相馬六万石の桜
(みちのくの桜の短歌ー城と桜のこと)
街中に数羽鳴きかい燕来る
満開の桜に夕日映えて暮る六万石の城の跡かな
城跡のお堀にあわれ夕暮れや桜を写して女高生行く
桜色女高生行く城下町辻を曲がりて春の日暮れぬ
城跡に枝垂桜の優艶に小高の暮れぬ我が訪ねて去りぬ
牛越城五年ありしと桜咲き風吹き暮れぬ短き日かな
赤々と椿の映えて安達太良や夕風吹きて花も散りなむ
二本松の城に夕暮れ赤々と椿の咲きて風騒ぐかな
山城に井戸の深きも散る椿赤きや守る侍死にぬ
石垣の反りて高く広瀬川ひびき流れて燕飛び来る
みちのくの仙台の街の夕暮れや遅くも咲きし桜匂いぬ
その場所と歴史とが一体となっている。そういうところが魅力がある。城はそういうことで魅力がある。ただ相馬の城跡があるにしてもそこにどういう歴史があったのかイメージしにくい、
でも六万石というときその規模からイメージするものがある。
それで
城下町六万石や冬椿
私が作ったものであるが何かこれが相馬六万石の城下町をイメージされる
春や昔十五万石の城下かな 子規
ここに6万石と十五万石の差がある。六万石となると規模が小さいからである。だから貧しいともなる。それで冬椿がにあっているとなる。
小高の城は相馬氏が支配した一番古い城である。次に原町の牛越城に移り五年あった、短いにしても小規模でも城があったとなる、城というより館のようなものである。
相馬の女学校ではなぎなたを教えていたのはやはり城があり江戸時代から伝えられたものがあったためおなる
何故なら原町高校とかなると商業高校から始まっているからである。
城というとき二本松の城は魅力がある。山城であり背景に安達太良山が映える、桜がその山城を覆う、椿も赤く咲いていた。
深い井戸もあり城は水を自給するから籠城できたとなる。
城内に120カ所以上も掘られたという井戸で、17カ所が現存しています。深いものは約40mもあるとされ、加藤清正の頃から熊本が豊かな地下水に恵まれていたことを今に伝えています。
これだけの井戸があり政府軍が籠り西郷隆盛の軍が攻略できなかったのである。
つまり籠城しても水がないとできないのである。これは今の戦争でもそうである。食料でも自給できなければ国でも守れないのである。それはウクライナの戦争でロシアが食料を自給できるから戦争できる、ベトナム戦争でも芋を食料としてしのいだ。熱帯だから芋の成長が早かったのである。長期戦でもできるとなったことでもわかる。
日本の危険は外国に食料を頼りすぎて国防からみれば危険なことだったのである。
とにかく城には桜が映える、でも城があるときは桜がさいていなかったのである。
城内に桜が咲き誇るようになったのは明治時代以降のことで、江戸時代までの城には今のように桜の木は生えていなかった。城下町や街道を見張るために城内の木々は基本的には伐採されており、植栽されていたのは食糧にもなる梅や、合戦時に利用できる松・竹などに限られていた。
実用的なものとして井戸があり桜はなかったのである。
城は捨てられてかえりみらなかったのである。
時代劇で浪人が城を嫌っていた、城の侍を妬み恨んでいたからである。私の家を建てた時も家が大きいから妬まれたのである
それは50年前となるとまだみんな裕福になっていなかったからである。その後はみんな豊かになっていたのである。
城でもみんな庶民がいいものとして見ていたとは限らない、庶民は米を侍に収めるのだから支配されるのだからいいものとも見ていなかったのである。元の侍が城が荒廃するの見て桜を植えたからである
ともかく桜は日本を象徴する花である。桜前線は北上して稚内まで咲いていた。すでにその時6月になっていたのである。
このように桜が咲く時期が日本全国で違っているのも魅力なのである。みちのくは西の京都大阪からすれば遅く咲く
西の栄がありその桜が散ってもみちのくでは咲き始めるのである
そのことが地理的にも歴史的にも桜が象徴となっているのである
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