仕事だったのである。
またイタチを捉えて捕まえて飼っていたのである。
そのイタチをは母親が餌をやっても絶対になれなかったのである。今餌やっている猫も慣れないから似ている。
またイタチの皮をはいで干していた。獣の皮を剥ぎそれを干して利用していたのである。それは襟巻とかにもしていたのである。
だから獣を捕まえてその皮を剥ぎ衣服のように利用することは長い間なされてきた生業なのである・。
特に山で暮らす山の民はイノシシの肉でもほかの動物の皮でも川でも着るものとして利用していたのである。イノシシの肉などはクジラ肉と言われ山くじらと言われ言われたのは肉食が禁じられていたからである。それで山くじらといい実際は食べていたのである。
ともかく丸森は森の国であり棚田でも奥深いところに隠れるようにしてあり隠れ里にもなる。日本の地形は入り組み複雑でありそういう暮らしも山国でもあるからあった。
丸森は地形的に魅力ある場所である
阿武隈川には船運もあり川張とかに港もあった、そして荒浜に出て江戸に船で物資が運ばれたのである。
ただ日本の川は外国の川と違って急流になるのが多い
外国の川はまるで運河のようになっている。だからこれが船が荷物を運ぶには向いていたのである
阿武隈川でも途中に流れを止める難所があり苦労したのである。
それでも日本でも川を見てその地歴を知ることはやはり必要である。
梁川には中世の館があり池が作られていたのは地理的にそこが要の場所だったからである。
会津藩の蒲生氏郷が一時梁川を支配していた。
そして米沢藩とか伊達藩とかは勢力争いした場所なのである。
だからそこは地歴から見れば要の場所なのである。
だから歴史は地理から見る視点が必ず必要そうなのである。
その地理を知るにわ本当は歩くのは一番いいのである。でもそれは今は難しい。自転車だとやはり峠を越えるとかの感覚が生まれる。やっと峠を越えて吾妻連峰が望まれる時相馬藩から伊達藩に市に入ることを体感するのである。
だから地理を知るということは地図を見てもできない。実際は踏査しない限りわからないのである。土地の高低などは地図を見てもわからないからである。山にしても本当は遠くから望むだけでなく実際に頂上まで登った時山を実感するのである。
ただ登山はしていたが苦しくて40頃にやめたのである。自転車は老人になってもまだ遠くまでいけるからいいのである。
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