2011年11月16日

冬薔薇(人間一番大事なのは信頼)


冬薔薇(人間一番大事なのは信頼)

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この石は津波でも動かなかった。庭の土台とともに残っていた。
海岸がすぐ側でありその衝撃が大きかった。それでも流されなかった。
実際はもっと大きく見えるものだった。とり方が悪かった。
もう一度行ってとってみよう,これは烏崎だった。


古池やなじみの鴨の今日も群る


庭の石残りて堅き冬日没る


冬薔薇松一本や介護かな


冬薔薇一人ささやき闇つつむ


今日は寒いから冬である。庭の石というとき、これは津波に流されないで残った巨大な一つの石だった。巨大だから流されなかった。石でも流されたのが多い。あの巨大な石でもやはり自然の石ではない、庭の石だったから人間化した石だった。だからその石を見るとき自然にあった石ではなく庭にあった石として記念として残るだろう。小さい石は流されて自然のような石になったのもあった。あの大きな石はどっしりと残っているからそうはならなかった。いづれにしろ石は石でも庭にあった石は明かに人間化した石である。だから堅いというとき、人間的に堅いとか誠実だったとかそういう象徴になるのが石なのである。人間の心がこめられた石になる。

冬薔薇の季節である。畑に一輪咲いていたのは誰も気づかない、松一本だけが見守っているようだ。その松とは自分のことにもなる。信頼する人は愛すべき人が一人でも残っていれば幸いである。その一人が見守っている。人間つくづく信頼ほど大事なことがなっかた。相手を信頼することがどれほど困難を極めていたか今頃になってわかった。結局自分は余りにも社会的経験がたりなかった。一面人間がいかに信頼できないものかを知らなかったのである。この世は人を簡単に信頼できるよな世の中ではなくなった。隙あらば相手をだましだしぬき泥棒は普通にいる。特に手伝いとかヘルパ-とか家の中で掃除してもらうだけでいかに大変なものか知った。

それは家のことがわかる。書類などが掃除してまぎれてしまったりなくなったりする。すると疑ったりする。家の中のことをいじられることはよほど信頼していないかぎりまかせられない、それを余りにも安易に考えていたのである。お人好しすぎたのである。都会だったら警戒するが田舎だから警戒しなかった。田舎ももはや都会並である。一方で人間が誰でも相手を信頼するというときそれこそ最高のことである。人と人が信頼することは本当に至難である。ただ信頼なくして何もできない、ともに仕事もできないとか商売もできないとかこの世のことは信頼なくして成り立たないのである。信頼するために証文やら法律やらなにやらすべてともに信頼させるためにに生まれものである。口では信頼できないから証書として文書と書くようになったのもそのためである。


ともかく今のニ-トなどは親がいるときはいいけどこれから大変なことになる。社会経験がないといろいろなことで困ったことになる。政治家でも会社に勤めていた人が非常に少ない、そのことは社会を身をもって体験していないのだ。政治家の二世とか松下政経塾とか政治家養成機関では社会経験にはならない。民主党でも自民党でもそういう社会経験を積んでいないから政治がうまくいかないのである。現実社会の厳しさを経験していないのである。


それにしてもここ5年間は自分は社会的経験を積んだ。遅きに失したが介護やら病気やら何やらと社会を経験を積んだ。病院のことなども良くしらないとひどいめにあう。どうも手術をしたい病院などもあるようである。それは収入のためもあるのか、経営のために収入のために手術をするということがある。それが病院の方針になっている所もある。どうも自分の場合、行くたびに今手術だと言われて準備してあわてた。自分にとって手術することは大変なことになる。介護する人もいないからである。

一方で先生が変わった薬で治して様子見ようという。だから手術したくないからその先生を指定してみてもらうようにした。そしたら当分手術しなくてすむ。まあ、癌ではないのだから手術してもさほど変わりないように思えるのだ。ただこれは素人判断だからわからない、素人判断も怖い場合がつくづくあった。早く医者にみてもらえばこんなことにはならなかった。そういうことは結構ある。早期発見が大事である。医者はもはやここでは選ぶことはできない、病院も選ぶことはできない、医療が最低限受けられるだけでいい、そんな所で住むのは損だともなる。でもどうにもならないのだ。

ともかく本格的な冬になる。仮設だと老人には厳しくなるだろう。そういう点はまだ楽である。

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