夜に鳴く虫の音かすかふけゆきぬ
残る虫近くに住める人思ふ
数匹の虫の音ひびき田舎の夜
遠くばかりに旅していたのが介護になってから近くを意識するようになった。近くというとき隣の街でも遠かったことである。車があっても7キロくらいの距離でも車できてもらうことが手間でありなかなか来れなくなるのだ。タクシ-だと5千円もかかる。それで高いというとやはりその地点まで行き往復するから結構な暇になるからですと車持っている人に言われた。それだけわずらわすことになるからだ。だから介護とかなると近隣とか自転車で通える近くがいいとなる。町内から離れたザイになるとまた車がないと来てもらうことは手間になる。車がないということはやはり介護とか仕事とかでは田舎では大変になる。虫の声を聞くのは遠くではない、近くで耳を澄まして聞くのだ。東京辺りだと虫の音も車の騒音とかで消されてしまうだろう。ともかく生活範囲が狭まった。老人になると一般的にこうなるのだろう。老人は近くが大事になるのだ。過疎地からコンパクトシティを作り老人を移すべきだというのも一理あるかもしれない、やはり狭い範囲で便利なのが老人向きの社会である。隣の街は5万くらいあってもここはいろいろ不便なので困るようになった。その最たるものは医者とか病院が極めて限られていることなのだ。車があれば隣の街に行けるがないから不便になるのだ。車がないということは現代では弱者になってしまうのである。介護とか病気とかならないらほとんど不便を感じなかった。別に車がないとしてもやっていけたのである。特別車が欲しいとも思わなかったのである。
【日々の感想(今日の俳句短歌と詩)の最新記事】
- 栃窪の塩の道から八木沢峠の麓の家 ..
- 桐の花、老鶯、黄菖蒲(梅雨になるのか-桐..
- 赤モズを発見!! (絶滅危惧鳥類ア..
- 菖蒲の俳句(HIKE about ir..
- 空き家の庭に咲く菖蒲と残された岩 ..
- 夏の日に八木沢峠を上り飯館へ
- 夏の夕暮れに相馬市に行く (張田、..
- 藤の花、菖蒲、桐の花(夏になり近辺を回る..
- 鹿島駅前の八重桜ー人間的な鉄道の駅 ..
- 春から夏へ(雲雀、鶯、タンポポ、菖蒲)
- 桜も散り季節が変わり装いを新たにする ..
- 津波から12年桜咲く常磐線沿線を行く
- 残る花(今年は桜が早く咲き早く散った)
- 故郷の丘の桜の詩ー桜散る (桜平山..
- 鹿島区桜田山から桜と海を見る (万..
- 相馬六万石の桜 (みちのくの桜の短..
- 桜咲く六号線を新地まで(俳句連作)
- リホーム終わる(花曇り、枝垂れ桜、大工の..
- 蠟梅と桜のこと(百歳の間)
- 春の日に飯館村から霊山から梁川へ阿武隈川..