一本の小松静に山茶花の白き花かな朝に茶を飲む
故郷にたれか訪ねむ街道の一本松や冬の日あわれ
冬に入りなお咲き淋し月見草老いて弱りて生きる人あり
冬の薔薇一輪あわれ田舎駅電車待つ人二三人かな
静かな冬、その朝にコ-ヒ-を飲み茶を飲む、今はどっちかというとコ-ヒ-である。コ-ヒ-も茶も実際は心落ち着かせるために必要なものである。ジュ-スとかでは茶にはならない、心を落ち着かせるものでないとだめである。イギリスは紅茶である。ともかく人間は心を落ち着かせるためにそうした単に喉が渇いたからと飲むものでないものが必要だった。それが文化的生活になった。お茶はもともと薬だった。お茶には心を落ち着かせる作用がある。老人が認知症の人が妄想を見て不安になったときお湯でもお茶でも飲ませればいいというのはそのためである。
今我が家には一人減ったので部屋が多い、それで一部屋あいたところから隣の庭をみている。広い庭で紅葉の木がある。そこに四十雀が飛んできていた。広い庭だから来たのだろう。四十雀はめったに街に来ない、山に餌がないときは来るのか、家でも外の景色が見えないと閉塞されていやだ。二階からは家にさえぎられて窓から外の景色が見えない、都会だったらそういう家が多い、ビルとか家ばかり見ているのは圧迫されて嫌である。時々書きものしてもその場から外の景色が見えると気持ちいいし頭の疲れもとれる。隣の庭でも広く樹が多いと安らぐ、狭い庭だと木が少ないからシジュウカラも寄らなかったのだ。
一本の街道の松に寄ることがここ数年なかった。昔の街道は六号線から遠いので行かなくなった。でもあそこに一本松が枯れそうにあるのを思い出した。松は極めて人間的であり一人の人間のように思えるのだ。だから忘れていたその松に今度は寄ることにした。月見草は今年はまだ咲いていた。これも長く咲いていた花である。
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