2010年06月05日

芍薬(死者がなお生きている家)

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死者がなお生きている家



霊前に芍薬献ぐ満面の笑みをたたえし姉を想うも

芍薬のあふれんばかりに咲きにけり死者に献げて喜ばむかな

我が庭の芍薬あまたその一つ与えて幸を分かちけるかな


家や家族は外から見てもわからない、そこには確かに先祖から伝えられる何かがある。だから結婚するときでも単に美人だからとか若いときは選ぶ基準がそういうものになるが昔は家と家の結婚だった。家と家の結婚というとき家が深くかかわっていたのである。家にはいろいろな家があり外から見てはわかりにくい、いろいろな因縁が家にはまつわりついているし悪い因縁もまつわりついている。だから家を選んで結婚することは古くさいとはならなかった。実際になぜこんなに離婚がふえたかというと個人と個人の結婚だから離婚になりやすい、どっちかが嫌いだとか不満があるとそれですぐに離婚になってしまうからだ。家と家の結婚だったら家同士の問題だからすぐに個人的理由で離婚にならなかったかもしれない、家という重しもなくなり何でも自由だというとき結果として離婚がふえ不幸もふえたことになるから自由がすべていいとはならないのだ。女性は自由を男女平等を求めてきても今や専業主婦がいいとかになったり社会で女性が男性と伍して働くことは大変なことが今になって気づいたのである。

お手伝いさんとかヘルパ-とかでも家の中に入る仕事はちょとでも何か違っている。その家の影響を受ける、いいにしろ悪いにしろ受ける。会社で働くならそんなことはない、家の中に入る場合が知らずとその家の影響を受けているかもしれない、家には死んだ人も住んでいるというのも変だが実際に遺影が飾ってあって死者を供養しているからいないとはいえない、そういう死んだ人の影響も受けるかもしれないのだ。そういうことが家の中で働くのと普通の会社で働くことの違いである。一応その家の死者にも敬意を払わねばならないのだ。その家を作ったのは今いる人だけではない、先祖も作っているからだ。ただ死んでしまいば何の恩恵も金でも物質的な面でも受けられないからと離れてしまう。特別に何か思いがある人でないとそうなるのかもしれない、ただ死者は何も生きている人に与えないのだろうか?何か与えつづけるものがあるのではないか?死んですべてが終わりとはならない、やはり庭の花を手入れしていた姉がいて
芍薬が満開になりその花を霊前に挿したら生前の笑顔がほころぶように思えた。陽気な外向的な性格だったから特にそう思った。お手伝いさんも芍薬を捧げた、あとは一本は自分の家に持ち帰った。こうして死者ともかかわっているのだ。その死者と今までなんら関係ない人でも家に入ればかかわるという不思議があるのだ。


そのかかわり方が悪い方にかかわる場合も確かにあるのだ。その家が金持ちでも良からぬことで金儲けしたりいろいろ家にはある。お手伝いさんみたくして入ってきた女性が保険金かけられて殺害されたことまである。その家は借金で苦しんでいたのである。借金で苦しんでいる家にかかわるとやはり他人でも借金の重荷が知らずかかってきたりするかもしれない、その家のもっている何かが不幸でもふりかかってくるかもしれないのだ。 あそこの家は金持ちだからと不用意にかかわるとかえって不幸になるということもある。家のもっている何かが人に影響するからだ。死者も何にもその家と関係なくなったのではない、何かしら影響を与え続けているのかもしれない、だから死んだから何にも与えられることもないから関係なくなったりするのが普通だが

やはり以前として死者を大事にするものはその死者の影響や恩恵も受けるかもしれないのだ。
死者への畏れがあるからこそそうしている。何もなくなってしまうならそうはしない、死んでも何かがありつづけると思うから花を捧げ祈るのが人間なのである。現実に死者が祟るということもありうる。それは死後二三年後くらいはまだ生々しく霊は死なず辺りに存在しているからそうなる。特に恨み死んだ人はそうである。その災難が自分にふりかかったからわかった。自分は関係ないといってもどうにもならない、因縁故に災難が自分にふりかかったのである。今はその呪詛するような霊は去った。絶縁して関係しなくなったからほっとしている。でも別な方にその霊は祟るということもある。つまりその霊は成仏していないから他者に祟るということがでてくる。死んでも花を捧げたりその家で畏敬されない死者もいる、ただ死者自体にもそうされない理由があるからいちがいに今生きている人を責めることはできない、でも死んだからすべて生者とは何の関係もないとはならないのが人間なのである。


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