2010年09月03日

遠い幸せの記憶の無人駅(詩)

mujinneki123.jpg


遠い幸せの記憶の無人駅
a happy memorial station in the distance



遠い北の果ての無人駅

気ままにぶらりとおりたその駅が

心の中に記憶されていた

線路を歩むもなかなか電車が来ない

でんでん虫が何匹か眠っている

清らかな流れを魚がさかのぼり

木陰の淵に隠れて涼しも

幸せとは何だろう

でんでん虫は互いに傷つけあうことはない

樹々も石もそうである

生き物はみだりに傷つけ合わない

人はなんでこんなに傷つけあうのだろう

殺し合うまで傷つけあうのだろう

北の果ての無人駅

でんでん虫が安らかに眠っている

誰も傷つけることもなく

じっと動かず眠っている


光はしんとして静寂に満ちている


そのでんでん虫と清らかな淵に眠る

魚を乱し驚かすなかれ

揚羽蝶はまた別な花に移り飛び

立葵は真昼間明るく咲いている

旅人はまたいづこかへ去る

そういう自由な日々がなつかしい

思い出は遠い北の果ての無人駅に帰ってゆく

そこにいたことが私の幸せの時と場

私はいつもそこを思い出し慰められる

人よ、そういう幸せの思い出を持つべし

そこを思い出すと幸せに満たされる

何でもないそんな所に幸せがあった

そこにいつも私の思い出は帰ってゆく

snailwood123.jpg



posted by 老鶯 at 13:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩全般
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