葱植える町屋の裏庭冬の暮
鬼は外姉は死ににき墓の中
玄関に春めく日さしこの一日暮れて良き事今年あれかし
人間は本当に良く見ていない、見逃しているのが実に多くある。ここを毎日のように通っている。それも10年とか通っていてもこの家の裏庭に葱(ネギ)を植えていたのがわからなかった。見ていたけど注意しなかったのだろう。狭い一角で見にくいということもあったかもしれない、町の中にある家であり通りは車の行き交う道路に面している。ここ三年は行動範囲が狭い、同じ道を買い物で行ったり来たりでやはり今もつづいている。前は故郷にいるという感じがしていなかった。一年の内一カ月旅行に行ってみるとわかるけどそれでも一年の半分くらい旅行している気分になり故郷にいるという感覚が薄れるのだ。ここ三年は同じ道の行き来だから退屈でありこれ以上見るものがないような気がする。戦争中は道にも野菜を作っていたとかあるから小さな庭でも野菜を作るようになる。食の確保が第一になるからだ。こう不景気が騒がれると食料を確保しておけとか言う人もいる。金があっても金の価値がなくなるかもしれないからだ。町屋では土地がないから農家の方が有利だとなる。団地でも野菜栽培してしいる人がいた。そんなプログを書いていた人もいた。都会でも緊急の自衛策があった。でもどうしても食料不足になるとは思えない、戦中とか戦後まもない何もない時代とは違うからだ。この大不況の騒ぎなのは何なのか理解しにくい、半年前までは好況を言っていたのにこれほど急速に落ちこむことがあることに驚く、本当の大不況、好況の落ち込みは数字的にこの10倍になっている。だからこれはその不況から比べることはできないというのもわかる。失業率でも10倍となれば巷に失業者があふれて暴動になってしまうからだ。まだ冬なのかとなるが実際は春めいてもきているのだ。
葱(ネギ)買うて枯木の中を帰りけり 蕪村
この句と通じるものがあった。蕪村は農家の出だったから農民の目で見ることかできた。風流人なのだがそこがまた違っていた多角的な人物だったのである。一茶のように露骨にはならない、風流な農民出の画家であり俳人となっていた。
まだ冬なのかとなるが実際は春めいてもきているのだ。春めいた日が玄関にさしていた。認知症の介護になり今までつきあいのあった人も姉のもとには来なくなった。交際家であり社交家であったが全く誰も来なくなった淋しさがあった。旧知の人も来なくなった。なんとも淋しいことであった。姉にはそういう性格であり人との交際が多かったから余計そう感じたのだ。それ病気だからやむをえないと思ったが人間は障害者になれば無惨でありあわれになる。特に知的障害をもつと悲惨である。人間失格者にされてしまうのである。今玄関に今春めく日がさしている、それが当たり前なのだけど今までは当たり前の家でなかった。病気の者をを家でかかえると違ってしまうのだ。では介護が終ったかというつづきがあった。もう一人が介護になりつつある。結局自分の行動範囲はもう広くならない、狭い範囲でしか生活できない、前のように自由に旅できて行動範囲を広げることができないのだ。
節分とはやはり季節を分ける時だった。豆まきは家長がするものだという、確かに家長はやはり責任があるからそうなるのだ。だからこれから豆を買ってきて豆まきをしよう。こうした伝統行事は意味がわからなくても
長くつづいているから意味があるから簡単に否定できないものなのである。
今日は節分だった。やはり一つの季節の節目だったのか、鬼は外というとき、苦労した介護した姉は墓に入ってしまった。それも何か奇妙な気分である。死んだ人は心配をかけない、姉は家にはいろいろ福運をもたらした人だった。だから今度は福は内になってもらいたいともなる。そうするにはやはり十分な介護しないとだめだろう。良く介護してくれたね、あの世から見守ってあげるからね、今度は苦労はかけないよ、・・・・とかなるのか、介護から葬式-死後のことから墓のことなどいろいろなことを経験した。
アクセス解析で/pages/user/comments2/regist/inputとあり100くらい来る、これは何なのだろうか?アクセスとは関係ないのだろう。アクセスは100から150で変わらないだろう。自分はよほど書くことが好きだった、だから時事問題の深層などホ-ムペ-ジで大量に書いてきたのだ。他ではこれだけ書けることはできない、自由に書けるから書いたのである。これから書いたものを分類したりさらに編集してテ-マごとにまとめたりする仕事があり書くことは仕事が限りなくある。旅行に行かなくても今までのことを書いたりすることで時間がつぶれてゆく、書くことが仕事なのである。
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