2010年02月26日

連帯する平和の樹々

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連帯する平和の樹々


大地に深く根を張る樹々の列

樹々は争わない、平和の連帯

互いにののしり憎しみとがめることはない

樹々の枝の影は静かに交差して

熱く強い信頼の握手をしている
脈々と伝わる厚き信頼の握手

人と人との間にも国の間にも争いは絶えない

樹と樹はいまだかつてその争いを知らない

大地の上に深く根を張り力強く連帯する

樹々は何かに向かって攻撃することがない

それぞれ己の内に充足して立っている

敵に向かって連帯するのではない

静かに深く自らに充足している平和の連帯

これこそが正に揺るがざる連帯

その信頼の握手には嘘偽りがない

信頼に満ちているからこそ無言である。

それは一時的なものではない永続的である

ののしりとがめにくしみ恨みねたみがないこと

すなわち争いがないことは奇跡的である

人間はなぜ調和しないのか平和がないのか

そもそも平和がいかなるものか知らないから

平和の見本となるものがないから

その見本は樹々にありその内実を知ること

樹々が造るのは荘厳な神の宮居である

神は争う所には決して存在しない

日々争いに乱される場所調和なき世

人はそこでいくら働いても疲れるだけ

そこに真の実りはなく虚しくされる

人は切なくも連帯を欲し平和を欲している

人の世界には見つけがたいもの

内なるものに力強く連帯する樹々を知れ

その平和の連帯を知りて人の連帯もある

その聖なる神の宮居に日々花は献げられる

花の美は日々そこにこそ映える


posted by 天華 at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩全般
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