

それぞれの枯木に癖あり影写す
黒々と影交わりぬ枯木かな田舎の町に我が住みつきぬ
長々と枯木の影の真昼間に前の畑に伸びにけるかな
蝋梅の墓の近くに濃密に匂いてここを我がまた行きぬ
真野川の土手にある桜の枯木の十数本は今ただ影が伸びているだけである。でもあそこに樹があることは落ち着く、その影が黒々と交わっている。こういう小さい町にいると人の暮らしは本当は濃密に交わる。でも町と在では相当違っている。在はさらに濃密な交わりになる。都会だったら別に枯木の影を見てそんなふうには感じない、ビルとか車ばかり通る道ではそういうのんびりした時間感覚がない、木一つでも回りの環境に左右されているのである。田舎では時間がゆっくり流れているのだ。悠長な時間がまだあるのだ。時間の感覚は住んでる場所で違ってくるのだ。良く見ると一本一本の樹にも表情がある。癖がある。これも人間と同じかもしれない、石もそうである。石一つ一つにも表情があり人間を見るのである。樹もこういう田舎でこそのびのびとその本性を現して生きているのかもしれない、騒々しいビルの谷間では活きてこないのだ。仙台の枯木並木はそれなりに都会に融合して活きている。今はともかく見るべきものがない、蝋梅は墓の所に今年も咲いてにおっている。それ意外代わり映えしない、でも今日は市長選挙だった、これは日記のカテゴリ-でちょっと書いてみよう。
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