仙台に古本買うや落葉踏む
我が貸しぬ金の返らず年の暮
明らけく新地より見ゆ新雪の蔵王まじかに朝の清しも
久々に仙台に来て街灯や枯木並木の通り歩みぬ
仙台の喫茶店に入り本を読む枯木並木に街灯ともる
半年ぶりくらいに仙台に行った。今年ほどいろいろなことがあったことはなかった。姉が認知症になってからいろいろなことが起こりすぎたのだ。死んでからもその後始末やらなにやらつづいた。庭作りやリホ-ムしたのもはじめての経験であり楽しかったが大変なことだった。自分で金を貸したのもはじめての経験であり金のことにまつわる問題がいろいろ起きた。金も相続したり金のことをこれだけ考えたこともなかった。自分はほとんど社会とは没交渉だったから金でも百万という金さえ自由に使ったことはなかった。金がどういう働きをするのかも実際の生活でわかっていなかった。そして年の暮まで今度は母の帯状湿疹、ヘルペスで寝込んで介護だった。親の介護とか最後の看取りとか葬式とかそのあとの供養とか結構これは大変なことである。これは子であるかぎり普通はさけられないことである。子をもつことも大変なことだが親をもつこともまた実際は最後になると大変なことになるのだ。人間はモノではないから死んでも祀り供養していかねばならない、団塊の世代は団介(護)の世代になっているのだ。
新地の駅から明らかに新雪の蔵王見えて気持ちよかった。あそこからだとかなりまじかに見えた。新地は伊達との境の地だったから蔵王が見えるのもふさわしい。新地駅は海が近く牡鹿半島も見えた。地理的にも宮城県、伊達藩の領域に入ってくるのだ。仙台では古本屋で郷土史関係の古本を買った。最近郷土史関係のネタがなくなった。インタ-ネット関係だけでは郷土史関係はわからない、やはり古本に研究したいい本がある。ただ高いので安いのだけ買ってきた。仙台の喫茶店で本を読むのが適している。雰囲気が変われば気持ちも変わる。4年間も旅に出れないから気分転換ができない、精神も停滞してしまう。介護は本当に交代する人がいないと旅はできない、一日泊まった旅が二回しただけだった。つまり一日泊まるだけでも容易ではなくなるのだ。病院に入院していればそういうことはない、在宅介護になると交代する人がいなければそうなるのである。
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