本が整理できないー本は何なのか
(電子化されると本でも相対化してみる)
「読書家は本の内容あるいは本を読むという行為が好きな者である。一方、愛書家は“書籍”という物体を愛する者である。」と定義的に言及されることもある。
書籍を愛好する性癖および書籍を収集する習慣は、ビブリオフィリズム(bibliophilism、書籍愛好)と呼ばれる(形容詞形は、bibliophilic)
「真 実 」 あ る い は本 来 の 「価 値 」が 否 定
隠 蔽 さ れ て 全 く別 の もの(モ ノ)が そ う した
真 実 や 価 値 を も っ もの と み な さ れ る と い う,
取 り違 え や 誤 認,ず れ を 示 す 用 語 」
小川, さやか. 書評 フェティシズム研究(第1巻)フェティシズム論の系譜と展望
●本が貴重だった時代
本が何かというと本は紙でありそれは物体なのである。でも本に価値あるのは本という物体ではないのである。そこに文章となって書かれたものに価値のある。
でも紙として物体化したときそのものを愛するフェティシズムは生まれる。何かものだと茶碗がでもそのものを使用したり触ったりして愛することにもなる。本でもそれが物体化したとき触ったりして愛することになる。そのものに愛着が生まれるのである。そこが何か本に対して錯覚しているのである。
だから今電子本がある。文章を電子化すると本というものはなくなり物体でわなくなる。でもそれもやはり紙に書くわけではないが文章なのである。それでその文章をやはり読んで利用しているのである。
でもなぜか電子で読む文章と電子本と本の相違は何なのか。それが明確に理解できないのである。長年それも歴史的に2000年とか本というものがあれ親しんできたから電子化した文章というのが何かもう一つなじめない理解しにくいものとなっている。
そしてなぜか本には重みがあり本自体に価値がある。例えばヨーロッパの中世になると修道院で写本がありその写本一冊作るのに大変な苦労をしていた。するとその写本自体が相当に価値あるものとなっていたのである。そもそも庶民が本を手にするということは長い間なかった。本を手にすることができたのは聖職者とか僧侶とか貴族とか一部の恵まれた人だけだったのである。
だから本というものは何か黄金とは違っても財産にもなっていたのである。その後も本はやはり財産であり知識というのは本から得られていたのである。
それでなぜかローマ帝国だと実に立派な図書館がすでに建てられていたのである。そこには本があれ知識がそこに集積されていたのである。でもその図書館が石造りの立派なのにはには驚いたのである。
●本と電子本の相違
とにかく知識は本から得られることが第一だった。でもだから本というのは貴重なものだったのである。また紙に書かれたということで紙自体が希少なものでありそこに書かれたということで本は今と違って相当に価値あるものだったのである。
でも文字になるとでもネット化して電子化して文章で伝えられるようになると本は相対化して見られるようになった。
本を一冊出す人はすでに選ばれた人であり知識人ともされていた。本は簡単に出せない。本を一冊出す人は社会に認められた人だったのである。本を作ってもも出版するとなると出版社がかかわり書店にも置くからなかなか本自体を流通させることは難しかったのである。
つまり本を出せる人は特権的な人だったのである。
本を作るにも本を流通させるにもコストがかかり過ぎていたのである。それは新聞でも同じである。新聞も紙に書くから本とも似ている。でも本よりは軽いものとしてみられていたのである。それで子供の時は新聞紙がトイレで使ったり風呂の焚き付けにされていたのである。それは紙に書くからそうなっていたのである
これで本の価値は本来はその物体化した紙にあるのではなくそこに書かれた文章にある。でも文章というのは文字から成り立っている。ということはそもそもは文字に価値があり文字を発明したことによって本が生まれた。その価値の基は文字にあったのである。人間が文字を発明したことによって本が生まれたのである。
でも文字は物体ではないのである。何かそこに茶碗であれ皿であれ人形であれ石であれ家であれそれは物ではないのである。。それは写真でもそうである。現実にあるものを写したものだからである。でも写真もまたフィルムにするとそのフィルム化した写真を愛着するようにもなる。
