2010年09月23日

蕎麦の花の句

そばの花山かたむけて白かりき     青邨

蕎麦の花は確かに咲いたのを見たけど山全体に咲いているのを見てはいない、平地に咲いているのは見ている。昔は蕎麦の栽培が盛んだからこういうことがあったのだろう。尾瀬への入り口の檜枝岐辺りは相当な奥地だから米がとれないから主食は蕎麦だった。そういう山間地があったから蕎麦の花も山全体に咲いていた。会津辺りにはそういう所が多い地域である。
日本では野というとき傾斜地のことであり平らな所ではない、日本は山が多いから傾斜地が多いのだ。その野に一面に咲いているのが蕎麦の花だった。これは極めて日本的風景だった。
でも日本人はとをしても米を食べたかったからどんな山奥までも田を作っていった。傾斜地でも棚田を作った。蕎麦は山間の寒い地域でもとれるから主食代わりになるから食料として欠かせなかったのである。

蕎麦の花の句
http://saruhiko.humaniste.net/nightcap/11.html

どこかにこうした句でもでているのがインタ-ネットである。

「蕎麦はまだ 花でもてなす 山路哉 芭蕉」

蕎麦は花の方が目立つ場合が多い。芭蕉は生活的実感より美的に見ているのだ。自分もそうである。実際に蕎麦を栽培して食料として欠かせないものとして見ていたらそうはならないだろう。花より実の方が大事になるからだ。花より実を丹念にみるようになるからだ。花でもてなす比重が大きくなったのが現代であるがやはり実を求めてるのも確かである。檜枝岐でも蕎麦が食べたくて行くのではない、尾瀬に花をみたくて行くのである。「夏になると思い出す、遠い尾瀬、水芭蕉が夢見て咲いている・・・・」花を求めてゆくのだが一方で味を求めて行くグルメ旅もある。忘れられないのは新潟の小出で鮎の塩焼きをたまたま食堂で食べたことだった。魚野川でとれたものだろう。新鮮であり本当にうまかった。天然の鮎だった。あと鮎を食べたが養殖の鮎であり大きいのだがうまくなかった。今になると鮎は食べることはできない、川でとれていても小さくてほとんど鮎の味がしない、ここ二十年くらいそうした天然の鮎を食べたことがない、だから天然の鮎を食べてみたいなということはある。

自分の場合は旅して食べることにはあまり興味なかった。金がないから食べるより旅することが第一であった。旅はどうしても安上がりにしようとししても金がかかるのだ。自分はこれまで百万単位の金を使ったことがないからなんか貧乏性であった。たまたまちょっと遺産が入ったから金が使えるなと庭作りに使ったのである。旅行でも百万で旅行したことないからだ。海外旅行でも五〇万以下でありそれより安宿に泊まるから高くても三〇万くらいだった。貧乏旅行だったのである。旅行はでも相当に贅沢なものだった。暇と金と体力とかそろわないとできないものだった。今になるともう長い旅はできない、金があるが暇とか体力とか喪失してきたからだ。つくづく退職してから鹿児島から青森まで歩く人がいたがその気持ちはわかる。「自由になった、金も暇もある、旅をするぞ・・・」となりあんな過酷な旅に出かけたのである。それまで勤めていたらそんな旅できようがないからだ。そういう人が海外でもいた。退職した人でありやっと自由に旅できるようになったとバックパッカ-になっていたのだ。

でもなんか若い人に交じりにあわない、そぐわない、ジジイになっているからだ。ギブミ-チョコレ-トの時代の人だから団塊の世代より5、6年前に生まれた人だろう。子供のとき進駐軍にギブミ-チョコレ-トとしてたかっていたのである。5、6年違っても世代の違いはある。団塊の世代は誤解しやすいがギブミ-チョコレ-トの時代ではない、でも都会ではアメリカの進駐軍関係していたかもしれない、アメリカの脱脂粉乳とかを給食に飲まされた時代だからまだ敗戦の後遺症が深く残っていた時代なのである。

今年は初秋とか仲秋の名月とか秋深まるとか季節感がなくなっている。やっと猛烈な暑さが終わって涼しくなった、秋が短くすぐに冬になる感覚である。こうなると四季の感覚が薄れ俳句の文化すら破壊されることを感じた。俳句は日本の四季と密接に結びついてできた文化だからである。今年は春と秋が短い、北海道は冬と夏が主であり大陸でも寒い地域だとそうなるがそれとにてきたのかもしれない、いづれにしろこんな四季になったら日本の文化自体が破壊されることを感じた猛烈な暑さだった。これが地球温暖化のせいだとすると大きな問題だと意識される。こんな猛烈な暑さの中で生活するとなるともう嫌だとなってしまうからだ。地球温暖化は自然現象だと思っている人が多い。今回も百年に一度の異常気象だとしているからやはり地球温暖化のせいだとは一般的にはまだまだ思っていない、その辺の見極めがつかないから困るのだ。

 

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