冬は万物の眠りの季
純白の静謐の衣をまとい白鳥は眠りにつく
鴨の群れも侍従のように眠りにつく
山も樹も石も眠りにつく
互いに傷つけることなく
平和がそこにあり深い眠りにつく
人のみが乱れ心が休まらない
人のみが絶えず傷つけあいぬ
人の騒擾は終わることがない
冬は万物の眠りの季
死者も今は騒がず深い眠りにつきぬ
やがて雪が再び大地を覆い
地上の汚れを覆い隠す
大いなる自然のリズムに合わせるがよし
人のいかに文明に誇るとも
大いなる自然にかなうことなし
自然に人は従い生きるが定め
冬は万物の眠りの季
自然に逆らわず眠るべしかな