南相馬市長選挙の街頭演説を聞いて
●渡辺氏の政策
南市長選挙はこれが合併して二回目なのか?合併して4年でありその評価は鹿島区ではいいことがなかったとかある。合併するとどうしても中心となる街が得をする。もともと小高と原町と鹿島があったときすでに原町が中心となっていたから当然だったのである。近くで街頭演説ししていたけど市営住宅の利用のことを言っていた。鹿島区にも市営住宅が百軒くらいある。それが築50年くらいになって老朽化してぼろぼろになっているのをかなりみかける。それを改築したりして利用することなど訴えていた。現実に3400円で入っている人もいる。2000円のもあるとか安いのである。ただリホ-ムしないと入れなくなっている。風呂を設置するのに十万かかったとかかかる。なぜこんなに市営住宅が多いのかというと当時家をもてる家庭がまだ少なかった。そして高度成長期で人口はふえたのだからこれだけの市営住宅が必要になったのである。それが今や半分は空家であり老朽化してどうするのか問題になった。市営住宅の数を見てもいかに高度成長のときは人が多く活気があったかわかる。原町では駅前通り地域に6000人住んでいたのが半分になったとかその影響が著しい。
今や少子高齢化で田舎は老人社会になる。渡辺氏はその解決策としてグル-プリビングとかの政策を提示していた。みんなが施設に入れるというわけにいかないのでその前に小グル-プで共同生活をする。そういう所を市で応援するということだろう。これも一人暮らしの人が65才で二割になるとか切実な問題となってくる。自分もその一人になってくる。今は大家族でないし子供と一緒に暮らすのをさける人も多い時代だからそうなる。つくづくゲ-トボ-ルなどしている元気な高齢者が多いのに少しでも介護で困っている人を助けてくれればいいとか思ってしまった。つまり高齢者同士が何らか助け合わないと高齢化社会は若者に負担ばかりかけて高齢者は責められるだけになる現実があるからだ。ただこの政策は具体性に欠けるしいろいろ実行しても問題が生まれている。女性同士はすでに行われているが男性は省かれているのである。一人暮らしでは男性の方が多くの問題をかかえるかもしれない、それにしても600億円も借金財政になっているとはここも財政は逼迫している。
●二人の立候補者の経歴
二人の立候補者の生い立ちは桜井氏は岩手大農学部を卒業後、農業に就いた。自宅近くで産廃処分場の建設が決まり、それに反対することで政治に参加するようになった。鹿島区の橲原だって自然がきれいなところである。特に橲原(じさばら)村は橲原渓谷があり特に水がきれいな所だった。でもここでは反対運動をしていなかったようだ。こっちの方が反対運動をしてもいいように思えた。田舎では農学部というか農家の人が市政に参加することが普通である。
一方渡辺氏は東北大中退でも一級建築士だとすると建築土木関係になる。建築関係は親の跡を継ぐ人が多い、親の仕事を見ているからそうなりやすい、医者もそうだが第一子供が仕事に興味を持つのはその仕事を良く見て知っていないとどの仕事についていいかもわからない、自分に向いたものに自由になれということ自体余りにも親の無責任なのだが現代はそうなっていてニ-ト、フリ-タ-が増えたともなる。職業を具体的にイメ-ジできない時代なのである。二人の目指したものは田舎では実際の職業に結びつきやすいものだった。建築土木関係と農業が田舎の仕事の基本になっているからである。それに医療や介護が働く場になったのである。そしてここでも建築土木関係の仕事、公共事業がなくなったことが一番の問題なのである。だから小高と浪江に原子力発電所ができればいいとかなる。前は反対して中止になったとかあるが今なら賛成する人も増えてくるだろう。どうしても経済優先になるからだ。ただそういう問題があれば政策的にわかりやすいから投票もしやすいとなる。今回は特に政策もそれほど違いがないとなるとどうして選ぶのか迷う人も多いだろう。
●公共事業(図書館建設の是非など)