でも電子化したものは何か愛するということフェティシズム二はならないのである。そこに本と電子化されたものの相違があるのである。
●本を関連付けて利用することがむずかしい
また本は一冊一冊になっていて完結している。だから本を理解することは全体を読みそこから部分を読まないと理解できない。
でも全体を読まなくても数行を読んでもやはり理解すれば価値あるものとなる。でも違うのは本は一冊としてありその一冊に価値がある。しかし人間はその一冊を全体を読んで理解するしようとするとかなり困難になりとうして全体を読んでいないともなる。
そこでこれまで買った本をいろいろパラパラとめくって部分的に読んでみたらつくづく買ったとしても読んだとしても忘れているしまるで初めて読んだように思えるのも不思議である。
それだけ人間は忘れやすいのである。いろいろなことが起きても次々に新しいことが起こり過去のことは忘れられてゆくのである。そこに確かに住んでいた人がいても死んでしまうとたちまちに忘れられてしまうのである。
それで今私が読んでいる本でも作者はすでに死んでいる人も結構いるのである。するとその人の残したものは本だったとなる。それしかその人を知る方法はなくなっているともなる。それで最後に自叙伝を残す人がいる。金持ちだと何百万かけても本を作ったりする。本はそれだけ庶民にとっては価値あるものとなっていた。私が本を出したよ作ったよとなれば自慢できたのである。
今なら本自体はアマゾンとかで一冊から作れる。たいして費用もかからないのである。でも本を流通させることは難しい。それでいくら本を作っても出版は書店にで回ることは簡単にできなかったのである
今になると本に出して本にして流通させるよりインターネットでプログであれ簡単に自分の創作したもの即座に出せる。ただ読まれることは至難である
では本にしたものは優れたものかと言えば今はそうともいえない。別にプログであれ何であれyoutubeであれ電子化したものがにも優れたものはある。
でもこれまでは本に知識が蓄積されていたからその本を頼る他なかったのである。それで私も本を買ったのだがそれを今手に取ってパラパラと読んでみると読んでいなかったということになっていたのである
これでもそれでも集めた本に何かしら価値がありその本を分類してなんとかまた生かそうとしているのである。ただ本は一冊一冊でありそれらを関連させることが難しい。
ネットだとわからないことでも検索して関連付けさせることができる。一冊の本だとなかなかそれができない。なぜなら一冊の本は完結していてほかの本と連結させることが難しいからである
●私設図書館が必要に
私の場合私用の書庫または図書館のようなものは必要になっている。有名な小説家だったら施設の図書館のようなものを持っていたからである。なぜなら知的作業にはとても一人の知識では成り立たないからである。必ず他者のものを参考にしたり引用するからである。
それで今AIが小説を書くことができるというときその有利な点は膨大な情報を参考に出来るからである。いちいち本で調べるのではなく膨大な情報から小説を書くことが出来るからである。
関連付けが出来るからである。今私は音声入力しているが紙というときどうしても神が出てきて紙は出てこないのである。
でも紙に書くというとき紙がでてくるのである。それはやはりコンピューターが連関したものとして認識しているからだろう
紙に書くとなれば神はでてこないのである
ともかく膨大な本でもその内容を関連づけることで知識も活きてくる、それがネット上ではしやすいが本だとしにくいのである
ただ本にはネット違い専門家とか一流の知られた人が書いているから中味があり本は何回も読んでりかいする、また詩などでも鑑賞するとなる。ネットだと一回しか読まないからである、本には何回も読む価値があるとなる
買い貯めた本をいかに活かすかが今私の問題になっている
一冊の本の感想文を書いてみるのもいいだろう。すると読んだというだけではな自分自身も関与すうことになるからである。
ローマ帝国のトルコのエフェソスの図書館
本を電子本にできるがめんどうになる、本一冊を電子本にすることが手間なのである、ただ買いためた本をこれからどう活かすかが問題なのである。
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