新幹線朝北に向かふ冬の雁
新幹線高架橋行く冬の空
前畑や冬菜に農家や松一本
白鳥の朝翔けゆくや新幹線北に向かいて一路進みぬ
新幹線乗り移りたるロ-カル線汽笛のひびき朝の霜かな
御堂一つ冬の夕暮みちのくに新幹線の高架橋に見ゆ
雪に映ゆ岩手山さりみちのくを新幹線や冬の夕焼け
岩手山望みて去りぬ新幹線はや仙台に冬の夕暮
新幹線北上とまり灯のともる水沢江刺の冬の夕暮
白銀(しろがね)の北上の流れ滔々と見え隠れして冬の夕焼け
新幹線は距離の感覚を根本的に変えた。まず遠くに行くなら新幹線を利用して目的地の近くに早くつく、それから時間をかけた旅をする。一関から大船渡線で三陸を回り釜石に一夜とまりさらに三陸を行き宮古から盛岡に出た。ここはかなり距離が亜たが朝一番くらいの電車で来たので時間的には余裕があった。帰りも新幹線であったがせめて各駅停車できたのでそれなりに思うことがあり短歌と俳句にした。新幹線からはまだ見える景色がある。ただ霜がふっているとかそういうことはわからない、雪ならわかるが霜は良くわからない、ロ-カル線だと地面だから白いから霜だとわかる。岩手はやはり福島よりはかなり寒いから霜が一面におりていた。新幹線の高架橋から見える景色はまた違っている。街も見下ろすように見えるし高いから遠くの山々を望むのも違って見えるのだ。北上川も高いからところどころに流れるのを上から見えるのだ。見える角度が違っているから空から見るとは違うが広く俯瞰して見えるのだ。だから北上川は上から空から見ないその全容が見えないのである。一日泊まっただけど随分長い旅をした感じになった。何十年前にのったし何年か前に区堺は真冬に通った。雪がかなり積もっていてホ-ムペ-ジに書いた。すでに雪は積もっていた。岩手県も変化にとんで広い、新幹線往復は早いから余裕ある旅路ができた。あとは徐々に区間ごとに書いてみよう。今日は疲れたので寝る。
新幹線は今まではわざわ乗らなかったがもはや盛岡からのりつぎ4時間もかかるとなると利用しなくなる。それで困ったのが平泉がぬけてしまうことなのだ。ここは止まらない困る。新幹線の止まらない駅は人の出入りも少なくなる。東北線も本数が少なく地元の利用者には困ったことになる。新幹線はやはり料金が高いから頻繁に利用するとなると大変だし乗り継ぎに困るのだ。遠くを結ぶにはいいのだが近くは不便になるのだ。でも盛岡をまた散策したから本当に盛岡は仙台のように身近になってしまった不思議があった。
「仙台から岩手山が見えるよ」
「ええ、見えるわけないよ」
「新幹線で見えるんだよ、新幹線50分だからすぐに岩手山は見える、それだけ近くなったんだよ」
「そう言われればそうだ、盛岡は新幹線ですぐそこだ、あっと言う間に盛岡だ」
「距離は新幹線で短縮されたんだよ、だから岩手山が仙台から見えるんだよ 」
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