小泉川かなたの山は秋霞
二筋の川あり山は秋霞
二筋の川の岸辺の実りかな
古杉の根元に秋日家一軒
秋日さし浜菊に古りぬ社かな
川二つ松川浦にそそぐ秋市街は遠き霞む山かな
つくづく人間は近くを知らないものである。松川浦にそそぐ川が二つあった。宇多川と小泉川だった。昔は梅川も川であり埋められたからその川はなくなった。松川浦には三つの川が注いでいたのだ。今日は晴れ渡り視界がいいのだがかなたの山は霞んでいた。秋でも霞む、秋霞という季語があった。これも使ったことがない、最近何日か晴れ渡っているが山は霞みがかかっておぼろなのである。秋霞というのも独特の風景を作り出ししていたのだ。松川浦の河口近くからながめると相馬の市街は遠く感じられてその喧騒もここにはない、狭い所でもここに遠さを感じたのである。今は何か遠く感じられることがない、車によって距離感覚が喪失したのだ。昔はこの川を舟が上り下りしていたのどかな風景があったのだ。舟というのは遅いからその時間感覚は今とはかなり違っていたのだ。霞には春もあるし夏もあるが普通は春が霞のシ−ズンだが秋霞もやはり独特の風景を作り出していたのだ。
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