公共事業で前にも書いたのが鹿島駅の踏み切りのことだった。一年近く工事して都会なみの立派な地下歩道を作った。今見ると入り口が二つあり実に立派なのである。これは二つも地下道を作ったからかなり費用もかかった。今でも夜蛍光灯がついて明るくしているから維持費がかかる。その割にはここを利用する人はわずかな人なのである。小学生が通るから安全面では良かったとなる。でも新しく住宅地にした真野川沿いの下に鉄道の下に車を通る地下道を作る方が先決だったように思える。現実踏み切りでは事故も起きた。あそこは車が通りにくいからだ。自転車で通ってもいつもすれすれになり通りにくいのである。公共事業とかは別に減らす必要はない、田舎にとってはある程度無駄なものでも必要なことがわかった。それで生活している人が多いからだ。公共事業は減らさないで有効に使う方法が必要なのである。民主党のコンクリ-トから人へというときやはりそれも税金の使い方を問題にしたのである。総額がなかなか減らせないのだ。
合併して市議会は26名になったがこれで組織票をもつ人は有利になった。26名の内公明と共産が4名というのは多い。鹿島区では公明は最近一人もいなかった。地域が広がって組織票をもつと有利になる。 渡辺氏は自民党公明だったが今回は無所属である。自民となるだけでイメ-ジ的に悪くなる。ただ渡辺氏が有利になっている。でもやはり民主主義は必ず権力の癒着が生まれるから時々交代しないと腐敗する。そのために選挙がある。民主党はただ「政権交代」をかかげて勝った。さほど期待しなくても「政権交代」は権力が変わるのだからこれまでの権力の癒着を変えるだけでも効果がありそれが民主主義なのである。
最後に渡辺氏は図書館建設を功績として主張しているが立派な図書館がIT時代に必要だったのか?情報化はハコモノを作ることではない、最近インタ-ネットで自分が郷土史研究をしているように費用は極端に少なくてすむ、一人でさえ資料のデ-タ-ベ-ス化すらできる。膨大なハコモノを作る必要がない時代なのである。結局これも公共事業優先の延長だった。公共事業は地元ですらそれを使う人より事業者のためであり有効利用していない、それが財政赤字になるのが問題なのである。ただ公共事業費は減らすべきではない、有効利用であり今までのただハコモノを事業者のために作るというだけでは地元の人すら納得しないだろう。
新図書館建設工事入札
>市と同社の担当者が市文化センターで話し合い、市側は「入札が成立するために
>何が必要か、市と市民が望ましい提案を検討してほしい」と依頼した。
たかが1市民の意見だが、俺は建設しないのが望ましいと言っておこう。
更に言うなら何で今?この原材料高の時期にわざわざ高値出して造る理由も分からない。
1年前と今とで完成までの費用がどれだけ差があるか計算してないの?出来ないの?
この地区もそろそろ若手の議員を輩出すべき。
30代くらいで何もしがらみのない奴がいいな。
もう土建屋がらみの議員はいらないって。
そんなやつが議員になったって、一般市民には何の恩恵もないよ。
次の選挙のときは、皆でロートルじじいどもを追い出して俺たちの代弁者を送り出そうや。
駅前だから高校生の待合室、たまり場になるんでは、最近図書館に忙しくて行っていない
図書館は調べものするには不便なんだよ、資料があってもそれを引き出すの面倒なんだ
コピ-もめんどうで手間暇かかりすぎる、図書館は本のただ読みとか待合室とか暇つぶしとか
にはいい、でも意外と何かを郷土史でも研究するとなると手間なんだよな
ただ郷土史は資料を良く読まないとだめだし資料は大事である
だからこそそうした資料はいつでもインタ-ネットでも読めるようにしておく必要があるんだよ
近くの地下歩道は必要だったのか
http://musubu.sblo.jp/17471729article/.html
南相馬市鹿島区の踏み切りで交通事故
http://musubu.sblo.jp/article/29848104.html
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