2009年11月01日

残る虫


夜に鳴く虫の音かすかふけゆきぬ


残る虫近くに住める人思ふ

数匹の虫の音ひびき田舎の夜


遠くばかりに旅していたのが介護になってから近くを意識するようになった。近くというとき隣の街でも遠かったことである。車があっても7キロくらいの距離でも車できてもらうことが手間でありなかなか来れなくなるのだ。タクシ-だと5千円もかかる。それで高いというとやはりその地点まで行き往復するから結構な暇になるからですと車持っている人に言われた。それだけわずらわすことになるからだ。だから介護とかなると近隣とか自転車で通える近くがいいとなる。町内から離れたザイになるとまた車がないと来てもらうことは手間になる。車がないということはやはり介護とか仕事とかでは田舎では大変になる。虫の声を聞くのは遠くではない、近くで耳を澄まして聞くのだ。東京辺りだと虫の音も車の騒音とかで消されてしまうだろう。ともかく生活範囲が狭まった。老人になると一般的にこうなるのだろう。老人は近くが大事になるのだ。過疎地からコンパクトシティを作り老人を移すべきだというのも一理あるかもしれない、やはり狭い範囲で便利なのが老人向きの社会である。隣の街は5万くらいあってもここはいろいろ不便なので困るようになった。その最たるものは医者とか病院が極めて限られていることなのだ。車があれば隣の街に行けるがないから不便になるのだ。車がないということは現代では弱者になってしまうのである。介護とか病気とかならないらほとんど不便を感じなかった。別に車がないとしてもやっていけたのである。特別車が欲しいとも思わなかったのである。
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/33334820

この記事へのトラックバック