去年の地震で破れた障子がなぜまだ直していない家があるのか
(障子があけたてできないージャッキを使い敷居をカンナで削る)
家との格闘はまだ続いている。去年の地震で壊れた屋根の修理をまだしていない家がある。
そして不思議に思っていたのは障子が破れたままの家が結構見かける。私自身の家も障子が破れて直していなかったが大工さんが来て今日やっと障子を直した。
それがめんどうだったのは障子の破れを直すのではなく開けたり閉めたりすることができなくなっていたことである。
地震で重さが加わりそうなった、だからまずそれを直すこと障子がはずせないからそうすることがまず第一となる
。
それでジャッキを使い持ち上げてとりだすことやカンナで敷居を削ったりしたのである。これは大工さんでないとできないのである。
それでなぜ去年の地震からいまだに障子を直していない家がまだあるのは障子だけを直すのではなくあけたてができないことでそうなっているのかと思った
家でも一部分だけを見てもわからない、障子でも敷居があり上の横の柱があり全体と関係しているのである。
だから修復するには一部分だけを見てもできないのである。
でも家でも家全体を見れる人は大工さんでもできないとなる
私が接した大工さんは家全体をみれるのである。瓦まで直したとか言っていたからである。そもそも家全体を見れる人はいないだろう。部分的にはみても家全体を知ることはむずかしい
そこには電機関係と水回りとか配管とかいろいろあるからである。
トイレの配管も壊れて小便が外にもれだして直してもらった
水道屋、電気工事する人、瓦屋、畳屋、障子張る人、箪笥でも昔の家は箪笥がはめ込みになっていて桐の箪笥であった。
箪笥職人がいて建具職人がいて他にも専門の職人がいた
家にはいろいろな職人がかかわるのである。
そして地元の大工さんが直接かかわるとき地元に地域に共に生きるという共同するという感覚になる。
茅葺屋根の家を農家でつくるとき村の人総出で働き作るというときそれは村全体の人がかかわるとなる。
共同性はこうして共同して働くときに感じる。そこに農村社会の強固な連帯が培われたのである。
ともかく人間は働かないと共同意識が持てない、共に働くことによって共同体が育まれてきたのである。
障子張りでも共にするときそこに共同性が生まれる。その土地で共に生きるのだという共同体意識を持つのである。
だから昔は機械ではなく村人総出で田植えするときそれが祭りにもなったのである。祭りは何かしら共同性があり生まれて育まれてきたものだからである。
つつじ赤く村総出の田植えかな
その協働する共同体もグローバル化して広域化すると失われる。
そもそもに日本の神社が社(やしろ)が無数にあるけど極めて狭い範囲の神だからである。
あをによし奈良の山なる黒木もち造れる室(やど)は座(ま)せども飽かぬかも
奈良という一地域の木で作った家というとき外材ではないその土地土地でとれたもので作っていたからである。
その家を作った人も地元の大工さんであり村人であったとなる。
現代から共同性が失われるたのグローバル化とか広域社会とかのためである。日本国内なら文化共有することがある。でもグローバル化するとグローバルに協働することが無理なのである。
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