
この前の道に池があり凍っていた。ある程度どこの家か察しがつくだろう
六号線から塩崎の方へ入る道である。

池凍り二本(ふたもと)の樹に蔵一つ
倒木に祠二つや冬の暮
枯木二本祠守りて古りにけり
声なきも枯木も叫ぶ痛切に
山上に昔舘(たち)あり冬の月
越中の移民の姓や五賀の墓高台にあり冬深まりぬ
黒々と枯木の影や己がじし命を保ち冬深まりぬ


枯木が二本ある家が六号線から入る川子にある。そこからさらに入りもっと高い所、八龍神社のあるところの手前に墓所がある。ここは真宗系統の越中の移民の墓が多い、五賀などはまぎれもなくそうである。遠藤はもともと相馬市系統の郷士である。ただここには江戸時代の墓はなかった。移民の分家が住んだ所なのだろうか?この道を上った高台に祠が二つ残っていた。この祠は何の祠なのか不明である。でも土地の人が藁に米などをはさんで捧げものしていたから何か昔からあったものなのだろう。ただ謂われがわからなくなっているかもしれない、土地の人でも謂われがわからなくなるのがある。八龍神社は名前がわかっているからまだいい。こういう祠は一体何なのだろうとなる。この祠が凄まじかったのは木が倒れていて枯木が二本あり一本はまるで天に向かって叫ぶように見えたのである。ここは高台であり相当風をまともに受ける。木にも声はないが表情があるのか、やはり耐えがたいように叫び苦しむように見えた。それまでしてこの祠を守ろうとしていたのか?ここは明らかに二つの祠を守る樹であったのだ。
この辺はあまり来ていなかった。ここは坂だから今まではさけていた。今度電動自転車だからこれは坂に強いので上ることにした。郷土史研究でもその場に立つことが一番大事なのである。
帰りは細い三日月がでていた。黒々とした樹にも表情があるのか、デジカメでとった。今日も本当に寒い、冬は寒くないと冬らしくない。ただ部屋も寒くてエアコンをかけた。「風流は寒きものなり」というけどこれだけ寒いと炬燵だけでは体も冷える。でも今年は結構寒さに耐えている。
飯館とか合成地名だが館は舘(たて、たち)であり山の上の要害の地に館を作り敵から守っていたのだ。
今日も原町まで行ったのだから体が弱っていたけどまた少し回復してきたのか不思議である。
体の調子いい時期と不調な時期は十年とか二十年単位でみるある三四年は不調だがまた回復することがあるみたいだ。いろいろ負担がかかったから体も不調になっていたのかもしれない、ただ自分の体もよくわからない、そもそも体力がないからこうしてそれなりに60すぎて活動できていることも不思議である。

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