2009年04月12日

春の日、発見された近道、穴場 -昔の道について(南相馬市原町区)

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春の日、発見された近道、穴場
昔の道について(南相馬市原町区)


自分の住んでいる近辺だとほとんどの所はこの年だと行っている。でも意外とそうでもない、やはり近くでも発見されていない場所はある、穴場みたいな所は以前としてある。その穴場は原町に市立病院の一番上の食堂から海が見えると書いたけど相馬では海が見えるほどの高い建物がないからである。海が近くても海が見えないとしたら海を実感しえないのだ。新しい発見はまた新しい道ができると発見しやすいし新しい名所もできやすい、新しい道を通じて行ける場所になるからだ。田舎は過剰なほど道路を作っていくから自然破壊にもなっているが新しい道から新たに見えてくるものもある。六号線は今は主要な道であり国道である。だから六号線を利用することが一番多い、でも六号線から脇に入る道は見逃される。今回たまたま図の赤い線を通った。ここも自転車で行けた。でも普通は歩いて行く道である。新しい住宅地があった。でもここはもともと田んぼや畑のあった場所である。大きな溜め池があり鶯なき桜が咲きなんとものどかな自然のあるなごむ場所なことを発見した。一つの隠されたなごみの場所である。それで俳句ができた。

知らざりき溜め池二つ春田かな

隠されし溜め池大きく春の鴨


日本では大小の溜め池が無数にある。ここの一つの溜め池は大きい、新住宅地につばめ来て飛び溜め池にはのどかに鶯が朝鳴いている。この道を行くと太田の方にでてきた。ここは磐城太田の駅に行く近道だった。私は磐城太田の方から津島の方に自転車でよく行くがここで地図の青線をいつも行くがこれだと遠いのである。自転車にとってこれだけの回り道は遠くなるのだ。これは実感である。それで昔の道を考えるとどうしても最短距離に道を作っていた。遠回りすると楽だと今だと思えるのだが昔は歩く道だからそうでもない、多少のアップダウンや険しい道でも歩くとなると最短距離の方がいいのだ。歩くと時間がかかるから極力最短距離で行くようになる。車の思考とは相当違っている。自転車だとここから5キロで温泉があるとあっても行きにくい、往復10キロになりかなりの負担になり目的地を目指すとき時間がかかりすぎるのだ。

例えばなぜ陸前浜街道で江垂(エタリ)からあの急な坂を上り塩崎に出るのか今ならちょっと回り道してこの急な坂をさけて六号線の方から塩の崎に出ればいいらうな気がする。一石坂(いちごくさか)というようにこの坂は昔、力持ちの女性が一石の米を背負って上った道だと言い伝えがあるように本当にここは急なのである。今なら避けたい道である。でもこの道が街道の道になっているのは最短距離を行くからこの道を行ったのである。

昔の道は最短距離で通じるように道ができています。ですから、どんな急傾斜の地形でも直線の道だったりします。それは徒歩ではそのほうがよいからで、道によっては、人はともかく馬は無理という道もあります。例えば、先の熊谷通りの道がそうで、ちょうど神社の参道に男坂と女坂があるように、徒歩は釜伏峠越え、荷駄馬は荒川沿いの道というように分かれます。
http://blogs.yahoo.co.jp/futamision0801/2210374.html

馬でも行きにくい道があった。登山道など馬で行くことはできない、尾根を行くのは歩く道だから行けた。尾根道はだから古いとなる。男坂とか女坂とあるのも男の行くような険しい坂と女の行くなだらかな坂となる。それぞれの道が別れることになる。女性は男坂を行くたくないとなる。これは獣道とも類似していた。人間も獣道を通じて鹿や熊狩りをしていたからだ。だから昔の歩く道は車社会になったらほとんど廃棄され無用のものとなった。栃窪の殿様道というのも急な道だけど歩くので最短距離を選んだ。鎌倉道は古い道だがこれも最短距離を選んだのは歩いて行く道だったからである。ロ-マの道も土木技術で最短距離を結んだが当時も歩く道として使われたから最短距離を選んだ。車だったら多少の遠回りはほとんど問題外である。つまり歩くことから起きてくる思考が車社会になり全くイメ-ジできなくなったのが現代なのである。それは歩く旅についてもそうであり昔が歩く旅がイメ-ジできない、人間が歩いて生活していたこともイメ-ジできないということがまだ良く認識されていないのである。それほど車社会の影響は大きかったのである。人間は日本足で歩くことから人間になったというときまさに歩くことが人間生活の基本にあった。それが自動車社会になり歩くことがイメ-ジできなくなったことは人類史上ない、それほどの変化があったことを認識されていないのである。

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posted by 天華 at 13:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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