
相馬郷土史研究」今年もよろしく
野馬追いから考える地方文化ルネサンス(再生)の時代
(野馬追いの短歌連作)
大原村そこも郷士の住みにつつ野馬追いにそなえ冬を暮らしぬ
野馬追いの旗に誇りや村々の相馬郷士の夏に猛けるかも
野馬追いにいづる誇りの変わらざれ若武者参じ夏の雲湧く
山中郷の郷士も参じ雲雀が原その旗印なびきし昔
相馬藩一つとなれる野馬追いや法螺貝ひびき夏の雲湧く
若殿を守る陣容固きかな兜をしめて伝令走る
出陣の法螺貝ひびけり北郷の郷士引き入れ雲雀が原へ
野馬追いに武田の武士の兵法を取り入れしは伊達に抗するため
殿(しんがり)に殿の正室一丸に守り戦う行列つづく
一の旗伝令走る若武者の声のひびきつ老将も行く
野馬追いに馬も着飾る華やかに馬も誇らかいななきにけり
野馬追いの馬にも伝わる相馬藩の武士の誇りやいななきにけり
葛尾(かつろう)の山間深きも山中郷郷士の住みて旗印のあれ
雲雀が原上る若武者誇らかに時代をになう夏の雲湧く
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野馬追いは一つの絵巻物なのだけど歴史に裏付けられていることが違っている。時代絵巻だからといって誰もドラマのように参加はできない、先祖代々の旗印が残っていないと勝手に出れない、時代絵巻となると今では勝手に作り出しているところがあるが相馬野馬追いはできない、だから本当の歴史の保存であり他の祭りとは違っている。相馬の武士は普通は農民として暮らしていた郷士である。城勤めの侍は極めて少ないのである。六万石だから城にそれだけの侍を集める余裕もなかったのである。そこに全体として盛り上がらない原因があると同時にまた歴史を保存していることで貴重だともなる。相馬藩は小藩でも藩が代々相馬氏で変わらず受け継がれてきた。それで資料も豊富で郷土史の研究にはいいとか外部の人も相馬藩政史を参考にしている。郷土史研究としては豊富な資料が残っているということになる。ただ野馬追いが旗祭りというときその旗についてはまだ詳しく研究されていない、一部私もしてみたが旗の種類が多いからわかりにくいのだ。相馬野馬追いは本当に江戸時代の歴史の再現なのだ。それもドラマのように作っているのではない、旗印は先祖伝来のものであり歴史的由来がはっきりしているのである。だから武士の家系以外は野馬追いに出れないのである。酔狂でも出れないのである。古いものがそのまま温存されて再現したのが野馬追いなのだ。だから新しい旗印では出れない、野馬追いの意義は何なのか、ただ単に相馬藩の歴史の保存と再現なのだろうか、それとも観光事業なのだろうか?やはり相馬藩という歴史の再構築であり相馬藩という小藩でもそこに一体感がありその継続の再認識となる。
現代はグロ-バル化とか世界が広がりすぎたのである。だからといってグロ-バルな連帯感をもっているわけでもないのだ。また広すぎてもちようがないのだ。今はかえって地方分権とか狭い単位で土着したコミニュティが見直される。文化はcultureは耕すであり土地を耕す地方からしか文化は生まれないのだ。グロ-バル化と同時に地方の再構築がルネサンス(再生)が志向されている時代なのである。相馬藩は小さいから一つの体のように緻密につなぎあわせ一体化するのにはいいのである。六万石は小さいが一つの血の通う有機体としてはいいのかもしれない、相馬藩と同時にみちのく、奥州、陸奥の歴史の見直し、ルネサンス(再生)もまた志向されているのが時代である。東京一極集中は経済的に成功してももし文化が起こらなければ殺伐としたものになる。現実そうなっているのだ。奈良にしろ京都にしろ鎌倉でも都になったところには文化が起こっているのである。文化が起こらない地は不毛なのである。東京はまさに経済的には繁栄しても不毛なのはそのためなのだ。だから文化の再生は地方から起こるのである。インタ-ネットでは郷土史関係の情報は豊富である。この分野でルネサンスが起きている。まず郷土史分野ではそもそも資料を集めること自体できない、図書館を回って歩くわけにも行かない、本も売っていないからだ。インタ-ネットでは資料はいくらでもだせる、デ-タ-ベ-ス化しやすいのだ。これは個人単位でもできるくらいである。だから他の郷土史研究と結びつけて書いてきた。他の郷土史もつながっていて日本の歴史の見直しができるのである。そういう作業をインタ-ネットでしてきたからわかったのである。いづれにしろ郷土史関係ではインタ-ネットは新しい世界を作り出しているのだ。
牛の年大地に根ざし歩むべし
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